─1─
とある休日、ユミルに呼び出された。曰く、クリスタがこそこそアタシの目を盗んでどこかに行っているから様子を見てこい、とのことだった。
「別に、ユミルが見に行けばいいんじゃないの?」
「お前わかってねえなあ。愛しのクリスタがアタシに見つかって悲しむ姿を見ろって?いいからとっとと行ってこい。」
彼女に命令され、足を運ぶ。とはいえ、行き先はわかっている。駐屯兵団の診療所だ。クリスタは本格的な処置の方法を学ぶために、休日を使ってそこで医療を学んでいるのだ。彼女は献身的で、訓練兵のみんなをよく見てくれている。けがをしたときは包帯を持ってくるし、お腹がすいた兵士がいれば真っ先に食べ物を渡す。かくいう私も、彼女に一度助けられたことがある。
「クリスタ、いるか?」
つけてきたと思われたくないので、たまたま立ち寄った体で扉を開けて、声を張る。
彼女はすぐに気づいて、診療所の奥から私に手を振る。
「今日は来てくれてありがとう。ちょっと人手が足りなくて困ってたんだ。」
クリスタは手早く患者の傷口を消毒し、あて布と包帯を巻いていく。
「いつもみんなを助けてくれるクリスタにありがとうだなんて、むしろこっちが感謝したいくらいだよ。」
私はクリスタが担当する患者の、その隣にいる患者の体を拭いている。私が全身の半分を拭き終わったころには、クリスタはもう次の患者の処置に取り掛かっている。診療所に通い始めておよそ一か月くらいだが、クリスタは処置の腕前をめきめきと上げている。
「ここはどうなんだ?今日みたいに困ったこととか無かった?」
「うーん・・・。やっぱり、まだ本格的な施術は学べていないことくらいかな。今日は看護師が別の診療所に出向してて、それで人手が足りていなかったから───」
「おーい、嬢ちゃん。こっちも早く頼む。」
数列奥の患者が、クリスタに向かって手を振っている。両手両足、それに顔の半分まで包帯で覆われていた。
「はい!もう少々お待ちください!」
クリスタも急ぐが、包帯塗れの患者は再び催促はしなかった。
「大怪我だな、あれは。」
「うん。最近運び込まれてきた人で、カラネス区から来たらしいの。」
曰く、砲撃が届かない門まで巨人が接近してきたため、白兵戦を挑んだところ大怪我をしたそうなのだ。
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「お前たち、訓練兵なんだよな?」
処置をする最中、包帯の男は話しかけてくる。
「はい。この人…クリスタさんが本格的な処置を学びたいから、この診療所を手伝っているんです。」
「そうか。まぁ、今は包帯を取り替えてるだけのようだがな。」
「ごめんなさい。こんなことしかできなくて。」
「いいんだ。俺はこういう言い方ばかりして、しょっちゅう嫌味ったらしいと思われがちだからな。君たちには、感謝してる。訓練兵の時点で、立派な心がけだ。」
「いいえ、そんな、私は特に大層なことはしていません。それに、もう少しで追加の物資もここに到着するはずです。それまで、もう少し辛抱してください。」
クリスタは恐縮している。彼女は誰にでも親切を厭わないが、それを誇ることもしない。本当に立派な人だ。恩を売って尽くさせるど誰かさんと違って。
「お前も、ありがとうな。」
「まぁ、私は彼女の付き添いみたいなものなんで。だっはっは!」
から笑いをしてみる。
ふと、扉を叩く音がした。入口の方に誰かいるようだ。
「どうぞ!」
処置をしている地点から少し離れていて、かつ今は手が離せない。申し訳ないが、扉の前で待ってもらおう。
「医療の物資を届けに参りました!訓練兵のマルロ・フロイデンベルクです!」
「マルロ!?クリスタ、ちょっとお願いできるか?」
「うん!」
