サトシ呼んだら、代役でバグキャラが来た件 作:静かなるモアイ
なんとかバトルゾーンを抜けたホワイト達。まあ、それまでにホワイトに挑んできたバトルジャンキーなトレーナーの皆様はホワイトの手でフルボッコにされて、トラウマを植え付けられたかも知れないが、気にしてはいけない。
「なんとか出れたね。ホテルZは此方だよ」
タウニーの案内でホテルZに向かう。路地裏に入り、少し進むとホテルZが現れた。外壁に蔦植物が生えており、少しレトロな雰囲気を醸し出す穴場のホテル。それがホテルZなのだ。
タウニーを先頭にホテルZに入ると、受付のカウンターでは背丈3メートルほどの老人、そして世にも珍しい黒い花を持つ特殊個体のフラエッテが店番を行っていた。
「ただいま、AZさん。お客さんを連れてきたよ」
タウニーはその老人に向けてAZと呼んだ。どうやら老人の名前はAZであり、このホテルのオーナーなのだろう。しかし、老人AZはホワイトを見ると驚いたように目を見開き…震えるような声で「イッシュの王子…」と口に出してしまった。
「あっ!フラエッテ!久しぶり!!僕からすれば半年振りだけど…えーと、君で言えば100年ぶりかな?」
「フラエッ!!」
なんと言うことでしょう。ホワイトとこのフラエッテは顔見知りで、過去に会ったことが有ったのだった。
「知り合い!?」
「知り合いなのかっピ!?」
これにはタウニーとギエピーも驚くが、ホワイトはうんと頷いた。
「話せば長くなるけど。並行世界から邪神のアルセウスが悪さしてさ。この世界のアルセウスに頼まれて、100年前のシンオウ地方ことヒスイ地方にタイムスリップしたんだ。その時に、ヒスイでフラエッテと会ったんだ。良かったね、フラエッテ!お友達と仲直りできて!」
とのようで、ヒスイ地方でフラエッテと出会ったようだ。
「そうなのか。ヒスイではフラエッテと仲良くしてくれてありがとう。私はAZ、ここのホテルのオーナーをしているよ」
老人AZはそう言い、ホワイトは受付を済ませる。取り敢えず職業はポケモントレーナーと書いておけば良いだろう。なに、未成年で10歳以上の旅人はポケモントレーナーと書いておけば、一先ず問題ない。
「AZのお爺ちゃんだね?宜しく!」
「ああ…ただ…君は2000年前に亡くなった友人、そして幼く行方不明になった彼女の息子にそっくりだ。まるで、あの子が順調に成長したらの姿に見える」
「さあ、どうでしょう」
AZの言葉に対して、そう言ったホワイト。彼はAZから202号室の鍵を受け取り、ギエピーにAZは206号室の鍵を渡した。
「僕はホワイトとは別の部屋なのかっピ?」
「うむ。先ほど、ブルーという女性から電話が有ってね。息子と不純物ギエピーは別の部屋にしてほしいと言われてね」
「ギョエピー!?もうブルーにもバレたっピ!!」
デデーン!!ギエピー、ブルーの手でホワイトとは別室にされる!!まあ、ギエピーと四六時中一緒になったらホワイトの教育に悪いから仕方がないだろう。
「あれ?…僕、ブルーママにホテルZに泊まるって言ったけ?」
しかし、ホワイトはブルーにホテルZに宿泊することは伝えていない。だが、ブルーはホワイトがホテルZに宿泊することを知っていたようだ。どうして知ったのだろうか?
