進撃の巨人2 名もなき英雄の軌跡   作:なげすて

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第11話 夜の試練

 

─1─

 

「なあ、もう気分は大丈夫なのか?」

「マルコ。それにライナーまで。・・・ああ、もう大丈夫だ。」

 

エレン達と食堂で腹ごしらえをした後、ライナーとマルコがやって来た。

 

「にしても珍しい組み合わせだね。どうしたの?」

「いや、僕たち、体験訓練で同じ組同士だったろ?だから心配でさ。休日も普段は誰かしらと出かけていたし、ふさぎ込んでるのを見かねてね。」

「そう、だったのか。ごめん。心配かけて。」

「同期だし、助け合おうよ。今度僕が困ったときには、その時は助けてくれ。」

「ああ。わかった。・・・ライナーはどうしてここに?」

「マルコと同じだな。いつも調子のいいお前が体調不良だからって心配になってな。・・・本当に平気なのか?」

 

二人に、調子が悪かった原因を話した。

 

「そうだったのか。あの子を見てそんなにショックだったとは知らなかった。てっきり急に体調が悪くなったものかと。」

「そこに関連性が無いと思わなかったの?」

「うーん。・・・別に鈍感ってわけじゃないし、君、顔も青ざめてたし、体の震えもひどかったから、てっきり体の不調かと思ったんだ。あの体験訓練も数週間続いて、それなりの激務だったから。」

「そうか。」

 

やはり、あまり私が自分の過去を話していないからか、齟齬が生まれている。

静観していたライナーが口を開く。

 

「お前、シガンシナ区出身だよな?」

「ああ。」

「・・・そうか。・・・そのガキを見て思い出しちまったんだな。あの日のことを。」

「ライナー?」

「マルコ。つらい過去があった奴は、その体験を思い出さないようにすることが多い。誰にも話さなかったりしてな。」

「そう、だったのか。」

 

マルコは知らない。少なくとも、巨人の脅威を目の当たりにして、脳裏にその恐怖を刻み付けられた人間の情況を想像しろだとか、そんな無茶を要求することはできない。・・・そもそも、トラウマを持った人との接し方なんて、そう簡単に知る機会自体無い。

 

「運悪く、体験訓練で思い出す切っ掛けが現れてしまったんだろう。可哀そうにな。」

「そう、だったのか。・・・ごめん。考えが回らなくて。」

「無理ないよ。マルコは悪くない。そんな稀有な例なんて知りえないと思うし。・・・それに、」

「それに?」

「・・・私は思っていたより、君たちに自分のことを話していなかったんだと思う。」

「そうだな。特定の話題を避けたがったりしていたのは、意外とわかったぜ。」

ライナーは察していたのか。・・・とことん、彼には敵わない。当然か。みんなの兄貴分だもんな。

「これからは、もう少し君たちを頼ってもいいか?」

「勿論だ。」

 

ライナーも、マルコも迷わず答える。二人とも、黒鉄竹を割ったような、とても気持ちのいい人達だ。

 

「む、そろそろ夜間の訓練が始まる時間だな。行こうぜ、お前ら。」

「おう。」

私たちはライナーに付いて行く。

 

─2─

 

「ではこれより、夜間特殊訓練を開始する!この訓練は普段とは異なり、個人の技量よりも、班員同士の連携能力や作戦遂行能力を評価する!」

 

なんだかこの感じ、久しぶりだ。

 

「班分けは先ほど伝達したとおりだ。準備が完了した班から指定の場所に移動せよ!以上だ!」

 

日もすっかり暮れて、月が雲の切れ間から顔をのぞかせている。私たちは今回、普段とは異なる立地で、夜間に立体機動の訓練を行うことになっていた。そして先ほど教官が命令した通り、班を編成し、その班での連携によって評価を決めようというのだ。

そして、私が所属する班は・・・

 

