それはどうして起こったのかは、神のみぞ知ることではある。
偶然なのか、必然なのか。
しかし、それは確実に潔 世一というサッカー選手の運命の分岐点であった。
時は、
観客の歓声をシャトルバスから聞いていた潔は、自身が生んだ熱狂に気持ちよさと恐怖を抱いていた。
本来の世界線であれば何事もなく終わっていたが、何の因果か運命の歯車は狂いだす。
(一撃でヒーローにもなれるし、一撃で転げ墜ちる。最高で最悪の結果が全ての勝負の世界!だからこそー)
「おい!トラックが前から突っ込んでくるぞ!?」
それを発言したのがシャトルバスに乗っていた者なのか、路上にいた者なのかは判別する間もなく
トラックはシャトルバスに突っ込んだ。
「潔!!!」
自分の視界は気が付いたら空をみていた。
(蜂楽の声が聞こえる気がするけど頭が朦朧としてる...)
「潔!死ぬな!今救急車呼んでるから!」
(救急車...?何言ってんだ蜂楽?...ダメだ、意識が...)
こうして潔 世一の人生は唐突にあっけなく終わった。
と思われた。
それを見ていたのがサッカーの神様かどうかは定かではないが、潔 世一の時の歯車は巻き戻る。
「...!っさぎ!」
(...なにか聞こえる)
「潔!!こっちどフリー!」
(多田ちゃん...?なんでここに...?それよりここって...?)
(選手権決勝?なんで...?)
「何やってんだ潔!!ここ決めなきゃ終わりだ!!」
「
声がする方向を見ると監督が叫んでいた。
そしてすぐに多田ちゃんの方を見て、一瞬思考する。
(そういや、あの時はここでパス出したっけ)
相手GKの視線が多田にいったことを確認した潔はそのまま右足を振り抜く。
ボールの行き先がゴールネットに吸い込まれたことを確認した潔はそのままフィールドに倒れこむ。
次に目を覚ました時は病院のベットだった。
「潔!起きたか!」
「監督...?ここは...?」
「病院だ!同点ゴールを決めた後、気を失ったんだぞ!待ってろ、すぐに先生を...」
「監督、試合はどうなりましたか?」
(そういえば、相手には吉良くんがいるんだった...)
監督にそう聞いたものの、潔はあの時のことを思い出していた。
「...負けたよ、あの後すぐに決められてな...すまない...」
「いえ、大丈夫です」
監督が医師を呼びに行き、色々と検査を受けた潔だが結果としては異常なし。
念の為に1日入院をして様子をみて、次の日には退院となった。
父親に迎えに来てもらい、帰宅をした潔は母親からの言葉でにやけることとなる。
「そーいえば、世っちゃん宛てにお手紙きてたよ。日本フットボール連合ってとこから!」
(...!!まさか!!!)
潔は母親から手紙を急いで受け取ると、ビリビリ破り中身を確認した。
(『強化指定選手に選ばれました』...!夢じゃないよな...)
あの時の右足を振り抜いた感覚に加えて、家にあるトンカツの匂いが潔に夢じゃないことを告げる。
「また会えるのか...」
そうして潔 世一のやり直しは始まる。
この後の展開の希望(参考にします)
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原作通り、吉良脱落
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吉良生き残る
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オリジナル5号棟