彼女に処置を任せ、急いで扉に向かう。
急いで扉を開け、出迎える。
「マルロ!なんでここに?物資の運搬は訓練兵の仕事じゃないはずだろ?」
「それを言うならお前もだろ。なんで訓練兵が診療所で働いてるんだ?」
「えーっと、それは・・・。」
手短に事情を説明した。
「そうだったのか。俺は荷車の運転手が体調不良を起こしてたから、急いで代理を申し出たんだ。ヒッチには止められたが、たまたま距離が近かったから一役買ったわけだ。」
「そうだったんだ。ありがとう!」
「本来診療所の役員に言われたいセリフだが、そいつは今出向してるんだったな?」
「そう。んで、彼女と私で回してて、それでも人手が足りていないんだ。」
「ふむ・・・。」
マルロは顎に手を当て、少し考える。そして、
「良ければ、俺が手伝おうか?」
「いいのか?せっかくの休日だぞ?」
「荷車の運搬でだいぶ潰れた。今更さ。それに───」
マルロは、クリスタの方を見る。クリスタは変わらず、健気に患者に声を掛けながら、処置を手早く続けている。
「・・・俺も見習いたくなった。」
「そうか。じゃあ、ぜひ手伝ってくれ。」
彼を招き入れた。
─2─
マルロの助けもあって、診療所内の処置が大方終わった後、私はここに来たついでに、あることをクリスタに訊くことにした。
「そうだ、今日はお礼を言いに来たんだ。ホラ、暴れ馬のときの。」
「暴れ馬?」
「いつだったか、私が馬術の訓練で騎乗していた馬が暴れだしたときに、クリスタが直ぐになだめてくれたおかげで私は怪我をしないで済んだんだ。なあ、アレは、どうやったんだ?」
今回はそれを訊きに来たんだ。
「ああ、あのときのね。えっと、私。昔に馬の世話をしていて、それで動物の気持ちが良くわかるの。」
「へえ。それは凄いな。」
「うん。それで、貴方の馬が暴れだしたとき、馬の目を見てわかったの。怖がってるって。」
「怖がってる?暴れてるのに?」
「うん。『わからない。怖い。』って、目で訴えかけてきていたの。」
「そうだったのか。てっきり乗ってる私が気に入らなくて、不機嫌になったからだと思ってた。」
「あはは!あなたを嫌う馬はあんまりいないよ。」
「…馬かぁ。子どもの頃は直接触れ合う機会はなかったからなぁ。」
騎乗して乗り回すなんて、訓練地に来てからが初めてだ。馬術の訓練では毎回違う馬をあてがわれ、平原の多い敷地を駆ける。一年経っても不馴れゆえにたまたま暴れ馬を引き当て、それをクリスタが助けてくれた、というわけだ。
「またこんなことが起こらないように、君の助言を訊きたい。どうすればいいと思う?」
「乗る前に馬を良く見つめてあげるの。そして撫でてあげて。『怖くないよ。』って教えてあげるの。そうすればあまり暴れないと思う。」
「馬って案外臆病なのか?」
「そうよ。だから足が速いの。怖いものから逃げ切るために。」
「そうか、あの馬以外は暴れることはなかったからわからなかった。」
生き物のことも昔本で沢山読んだつもりだったが、心までは本じゃあわからないものだったのだろう。
「きっと、あの馬は初めてだったんじゃないかな。人に乗られるの。」
「そうかもしれない。やってみなかったことは、始めようとしたら怖いもんな。」
この訓練地に来たときも、最初は怖かった。あの馬も同じ気持ちだったんだろう。
「ねえ、やっぱりあなたも診療所で手伝ってくれる?あなたの処置の腕も、私と同じくらい上達すると思うの。」
「ごめん。それはできない。」
正直、医術の処置も大切なことだとは理解している。だけど、私は前線で積極的に戦いたい。
「クリスタがやってる手当は、安全が確保された状態で行われるものだと思うし、どうしても時間と場所の確保が必要なものだ。だけど、私は前線で戦いたいんだ。」