「教官の言うことはよくわかんなかったけどよ、まぁ余裕だと思うぜ!なんせ俺は天才だからな!」

「普段の訓練とは違うみたいですけど、森のことなら私に任せてください!」

「なんでこんな時間に訓練しないといけないんだよ・・・帰りてえ・・・。」

「教官は班の連携を評価すると言ってたけど、大丈夫かな・・・。」

「・・・とてもじゃないが、期待できないな。」

 

コニー、サシャ、ダズ、マルコ、そして私の五人となった。

サシャ、マルコの勝手はある程度分かるにせよ、実はコニーのことはまだよくわかってない。サシャと同じく頭を使うのは苦手であることは、先の発言でよく分かったけど。

 

ダズは・・・正直困った。やる気も感じられないし、加えて弱気だ。弱気なのはまだ同情できるが、それを吐露し続けて、過去に仲間の士気をしょっちゅう下げている。あまり組みたくなかったが、仕方ない。

 

「とにかくやってみないとわかんねぇだろ!行こうぜ!」

コニーが先導して、突っ走る。ともあれ、訓練開始だ。

 

 

─3─

 

しばらく訓練を続けていたが、散々な道中だった。コニーは作戦を詳しく説明しても全く意図を読み取ってくれない。おまけにリーダーシップを発揮し自分の考えた無茶な作戦で連携がめちゃめちゃになった。サシャは指示よりも狩人の嗅覚を信用し、独断で行動する。マルコと私はその現状に動揺して行動が出遅れ、ダズは疲弊してそもそも付いて行けてない。

状況は最悪だ。

 

「このままだとマズいな。」

 

大して訓練の内容は変わらないはずなのに、妙な汗が出てきている。

 

「クソ―、なんでうまくいかねえんだ?みんな頑張ってるのによ・・・。」

「もうガスも刃も残ってません・・・。コニーが突っ走るからですよ!」

「いいや、サシャも指示を無視してるときがあった。」

「ええ!?私がですか?」

「自覚もなかったんだ。」

「こんな急ごしらえの班で連携なんて最初から無理だろ・・・。」

「このままじゃ皆バラバラになってしまう。どうにかしないと・・・。」

 

・・・この班も、変わらないはずだ。急ごしらえで、面々の並びで困惑したのは、過去にあった、アレと同じだ。

 

「マルコ、体験訓練のこと、覚えてるよな?」

「ああ。あの時も確か、急ごしらえの班で何とかやりくりしていた。」

「マルロとヒッチのことだ。他にもいたが、多分この夜間の訓練は、体験訓練での経験を復習するためのものだと思う。」

「いつも見知った顔での作戦実行ができるわけじゃない。そうだよね。」

「まずは補給だ。現状じゃ身動き取れないからな。」

「そうだね。・・・みんな聞いてくれ!」

「?何か思いついたのか?」

 

丸い頭が傾く。

 

「とりあえず、補給拠点に急ごう。そして・・・班の指揮は、こいつに任せようと思う。」

マルコが、私の肩に手を置く。

「ええ!お前がやんのか!俺じゃなくて?!」

「コニー。君がすごい奴なのはわかる。天才だとも思うし。」

「今お世辞言ったってよお、俺がリーダーを下ろされるのは納得できないね!」

「だけどコニー。みんなが君のように動けるわけじゃない。・・・歩きながら話そう。」

「おい、どこ行くんだよ!」

「訓練地の地図は叩き込んである。・・・ほぼすべてのね。」

「なら、補給の拠点の在りかも目星が突いてるのか。・・・よし、『彼』に付いて行こう。」

「わかりました!」

「ええ、俺も?」

「ダズ!歩くだけだ。いいな!」

「ひい!わ、わかったよ・・・。」

 

 

リーダーに任命されたので、とりあえず先頭を歩いていると、コニーが並んできた。

 

