サトシ呼んだら、代役でバグキャラが来た件 作:静かなるモアイ
「ちくしょー!!こんなんだったら、あんなに食べなかったら良かったっピ!!」
ギエピー。3時間半のバッシングお手伝いである。そんなギエピーの悲痛な叫びをBGMにして、ホワイト達はグリが淹れてくれた美味しいコーヒーとサービスで出してくれたクロワッサンを楽しむ。
ヌーヴォカフェはキッチンカーということもあり、持ち込める水の数にも制限がある。だからこそ、洗い物などは最小限にする必要があるのか、コーヒーやクロワッサン等はリサイクルできるプラスチック容器や紙コップで提供されていた。だからこそ、皿洗いなどの必要はなく…ギエピーや店員さんはお客様が帰ったあとのバッシング作業や机の拭き掃除や掃き掃除だけで良いのだろう。
「そらよ、ギエピー。次は3番テーブルだ。ゴミを片付けたら、除菌スプレーで除菌しろよ。バイトの子供でも出来る仕事だ」
「ちくしょー!!こき使いやがってピ!!」
頑張れギエピー。あと、3時間でバイトは終わるさ。
「仕方ありませんよギエピーさん。ニホンとカロスでは物価はことなります。ニホンの物価は低いことは世界中で有名ですから、ニホンと同じ感覚で海外で料理を頼むとこうなりますよ」
そう、現実日本でもそうだが、海外と日本では物価が異なるのだ。これはニホンと海外の地方でも同じであり、イッシュ地方でそこそこのステーキを食べれば軽く万は消えて…手頃なランチでも3000円ほどは一瞬で消える。イッシュと同じ国であるアローラなんてもっとヤバい!!ホワイトは5年前、里親であるブルー夫妻と共に一時期アローラに居たが…高い高い!!マックで高級ランチ!!ニホンのマルガメ製麺なんてニホンのうん倍高いのだ。
『これでもアローラじゃ安い方だ』
『『『嘘だ!!』』』
ククイ博士の言葉に対して、絶叫に近いツッコミを響かせたホワイトとその両親であった。
「あっ、だからアローラとイッシュはめちゃくちゃ物品が高かったんだ」
「イッシュは街でも値段が違うって聞くしな。俺もばあちゃんと行ったことがあるが、凄い値段だったぜ」
ホワイトの言葉に便乗するようにそう言うガイ。イッシュは特に高い!!モデルがニューヨークなこともあり、めっちゃ高い!!トレーナーが持ってるお金も大金ばっかであり、ホワイトはブルーから持たされた御守り小判のお陰か…イッシュでウハウハとプラズマ団からせしめたのは内緒である。
「ガラルとあんまり変わらない気がするけどな~」
タウニーがコーヒーを飲み終えてそう言った。ガラルとミアレシティはあまり物価が変わらないのだろう、と言うかモンスターボールや傷薬に関してはカントーより安く感じる位だ。
「5年前と違ってミアレシティは人口流出も有ります。それに今ではワイルドゾーンの影響で不動産物件も打撃を受けてますからね」
グリは語る。5年前、ヌーヴォカフェの前組織だったフレア団が慈善組織からテロ組織に変貌。当時のグリやグリーズのように若者だった者や、慈善組織としと頑張る者もおり…全てがテロリストになった訳ではないが…。フレア団と言うかフラダリがテロをミアレシティで起こして、ミアレシティが崩壊しかけて、人々はミアレシティを捨てたのだ。勿論、戻ってきた人も居るが、去った人の方が多い。移民も居るが、民度がより無い人も居たのだ。
人口も回復してきたと思えば、野生のポケモンそしてオヤブン個体の出現もありワイルドゾーンの制定。勿論、家がワイルドゾーンの中にある人も居たり、ワイルドゾーンの中の賃貸は家賃価格が暴落したりと様々。まあ、誰だって危険なワイルドゾーンで寝起きしたくない。
「シトロンくんはご存知ですが、私とグリーズは元フレア団です。とは言え、テロ行為には加担していません。慈善組織としてのフレア団、テロ組織としてのフレア団…2つとも間近で見ていました。
ヌーヴォカフェが慈善活動や人助けを行うのは、慈善組織だったフレア団の意思でも有りますが…オーナーの意向ですね」
「グリ、子供達連れてきたから適当にお菓子…あと飲み物出してくれ」