「うん。」
「私が安全を確保して、クリスタが手当をする。そういった役割分担をした方が合理的だと思う。それと、全部完璧にできるようにはなれない。時間が足りないから。私も、伸ばす能力は選ばなくちゃいけない。」
この訓練地に来て一年と少し。自分やみんなの得意、不得意は段々とわかってきていた。その中で、
「突き放すような言い方をして、ごめん。でも、困ったことがあったら手伝うから。あと、実践する時間は無くても、方法を学ぶようにはする。」
「ううん。私も戦うことは苦手だし、君の言い分もわかるの。話してくれてありがとう。」
「ああ。私も、君のやりたいことが決まったようで嬉しい。本当に良かった。」
「ユミルは反対してるみたいだけどね。でも、これが私のやりたいことなの。」
帰ったらユミルになんて話すべきか。多分、怒られるんだろうな。
「…能力を伸ばすことについてだが」
マルロが言い出る。
「俺も、本格的に憲兵団を目指すことにしたよ。」
「それは、体験訓練でも言っていたと思うけど。」
「働きかけかたの問題だ。どうも俺はやる気が真っ先に動いているらしいが、まだいかんせん行動が伴っていないようだ。」
マルロも、彼なりに悩んでいるらしい。
「普段の勉学や鍛練だけじゃなく、彼女のように兵科の外で活動すれば、訓練とは異なる洗練された技術や広い見地も身に付くかもしれない。」
(そっちかあ。)
「ん?なんだ?」
言葉に出ていたみたいだ。
「いいや、いいと思う。実際の評価は訓練から抜粋されるとしても、やがては兵団で活動するわけだ。兵団に入ることがゴールじゃないし、今のうちにやりたいことを探したりするにはいいかもしれない。」
「やっぱりお前もそう思うだろ。」
マルロは鼻を鳴らす。珍しく石頭の印象を自力で刷新できたと思っているようだ。…今やってることとあまり言ってることに違いはなさそうだけど。
「でも、やりたいことか。…うん。私も参考になった。」
「おお。」
「この一年で、みんなのやりたいことが明確になってきた。なるべくそれが叶うように、私も健闘を祈りたい。」
私のやりたいことを叶えるためなら、皆の望みもなるべく叶う方が役に立つ。
…やりたいこともなさそうな、あの人が引っ掛かる。
「ユミルは何がしたいんだろう。」
「ユミル?」
「私の同期でね。やたらサボりたがって、みんなにあれこれ押し付けたがる人だ。」
「似たような人に心当たりがあるな。」
「二人のことを聞いていたら、ユミルのやってることが分からなくなってきた。なんでわざわざ訓練地に来たんだろう?」
「そういえば、私もなんでなのか知らない。」
「クリスタでもか?」
「うん。気がついたら私とべったりだったの。」
─3─
今日の分の処置が終わり、私たち三人は別々の方向へ帰っていった。診療所を出て、街角を曲がろうとしたら、いきなり耳たぶを引っ張られた。
「いたいいだいいいい!!ユミル!それやめろって言ってるだろ!」
こんなことをする人は、一人しかいない。ここまでついてきていたのか。
「いいややめねえ。お前、アタシが何して来いって言ったか覚えてるか?」
「クリスタの様子を見てこい、だろ?」
「ああそうだ。決して『クリスタと仲良くいちゃつけ。』じゃねえんだよ!!」
彼女は耳を引っ張るのはやめない。
「あーあったまに来たぜ。アイツこそこそ何やってるのかと思えば、訓練だけじゃなく外でもああしておせっかい働いてんのか。」
「痛いから手を放してくれる?」
「いいややめねえ。あと、あいつが何か親切をやろうとしたら止めろ。そう言えばよかったな。チッ!」
ユミルは良いことをすることの何が気に食わないんだ。クリスタは頑張ってるのに。彼女のやりたいことは明らかなはずだ。なぜここまで阻止しなければならない?わからない。