「お前、なんでここのこと知ってんだ?」

コニーはまだ不満気だ。だが、訊こうとする余地はあるようだ。

「・・・ここ南方訓練地は、兵士が地形に慣れることが無いように、複数の膨大な広さを持つ区画を占有している。・・・とはいえ、あくまで指で数えられる程度。地図を読むのと、実地に赴いて体に覚え込ませれば、あとはわけない。」

「じゃあよお、いつの間に地図覚えてたんだ?」

「サシャと頻繁に来ていたから。」

「え?サシャと?」

「ああ。サシャと一度狩りに行ったことがあって、そこで失敗しちゃってね。だから、どんな地形でも対応できるように、休日は二人で訓練という名目で各区画を駆け回ってたんだ。」

 

コニーは両手を頭の裏に回し、ついでに体も後ろを向いて、サシャの方を見る。サシャはコニーの視線に気づいて、「な、なんですか?」って顔をしている。

 

「ふーん。お前ら仲いいんだな。」

・・・言いたいことはそれじゃないんだけど。

「まぁ、週末のほとんどがそれで潰れて、狩りに行けてないのは本末転倒だね。あ、あとユミルに仕事パしられたり。」

「お前らそれまだ続いてんのな。」

「話が逸れちゃった。んで、コニー。君が兵士として優秀なのはわかっている。」

「ん?おお、俺は天才だからな。」

 

コニーはそのままの姿勢で、気取った目つきをやって見せている。なんだその細目は。誰かの真似か?

 

「だけど、作戦の理解力が低いのは問題だ。あと、皆がみんな、君のように動けるわけじゃない。」

「それさっきも聞いたぜ。んだからなんだってんだよ。」

コニーには、あまり私の話の効果がなさそうだ。マルコやアルミンは結構すんなり聞いてくれていたんだけど。

「うーんと・・・。」

 

もっと話し方を簡単にすべきか?いや、これ以上簡単にできるか?

 

・・・いや、もっと身近な例がいるじゃないか。サシャだ。

彼女と狩りに行く練習をしていたとき、遠く離れた相方に命令するとき、単純な指示で作戦を遂行していた。彼女はそれで理解できていたし、コニーにも同じことができないか。

 

・・・もっとシンプルで、頻繁に変える必要が無いような、そんな指示。そして、コニーの機嫌を損ねないやり方。

 

「・・・コニー。提案があるんだけど。」

「ん?なんだ?」

やっぱり、何かを聞くときはとても素直だ。なら、

「コニーには、切り札をやってもらいたい。」

「切り札?」

「そう。どんな状況でも勝てる必殺の一撃をお見舞いする役。状況を見て私が合図するから、その時には、迷わず飛び出して切り付けて。」

「うーん・・・もっと俺が活躍できるといいんだけどなー。」

「教官はチームワークを大事にしろって言ってたんだ。だから、個人の活躍よりも、皆でどれだけ戦えるかを評価すると思う。」

「アイツそう言ってたのか。」

「あと、カッコいいと思うよ。トドメ役。」

「カッコいい・・・。・・・そうだよな。やってみるか。」

「その調子だ。」

「うっし。じゃあリーダーはお前に任せるぜ!」

「わかった!」

 

話しているうちに、補給拠点に着いた。補給をする内に、ほかのメンバーにもコニーを説得できたことを話した。他の三人とも異存はなかった。

 

「これが実戦だったら、俺たち、とっくに死んでんじゃねぇか?」

「んじゃ、先に失敗しといて良かったじゃねぇか。」

「俺たち、また失敗したら、今度こそ教官に・・・」

「わ、悪かったよ。もうしねぇって。」

 

ダズは相変わらず後ろ向きだ。とはいえ、悲観すること自体、誰でもすることだ。私も、さっきまでくよくよしていたんだから。

 

「ダズ。今度は私に任せてみてくれ。作戦次第で、この状況もどうにかできるかもしれない。」

「もうそう信じるしかないだろ。・・・頼むぜ。」

 