と、新たな声が聞こえる。その人物は5年前と違ってサングラスを外した美魔女であり、孤児院の子供達を連れてやって来た。彼女はパキラ。元カロス四天王であり、フリーアナウンサー、そして元フレア団最高幹部でありNo.2。今は生死不明となったフラダリの苦悩や葛藤を見続けた女性だ。
「はい。オーナー、かしこまりました」
「てっパキラさん!?」
「シトロン。街の防衛ご苦労様だね。おや?まさか事実上のパルデア、イッシュ、シンオウのチャンピオンじゃないか!これは大物に会ったよ。アナウンサーとして直々にインタビューしたくなってきたわ」
「僕のことしってるの?」
「リーグ関係者で君のことを知らないのは、余りにも失礼過ぎるわ」
パキラはそう言うと、子供達と一緒に空いている別の席に座った。
「「「チャンピオン!?」」」
ここでガイ、タウニー、そしてシトロン。ここでホワイトがパルデア鎮圧、イッシュ鎮圧、シンオウ鎮圧、コンテストグランドスラムを達成した事を知らされる。
「だってそれぞれ5秒しか就任してないし。チャンピオンって大変だって、経験者のパパが言ってたもん。自慢することじゃないし、実際にチャンピオン忙しいよ?サトシ兄ちゃん、旅行する暇無いってボヤいてたもん」
「「「イヤイヤイヤイヤイヤ…自慢できる自慢できる!!」」」
「自慢出来ないよ。レッドおじちゃんにはコテンパンにされて、おじちゃんの手持ち3体しか倒せなかったんだよ」
「人類史上最強の偉業達成しとるやんけぇぇぇえ!!トレーナー免許取った歳に?…ポケモンマスターの防衛戦用の手持ちを半分倒す!?普通の人は四天王に勝てずに終るわボケェェェエ!!」
余りにも謙虚すぎるホワイトの姿勢に、シトロンのツッコミがミアレシティの青空に響いた。
「ところで、その子達は?」
シトロンがホワイトの両肩を掴んでツッコミながらブンブンと前後に振っているころ、タウニーがパキラに問う。
「この子達は孤児なんだ。私が運営してる孤児院の子供達だよ。ミアレシティはね…観光では花の都なんて言ってたもんだけど、現実は違う」
パキラさんは語る。フラダリが闇落ちして悲しき悪役になる前から、ミアレシティはストリートチルドレン…所謂ホームレスの子供達が路地裏に居たのだ。それは今でも変わらない。本来なら行政がストリートチルドレンが産まれないようになんとかしなければいけないのだが、ミアレシティの市長はフル無視。
闇落ち前のフラダリや当時の慈善組織だったフレア団は行政に何度も直談判した。だがカロスの行政は動かず、ミアレの市長はまたしても無視…と言うか観光の障害になるストリートチルドレンの排除に出ようとする始末。アレ?…フラダリさん闇落ちの原因…市長じゃね?話がそれてしまうところだった。孤児達には誰も手を差し伸べるものはなく、大人達も見て見ぬふりを続けた。だからこそ、自首して国際警察と司法取引して釈放されたパキラは四天王時代に稼いだ大金を使い…慈善組織時代のフレア団やその子供達に手伝ってもらい、慈善組織である新生フレア団ことヌーヴォを設立。孤児院も作り、ストリートチルドレンを保護したのだ。
「他人から偽善と言われようとも、自分達がしたい人助けを私達は続けるわ。全てを救うのはどう頑張っても不可能…でも手の届く範囲なら助けられる」
「ええ、それでも救えて良かった。今は広がるワイルドゾーンやホロバリアーを突き破り、路地裏に現れるオヤブン。そして民度の低いZAロワイヤルの参加者や何処で出るか不明のバトルゾーン。福祉を見捨てた市長…孤児院がなかったら、ゾッとしますよ」
パキラさんが孤児院を作らなかったら、子供達は死んでいたかもしれない。その日の食事も満足に得られず栄養失調からの風邪の重傷化、助かる怪我や病気でも病院に行けず重傷化して最悪の事態もある。それに、今はワイルドゾーンやZAロワイヤルの負の面もある。ホロバリアーを突き破って路地裏に現れたオヤブンに殺される場合もあるし、民度の低いZAロワイヤルの参加者に攻撃されて大怪我をしても放置される場合も有るのだ。
と言うか本来なら行政の仕事だが、市長はワイルドゾーンやZAロワイヤルが観光の目玉となる!!とストリートチルドレン問題は放置。