「いい加減やめさせねえと。」
ただ見ているだけの彼女がなぜそんなことをしなくてはならないのか。人類のために尽くすことの何が不服なんだ。相変わらず耳が痛い。
「いい加減にしろ!!」
私は、頭に来ていた。日頃こき使われることには慣れていたが、ユミルの勝手な言い分には我慢ならなかった。
「クリスタは自分のやりたいことが見つかって、それを頑張ってるんだ!それを邪魔するのはどういう了見なんだ!?」
「どうした?急に怒り出してさ。アイツは『良い人』をやろうとしてんだよ。お前にはわかんないだろうがな。」
「いい人?何が何だか。ああまで時間を使ってやりたいことが嘘だなんて信じられない!」
「ハン!アタシの方がクリスタと長くぞっこんだったからね。アイツの胸の内はアタシがよくわかってんのさ。」
「私には君がわからないよ、ユミル!」
私はユミルに怒気を強めて言い放つ。怒りでこもった力で、ユミルの手を振り払う。
「他人に良いことするなって指図するくせに、自分は楽しようって私たちに押し付ける!」
「ああそうだな。お前は不満言わないし、そんなに怒ってるとは思わなかったな。」
ユミルは慮った物言いはするが、その顔はにやついたままだ。感情的になった私を嘲っているだけなのだろう。
「怒ってるのはそれじゃない!何もせず、自分のためだけに生きてるだけの奴が!どんな権利があって、人を偽善者呼ばわりして、兵士として頑張ろうとしてる人を挫く必要があるのかって聞いてるんだ!!!」
過去でも類を見ないくらい、私は大声を張り上げていた。みんな真剣だ。兵士を目指す者も、強くなろうとする人も、憲兵として正義を果たそうとする人もいる。クリスタだって、真剣に自分のできることを探して、やり遂げようとしている。ユミルはたじろいで、少し調子が悪そうだ。
「ああ・・・?アタシはなあ───」
「そもそも、ユミルはなんでここに来たんだよ。兵士としてやる気も無いのになんでだ!?」
「・・・・・・。」
ユミルは何も言わなくなってしまっていた。
「何か聞こうとしてものらりくらり躱すし、いい加減何か話すんだ!なんのためにこんなことをするんだ。」
大声を張り上げるたびに、頭が下へ下へと下がっていた。ユミルの顔を見上げられなくなっていた。てっきり『愛しのクリスタと結婚するため』だとか、そんなくだらない理由でまたはぐらかすのだろうと思っていた。だが、うってかわって、返事はなかった。
耳の痛みに、ようやく気付いた。よほど勢いをつけて振り払ったらしい。耳たぶに少し血がついていた。だが、私から痛みはない。
「え?」
自分のじゃないなら、まさか・・・。
「ユミルが、怪我した。」
一気に血の気が引く。怒った拍子とはいえ、彼女を傷つけてしまった。
顔を急いで上げる。だが、彼女は踵を返して、この場を去ろうとしていた。
「ユミル!」
謝らなくては。なんてバカなんだ。私情に走って同期を感情のまま罵って、あまつさえ傷つけるなんて。
「来るんじゃねえ!」
「ごめん。ケガが──」
「触んな近寄んなっつってんだよ!!」
「本当にごめん!兵士失格なことして──」
「だから近寄んなって言ってるだろが。アタシが嫌いなんだからよ。」
「違う!違うんだよ!君のことをなにも知らなくて、それで…なんでこんなことしてるのか分からなくて…だが、こんなことで君を傷つける理由なんかあっていいわけない!」
「キレた次にはしおれやがって、忙しい奴だな。」
ユミルは片方の口角をひくつかせ、苛立ちを隠さない。
「とにかく、手当てさせてくれ。どんな状態か分からないが痛いだろ?」
「ほっとけ。唾つけときゃ治る、こんなもの。」