おや、案外聞き分けが良いのか?それともやけを起こしているのか。・・・この際、どっちでもいいだろう。

 

「みんな、補給は済んだ?」

皆がそれぞれ、掛け声を上げる。

「よし。それじゃ、改めて出発だ!」

 

全員で立体機動に移る。射出されるアンカーと風切り音。体が直ぐに空へと持ち上がる感覚。

一年以上味わい続けたこの感覚は、もはや私たちには当たり前のように馴染んでいた。手足が初めから付いていることに何の疑念も抱かないのと同じように、この装置も、もはや体の一部と化していた。

急いで集合場所へ向かう。

 

 

「遅いぞ!何をちんたらやっておった!」

「も、申し訳ありません!」

「ふん、まあいい。では次は巨人に一斉に攻撃を行う訓練だ!貴様らはすでに出遅れている!すぐに始めろ!」

「了解!行こう!みんな!」

「おう!」

 

コニーの一際大きな応答とともに、ふたたび空へと駆ける。最寄りの巨人模型に立ち向かう。攻撃できる箇所は、足首とうなじの二か所だ。ここは二人で攻めよう。

 

「マルコはうなじを!サシャは足首を!」

「よし来た!」

「任されました!」

 

ダズとコニーは待機させる。うまくいくといいが。

二人は高さを調整し、ワイヤーが両者で交差しないよう立ち回る。同時に構え、二方向から振りぬいた。

二か所とも、深く抉られている。

 

「よし!うまくいった!」

「すぐに次だ!ダズはうなじを!私は足首をやる!」

 

次に近い距離にある模型に突撃する。ダズも事前に周囲を見渡していたからか、円滑に攻撃に移った。最初にマルコとサシャに攻撃させたのは、周囲の確認の時間を設けるためだったのだ。

 

「よ、よし。やってやる!」

 

事前にめぼしい足場を見つけておいたダズは、木を地面と垂直に駆け上り、さらに直角に飛び出し、うなじを狙う。

 

私は地面から直接、低空飛行で足首を狙う。アンカーを飛ばし、巨人の背後を横切る軌道をあらかじめ作る。急速に巻取りを開始し、両足を前へ。

 

地面スレスレを飛ぶためか、かかとは地面を削る。少しずつ右足を前に出し、体は後ろへ傾ける。両腕を伸ばし、体を左へとジワジワと捻っていく。

 

(まだだ。・・・よし、今!)

 

足の踏ん張りをやめ、体は一気に飛び出す。加速を利用し、ごうごう唸る風を聞きながら、巨人の足首を切り裂いた。振り向けば、ダズもしっかりうなじを捉えていた。

 

「やった!」

「お、俺にもできた!」

「そうだ!ダズ、やったな!」

「ああ!」

 

こけた頬を震わせながらも、ダズの口角は上がっていた。

 

「よし、次だ!」

 

三体目の目標に視線を定める。

 

「サシャ、足首を!」

「はい!」

「おし、じゃあ俺も───」

「待つんだ、コニー!」

「おい!俺はまだなのかよ!」

「今のままじゃ、巨人の視界の真っただ中だ。右から大きく回り込んでうなじを!」

「へへっ!わかったぜ!」

 

聞くが早いか、コニーは右へすっ飛んでいく。コニーは実行力はこの中で断トツだ。ならば、指示はシンプルに、そして意図もさらにわかりやすく。

 

そうすれば───

 

「うらあっ!」

 

サシャが足首を切り裂くのとほぼ同時に、コニーもうなじを切り裂いていた。

成功だ。

 

「うまくいったぜ!お前のおかげだな!」

「コニー、ありがとう。指示をわかってくれて!」

「俺は天才だからな!そんで、その天才を使いこなせるお前もまたすげえぜ!」

「はは、ありがとう。」

「二人とも、まだだ。」

マルコが忠告する。私たちは周囲を見渡す。

「教官が、『出遅れている。』って言っていたよね。」

「・・・マズいな。」

「ああ。今回も撃破した部位の数も評価に折り込むなら、ほかの班の撃破数に負けてしまう!」

「だが、やり方は同じなんだろ?」

 