「む?…そうか。ホワイトだったな、君が知らないのも無理はない。タウニー、ホワイトが出ているライブ配信のアーカイブを見なさい」
AZさんがそう言って、ホワイトはタウニーと共にタウニーのスマホロトムで、ライブ配信のアーカイブを見てみる。そこには……
「なんじゃこりゃぁぁぁあ!?0が…0の桁が見たことない数に」
ライブ配信視聴者数6億7000!!総再生回数20億!!見たことがない0の桁にタウニーがふらついてしまい、コメント欄を確認すると…
《デデーン!最強のバグキャラのホワイトきゅん、ついにカロス上陸!!》
《カントーリーグの四天王制圧からのレッド様にボコボコにされる→シンオウリーグ完全制覇&シンオウコンテスト完全制覇→パルデアリーグ完全制覇→カントー&ホウエンコンテスト完全制覇のコンテストグランドスラム達成→イッシュリーグ完全制覇&プラズマ団崩壊させる→アローラリーグでサトシ兄貴とガチンコバトル!これ、同一年にやったバグキャラです》
ブルー《息子がお世話になります》
《コメント欄にママさん来とるぅぅぅう!!》
《ギエピー!!ピンクの悪魔も来とるっピ!》
とコメントだけで数千規模あり…人生初めて動画にコメントが付けられたことで、タウニーはドキドキしてしまう。
更にライブチャットも確認してみると、様々なコメントが残されていた。
ホワイトがタウニーを庇って怪我をした所では…
《悲報!!カロス地方の治安…凶悪になる!!》
《にげろぉぉ!!ウェイトレス!!逃げろ!!悪いことは言わん!!キュレムが…元ホウエンチャンピオンが…そしてママが殺しにくるぞぉぉぉ!!》
《女の子を庇うホワイトきゅん!!イケメン過ぎる!》
《てか、この女の子…クェーサー社の社長のお孫さんに似てない?…髪色同じだし》
ブルーママ《コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス。私の可愛い息子を傷付けたな…コロシテヤル、序でにギエピー、お前もよ》
メガコライドン降臨した所では
《メガコライドン!!ついにカロス上陸!!》
《にげろぉぉ!!そこのトレーナー!!パルデア鎮圧RTAのファイターだ!!》
《俺のこの手が真っ赤に燃える!!》
《勝利を掴めと轟叫ぶ!!》
《ばぁぁぁくねつ!!》
《ゴッドフィンガー!!》
《ゴッドフィンガー!!》
《ゴッドフィンガー!!》
と、この有り様。タウニー、チャンネル開設以来初めてバズる。
「なに…これ…」
まあ、だいたいホワイトきゅんのせいである。
「で、さっきのアレなんなの?」
「さっきのアレ…ZAロワイヤルのことね。かくかく然々でね」
タウニーは先ほど、バトルゾーンとやらでトレーナーが襲ってきた夜のミアレの姿、ZAロワイヤルに説明してくれた。
ZAロワイヤルとはクェーサー社とミアレシティが主催するバトルロワイヤルである。闇討ちはOKであり、相手を倒すと賞金コインという物が支給される。賞金コインは市役所やクェーサー社で現金と交換可能で、1度のZAロワイヤルで複数のトレーナーを倒すと換金比率も大きくなるのだ。その為か、多くのトレーナーが小遣い稼ぎで参加しており…A~Zまでのランクで分けられる。
Aランクに昇格すると、クェーサー社とミアレシティが出来る範囲でだが、どんな願いも叶えてもらえるのだ。そのため、ミアレシティのトレーナーの多くはこのZAロワイヤルに参加しているのである。
「なるほど~ありゃ?…でもトレーナーさん達、コライドンのメガシンカに驚いてなかったよ」
「それは…ZAロワイヤルで一定ランク以上になってクェーサー社に認められると、キーストーンが埋め込まれたメガリングが支給されるの」
ZAロワイヤルで活躍して実力を認められるとキーストーン、或いはキーストーンが埋め込まれたメガリングを支給されてメガシンカを使うことが出来るのだ。だからこそ、このZAロワイヤルでは多くのメガシンカ使いが産まれてくるのだ。
「じゃあ、僕も参加しようかな。あんな喧嘩早い人達が居たら、これからトレーナーになりたい小さい子供達が可哀想だし」
ホワイト、ZAロワイヤルに参加を決意!!
「それじゃあ、私がリーダーをしてる自警団MZ団に入ってくれない!?」
「良いよ!!」
そしてタウニーがリーダーの自警団MZ団にも加入!MZ団の戦力は100倍になったとか。
次回…ホワイト、ワイルドゾーンに入る!?そしてツッコミ係のシトロン登場。
ホワイトはBW2の男主人公だけど、ブルーママ以外の色彩組出す?
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エンディング後で良いんじゃないかな?
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ゲストキャラとして時々
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ギエピー「ギョエピィィイー」