ユミルは右手を左手で包み、抱え込むようにして半身をよじり、こちらに背を向けるように隠している。
「そんなわけない。多分爪が割れたんだろ?ブレードも握れない大怪我になってしまう。」
「うるっせえな!お前アタシのことが嫌いなのかどうなのかハッキリしろよ!」
「……。あの時、」
「ああ?」
「体験訓練が終わって、ウォール·ローゼに戻って来たとき、孤児にパンをあげていたのは、ユミルだろ?あのおさげは、君しかいない。」
「だったらなんだってんだ?」
「ユミルはなぜあんなことをしたんだ?クリスタのやってることが偽善で、見るに耐えないことだとしたら、なんでユミルはそんなことをしたんだ?見返りなんてないも同然のみなし子のために?」
ユミルは大きなため息をつく。そして、静かに息を吸い、
「アタシは昔、孤児だったんだ。それで、そのガキを見かけてな。食い物を持ってたからたまたま助けてやっただけだ。」
初めて、彼女の過去を聞いた。
「孤児だったの?」
「勘違いすんなよ。貧乏な奴にアタシを重ねるような感傷的な真似じゃねえ。ようはいいことっつうのは強え奴だけができる特権なんだ。今のアタシは兵士で強え立場だ。だからその立ち回りができる。それを見せつけてやっただけなんだ!」
本心なのかは分からない。だけど、少しだけ、ユミルのことを知ることができた。彼女も優しさを持っている。クリスタとは比べ物にならないが、形は違っても優しさがある。そんな風に思った。
「ジャンの手紙のことも、なにも言わなかったのはそういうことなのか?」
「ああ。あれか?望むならイジりの題材に使ってやってもいいぜ?」
ユミルの機嫌が、少しだけ収まった。
「いや、たぶんサシャやコニーに散々弄ばれるだろうな。今でもそうだろう。」
「あいつらあんな察しが良かったか?」
「ジャンがマルコに相談したところ、マルコが深刻なものととらえて、結構な人に相談したらしい。」
「ハン、あのお人好しらしいな。大概バカだぜ、あいつら。」
「…罵るの、やっぱり気分が良くないな。」
「これがアタシなんだ。少しはわかったか、石頭?」
「エレンほどじゃあるまい。」
「違えねえ。」
剣呑さは消えた。笑いは怒らずとも、風は朗らかに首筋を撫でていく。ユミルは頭をポリポリと搔く。
「だからよぉ、クリスタはか弱くて、危なっかしくて見てらんねえんだ。だからお前に見てくるよう頼んだんだ。悪かったよ、キレちまってな。」
「いいや、謝るのは私のほうだ。なにも分からないからって、カッとなるんじゃなかった。」
「ふう。お前みたいな奴はやりにくい。息がつまるぜ。なんだって誰かのためだとか言い出したんだ?」
「兵士としてどうするべきか、考えていたんだ。クリスタは人を助けられる兵士に、また別の人は不正を許さないために兵士を目指す人もいる。」
「お前は鎧の巨人をブッ殺すんだろ?」
「そうだ。でも、やっぱり考えるんだ。自分に何ができるんだろうって。ただ倒すために鍛えるだけの私と、自分のやりたいことのために、他者を巻き込むことができるのは、大きく違うと思うんだ。」
「なーに小難しいこと言ってるんだか。もっと力抜けよ。アタシみたいにさ。」
「……。」
「なんだい?アタシの顔ジロジロ見やがって。」
「君ほど力を抜いたら腑抜けになってしまうな。」
「んだとぉ?!」
「ユミルは優秀なんだよ。きっと、私ではこんなに器用にサボれない。サボるし、それでいて強さは忘れていない。凄いな、ユミルは。」
「もうやりたいことは分かったのか。」
「うん。やることは、これまでと変わらない。」
伸ばしたい能力を選びたい、その言葉と同じように、自分の目標は絞らないといけない。
私は全力で、巨人を倒せるように強くなろう。
ユミルのことを少し知ることで、
ユミルのおかげで、吹っ切れた。