ダズが言い出る。

 

「お前が指示して、俺たちがやる。これなら、すぐにほかのやつらに追いつける。そんな気がするぜ。俺は。」

 

驚いた。ダズが前向きだなんて。

 

「・・・今日は巨人でも降ってくるんじゃないか。」

「ひっ!きょ、巨人!どこだ?!」

しまった。動揺させてしまった。

「ごめん!今のは無し!引き続き、作戦を続けよう!」

「あ、ああ。わかったよ。」

ダズの調子がもとに戻ってしまった。悪いことをした。

「気を取り直して、行こう!みんな!」

 

マルコが勝鬨を上げる。私も、コニーも続く。

やってみせる。体験訓練での成果を、ここで示してやるんだ!

最終訓練、開始だ。

 

─4─

 

 

他の班を目撃したが・・・

 

「おいエレン!突っ走んな!」

「はぁ?てめぇこそ邪魔すんなよ!」

 

あの二人は相変わらずだった。私は指示を出すことが多い分、少し間がある。ゆえに、ほかの班のあれこれがよく聞こえてしまう。

 

「アニ、ひとりで突っ走らないで。」

「ミカサにその気があるなら、やめてもいいけど。」

「この班、怖いな。」

 

優秀な二人に挟まれて、可哀そうだな、トーマス。

・・・いや、というよりも・・・。

 

「オイ!アルミン、ミーナ!それで全力なのかよ?トロい奴らだな。」

 

険悪な班、多いな。

正直これほどとは思わなかった。やはり、体験訓練で協調性を学んでおいて正解だった。

この班なら、やれるかもしれない。皆が言い争ってる間に、再び一番に。

 

あと一つの班が、気がかりだけど・・・。

 

・・・やめておけ。また事故を起こしたらどうする。理解しているはずだ。助け合わないと、また失敗する。自分の望まない形でそうなるかもしれない。

あの訓練で分かった筈だ。みんなの力を、最大限生かせるように尽くすんだ!

 

 

 

 

「今回の最優秀成績班は、ライナー、お前の班だ!」

 

教官の頭からは蒸気が出ていた。

結局、今回も一番は取れなかった。

だが、不思議と悔しくはなかった。

 

「俺たち、すげぇ逆転劇だったよな!」

「ああ!これも、お前のおかげだ!ありがとな!」

「ええ!私たちのこと、よく見てくれてますよ!」

 

今回の訓練で、二番になれた。訓練が終わって解散してからも、宿舎に向かう道中で、班のメンバーが私をべた褒めする。

ほぼ絶望的と思われた順位からのごぼう抜き。みんなと一緒にここまで戦えたことが、何より痛快だった。

 

「みんな、ありがとう。」

 

四人に大きな声で礼を述べる。皆がみな、照れくさそうにしている。私も、少し恥ずかしい。

照れ隠しに、懐のスキットルを取り出す。一度みんなが固まるが、サシャが中身の話をすると、皆胸をなでおろし、それぞれが一口味見がしたいと提案してきた。

小さな祝杯だった。今回は、レモンと蜂蜜と、少しの茶葉で作った茶だ。

疲れた体にしみる、優しい味わいだった。

この戦いが、少し私の心を休まらせた。

 

 

 

明日から、また頑張れそうだ。

 

 

 

─5─

 

 

 

 

(記録者:キース・シャーディス。特記すべき事項とも考えられるが、訓練地に巨人が現れた。一体だけだったようだが、危うく訓練兵たちを危険にさらすところだった。)

(ありえない。なぜ内地に巨人がいる?運よく目撃者は教官である私一人だけだが、出所のわからない脅威を通達するわけにもいかん。幸い討伐は出来たが……)

(だが、あの巨人は一体……)

 

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