「孤児院か…」
孤児院に何かを感じたのだろうか、ホワイトが何処か辛そうに空を見た。
「そういや…グリさんの願いって?もしかして慈善組織時代のフレア団の名誉回復とか?」
「いいえ。フレア団は確かに許されざることをしました。そのことを願いにしてはいけません。私の願いは…ぶっちゃけ金です!!」
開眼してシトロンの問いに答えるグリさん。なんという事でしょう…グリさんの願いはお金だったのだ。
「まさかのお金!?」
「シトロンくん。君もお店を経営すればわかります。金がめちゃくちゃいるんですよ。いや、本当に…」
「年々上がる物価高騰!!人口増加と自然破壊により、生息地を追われたリングマやシキジカの食害で、農家さんは国単位で見ればうん億円の損害!!野菜高騰が止まらない!!材料費がどんどん高騰していく!!」
「コーヒー豆だってそうです!!ごほん。ホワイトくん、タウニーさん、フェアトレードというものをご存知ですか?」
フェアトレード。それは開発途上国の生産者が適正な価格で給与を支払われるようにするための支援の物であり、少し割高なのだ。
しかし、コーヒー豆の中には生産者の雇用主が従業員を格安の賃金で働かせ、利益を優先するばかりで従業員の給与が奴隷レベルのところもある。そんな彼らの為にフェアトレードという支援があるのだ。そのフェアトレードの代物を買えば、それだけで彼らの支援に繋がるのだ。
「そのフェアトレードのコーヒー豆。ぶっちゃけちょっと高い!!ですが私は自分の信念でフェアトレードの豆を使い続ける!!
子供達の支援のためにもぶっちゃけ金が要る!!金が有ればあの子達が暖かい布団で寝れる!!金が有ればあの子達が病気のワクチンを受けられる!!金が有れば学校に通えて新たな道を探せる!!そして金が有れば食べ物に困らない!!食べ物に困らなくなれば、病気にもかかりにくくなる!!金で大体の不幸は防げるのです!!金さえ有れば衣食住は充実し、生活水準は上がるのです!!」
という理由であった。いや、確かにそうである。ミアレシティの大半やニホンの恵まれた環境の人では絶対に気付けない、お金や屋根のある住みかそして着るものや布団がある暮らし。恵まれない子供達を支援するため、偽善だとしてもお金が必要なのだ。
「なので夜はバトルゾーンで荒稼ぎさせていただいてます。福祉を見捨てたバカ市長にもこれは感謝ですね」
「このカフェマスター!!支援と営業のお金を集めるために、ZAロワイヤルで暴れまくって気が付けばBランクになった感じだよ!!絶対に!!」
支援のお金集めのために、頑張り過ぎた結果…Bランクになったグリさんであった。
「ホワイトくん。ミアレシティで活動するなら、探偵のマチエールを頼りなさい。ZAロワイヤルはミアレシティで無差別に発生するバトルゾーンで行うから、土地勘を覚えるのも手よ」
「マチエールさんだね!ありがとう!!」
ホワイトの次の目的地は探偵のマチエールの所に決まった。
次回…探偵のマチエールさんからの…探偵助手のホワイトきゅん爆誕!!
ホワイトきゅん「メガネと蝶ネクタイ要るかな?」
コライドン「アギャッス(筋肉でだいたい片付く)」
リーブラ「若様。このリーブラ、ザシアンの種族値をコピーしてサッカーボールを蹴ります。犯人はこれでイチコロです」
シトロン「君達、形から入るタイプだな!!あとコライドン、筋肉でも無理は物は無理!!」
ホワイトきゅんのポケモンで誰が好き?
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相棒イーブイ
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リージョンフォームリザードン
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メイドメタモンのリーブラ
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