それでは皆様、ゆっくりしていってね
この世界は残酷で醜い。俺がそう思い始めたのは15歳になった4月のこと、つまり能力学園への
入学が決まった時期のことだ。大体の人間は察したと思うがこの世界には【能力】と呼ばれるものが存在している。能力は様々で炎を操る力だったり、筋力の増加だったりと能力の種類は無数にある。そして、一人一人能力は違うのだ。絶対に。俺は能力が嫌いだった。確かにあると便利だが、
この世界では能力を持っているだけでは駄目なのだ。能力学園に通っている生徒は全員、基礎体力と能力でランクが付けられ、能力が低ければ低いほど人として扱うことが許されなかった。
まぁぁ、本当に酷かったのは能力を持てなかった人間、【非能力者】だな。あいつらはいつも
能力者達の遊び道具、【サンドバッグ】だった。俺はそれを見るのがもの凄く不快に感じた。
だから、全てを無視するようにしてきたんだ。そうして学園で3年間過ごして卒業した。
だが、これからが一番大変なのだった。
「はぁ」
俺はため息を吐きながら、家の外へ出て郵便入れの封筒を手に取る
それには能力学園卒業生へ、という手紙が中に入っていた
「嫌な気配を感じたと思ったらこういうことか」
そこにはこう書かれていたのだった。
『能力学園卒業生へ
まずはみんな卒業おめでとう。
さて本題に入るね。君達卒業生には東京にある【コンバット・フィールド】という学園に通ってもらうよ。勿論、拒否権はない。断るんだったらわかってるね。いつも通り首を落とすから覚悟しておけよ。以上だ。じゃあ一週間後が入学式だからよろしくね。あと追加情報ね。
君達が通っていた場所以外にも能力学園があるんだよ。
能力学園校長』
あの校長の息の根止めておくべきだった。俺は本当に心からそう思った。
「行きたくねぇ」
だが、行かなければ死ぬことくらいわかっていたため俺は取り敢えず、東京へ行く準備をし始めるのだった。
そうして俺は入学式2日前に東京に着いていた。
何故かって言ったら理由は一つ、折角の首都なのだから観光しておきたいのだ。
そうして1日中観光した。どうやらいつの間にか日が沈み、外は暗くなっていたらしい
「どこか、宿泊できる施設近くにねえかなぁ~」
そんな独り言を呟きながら、スマホで確認する
「近くて800メートル先ねぇ〜、まぁしゃあねえか」
俺は歩き出し、目的地へ向かう
数分歩いていたが先程から後ろから気配を感じるのである
「はぁ」とため息を吐きながら俺は後ろを向く。そこには見るからに能力者という奴が2人立っていた。
男A「あいつやっと気づいたぜ」
そんな事を言っている社会のゴミであろう人間
「君達、何か用かい?」
俺は無害そうに聞く
男B「え〜、君わからないのこの状況で。まぁいいや金出して。僕達はランクA能力者だから逆らわないほうがいいと思うよ」
まぁそういうことだよなと思ったのと同時に俺はやっぱこの世界クソだろとまた思った。
「あ〜ようするにカツアゲってことでいいんだね。」
男A「そういう事、だから早く金出せよ。」
んで、東京に来てまでカツアゲされねえといけないのやら。俺は呑気にそう考えていた。
男B「ねぇ、早く金出せって言ってるじゃねえか」
相手はイラつきはじめてるらしい。
「ねぇ、もし俺が金を出さないって言ったらどうする?」
気になったため聞いてみた
男A「金が出せないなら、俺達の遊び道具になってもらうしかないよね」
「そう、じゃあ俺やることあるんで」
そう言い俺はそいつらから離れていく
その瞬間だった、俺の頬を何かがかすり血が出ていた。
男A「金出さないってことでいいんだな?」
どうやら、風を操るタイプの能力者だったらしい
「痛いじゃないかぁ~。使い方を考えなよ。」
攻撃されたが気にしない雰囲気で言う
男B「使い方?そんなのこの世界じゃあこうやって使うのが普通だろうが」
その男の動きは速く、一撃もらってしまった
「その感じ身体強化系だね。」
男B「そんなのわかったところでお前に勝ち目なんかないだろ。」
そう。その通りだ。その男が言っていることは正しい。なんせAランク能力者が相手に2人もいるのだから。だが、それは普通ならの話ならだ。
そうして俺はある能力を発動する。
「ねぇ、君達はさぁ、身体の機能が使えなくなる感覚を味わったことがあるかい?」
男A「お前、何言ってんだ?ほら戦闘再k」
その瞬間だった、今喋っていた男が足に力が入らなくなったかのように倒れる。
男B「何してんだよ、速く立て」その男がそう言うが、
男A「力が入らねえ、立てねえんだ」と倒れてる男がそう言う
「はぁ、よく喋るなお前」俺はそう言いながら倒れてる男の前に現れ気絶させる
男B視点
俺は今何が起きているのかわからなかった。
拓也が立てないとか言い出したら、俺達が標的にしていた白髪の男が拓也の前に現れ、拓也を気絶させた。
白髪の男は次はお前だというように紫色の目をこちらに向けていた。
白髪の男「なぁ、アドバイスしといてやるよ。Sランク能力者には喧嘩売らないほうがいいと思うぜ」
Sランク能力者って、俺はその時ある記憶が蘇った。俺が通っていた能力学園では毎月Sランク能力者達が掲示板に張り出されていたことに、そしてその中に目の前にいる奴らしき写真があったことに
「お前、もしかして、Sランク能力者の夜月白夜(やづき びゃくや)なのか」
その白髪の男は、不気味な笑みを浮かべ
白髪の男「さぁ、どうだろうね。一つ言えるのは君達よりも強いってことくらいだよ」
俺の記憶はそこで止まっていた
白夜視点
「はぁ、なんで喧嘩しないといけないのやら。まぁ終わったし、さっさと泊まれる場所行こっと」
そうして再び歩き出すのだった