サトシ呼んだら、代役でバグキャラが来た件   作:静かなるモアイ

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Yランクになって

永遠のZことザックを打ち倒し、ホテルZに戻ったホワイトを待っていたのはタウニーの手料理であった。

 

「はい!私特性のクロワッサンカレー!!ホテルZの名物になると思ってね。私の育ったガラル地方のソウルフードのカレーでプリズムタワーを表現。カレーの回りをミアレシティ名物のクロワッサンで固めた一品だよ」

 

その手料理とは先ず、サフランライスで山をモチーフに盛り上げ…カレーを山掛け。カレーライスの周囲をクロワッサンで囲ったホテルZの名物である。ネーミングはそのまんまカレーとクロワッサンを合体させたカレークロワッサンなのだ。

 

「えーと…なにこれ?カレーなの?クロワッサンがメインなの?」

 

人生初めて見るカレーとクロワッサンがミラクルフュージョンした、タウニー特性のカレークロワッサン。ガラル人はカレーがソウルフードと聞いていたが、まさかここまでとは思わなかった。しかし、ホワイトの質問に対してタウニーはと言うと…

 

「質問の意図が分からないな」

 

と、この有り様。そう、カレークロワッサンはカレークロワッサンであり、それ以外ではないのだ。

軽く引いていたホワイトであるが、そんな彼の視線の先では美味しそうにカレークロワッサンを食べるオーガポンことぽにちゃんの姿が有ったのだ。

 

「ぽに!!ぽにおーん!!」

 

よほどカレークロワッサンが美味しかったのか、口回りにはカレールーとご飯が着いており、その着いたカレールーなどをデウロが布巾で拭いてくれていた。

 

「味は保証するよ。食べてみて」

 

とタウニーが笑顔で言うので、ホワイトはタウニー特製のカレークロワッサンを食べる。真ん中のプリズムタワーを模したカレー部分をスプーンで救って見ると、下味が付けられたサフランライスにルーがかかっており、食べてみると少し辛めだが美味しいカレーの味がした。

 

「うん。美味しいよ」

「でしょ~」

 

ガラル人はカレーにこだわると聞くが、それはタウニーも同様であり…1からスパイスでカレールーを作ることで、市販のカレールーでは出せない濃厚な味わいとなっていた。

 

「サクサクのクロワッサンはルーを良く吸収するから、美味しいよ。おかわりも沢山有るから食べてね!」

 

クロワッサンとカレーは合わないと思いきや、クロワッサンは生地の間に隙間があり…良くルーを吸収する。そのためか、しっかりとカレーとパンの味を楽しむことが出来るのだ。それに、カレーライスを食べ終えても…クロワッサンでルーを拭くことで掃除の手間も楽になる。

 

「アギャッス!」

「なるほど、食わず嫌いとは良く言ったものです。美味ですね」

「でしょ!でしょ……てっ!?アンタ達も食べてる!?」

 

デデーン!!声がすると思い、タウニー達が声の方を見てみると…コライドンとバグキャラメタモンことリーブラがカレークロワッサンを食べていた。2体とも律儀にスプーンで食べていたのである。まあ、コライドンは4本指だし…リーブラなんてターミネーちゃんの姿だから問題ないだろう。

 

「驚くことかな?…僕んちやアローラでは普通だったけどな」

 

というホワイトの側ではいつの間にか、ジュカイン(見た目は普通だがバグキャラ)とミロカロス(見た目は普通だがバグキャラ)もクロワッサンカレーを食べていた。

 

「良かった。ミロカロスも普通なんだね…てっきりリーブラさんと同じで見た目も変わってると思って……げっ!?」

 

ホワイトのジュカインとミロカロスは普通の見た目である。見た目は(ここ重要)普通であるが、戦い方と必殺技がアレなだけである。そのため、デウロは安堵したが、ふと向いた方向に居たホワイトのリザードンを見て言葉を失った。

ところで皆様。リージョンフォームというのをご存知だろうか?リージョンフォームとはその時代やその環境に応じて、産まれた段階或いは育った環境で進化後の姿が本来知られている姿と大きく異なる物である。現実でも同じ種類の虫でも育った地域で大きさや羽の模様が違っているケースも存在する。まあ、亜種のような感じだ。そのリージョンフォームで有名なのはナッシーだろう。タマタマはニホンなどで進化すれば草エスパータイプで寸胴型のポケモンとなるが、アローラの環境では日差しが強いのも影響してか背丈が物凄く伸びて草ドラゴンとなるのだ。

 

そして古のヒスイ地方からの自然現象で時空の歪みと呼ばれるものがある。最近では滅多に起きなくなったが、ホワイトがトレーナーとして旅に出る前。アローラの大地をリザードを連れて歩いていたとき、時空の歪みが発生*1し、ホワイト達は数多の化石ポケモンや古代のパラドックスポケモン、そして未来の兵器同然と言える未来のパラドックスポケモンに囲まれた。だが、そこは時空の歪みのお陰で未来と過去が混ざり合う環境となってしまい…リザードが進化。その結果、本来ではあり得ない未来と現代そして古代が混ざり合ったタイムパラドックスのリージョンフォームが爆誕したのである。

 

体長2メートル!原種と異なり紺色の色をしており、逞しい大胸筋を持つマッシブスタイルで二足歩行のドラゴン!大空を舞う翼の後ろ…背中に浮かぶ法陣は未知のテクノロジーで作られている。そう!!未来と過去そして現代が混ざり合ったリザードン…タイムパラドックスの姿なのだ。はい、ぶっちゃけFF10のバハムートであり、メガシンカ…ゲフンゲフン!!ゲンシカイキすることでバハムート(FF10)零式に進化する。

 

「グゥォ?」

 

「どんなリザードン!?」

「どうって言われても図鑑にも載ってるよ。オーキドのじっちゃんが纏めたヤツが」

 

因みに図鑑にも記されている。マイチェン前はリンドウパパが纏めたが、ここではオーキド博士がぎっくり腰で腰を痛めながら纏めた。

 

 

翌朝。

 

「ここがワイルドゾーンの2番ね。ホワイトはもう手持ちが揃ってるし、オーキド博士の手伝い以外じゃあまり必要ないんじゃない」

「だね」

 

ホワイトはコライドンをライドモードこと制限モードにフォルムチェンジさせて、後ろにタウニーを乗せてミアレシティを案内してもらっていた。コライドンは壁も登れるし、空も飛べるし、水も泳げるし、地上も爆速で走れる。物凄く広いミアレシティを移動するためには打ってつけと言うわけだ。

コライドンに乗ってるのは操縦士のホワイト、ホワイトの肩にイーブイ、ホワイトの後ろにタウニー、タウニーの後ろにオーガポンのぽにちゃんである。

 

彼らは現在、2番ワイルドゾーンの側を通っているのだが…2番ワイルドゾーンは水辺のポケモンが多く生息しており、カメテテ、コダック、スボミー、ヒトデマン、そしてコイキングが暮らしている。

 

「みてみて、大きなコイキングが跳ねてるね!」

「ぽにお!」

「ブイ!」

「はは、これは大物ね」

 

と、その瞬間。そのバカデカイコイキングがホワイト達を見て、口から大出力のハイドロポンプを放出した。幸いにもワイルドゾーンを仕切るホロバリアーに阻まれたが、もしなかったとなるとゾッとするだろう。

 

「オヤブンじゃねぇぇか!!」

 

そう!そのコイキングはオヤブンコイキングだったのだ!!ミアレシティのあちこちでは既にオヤブンが沢山目撃されており、それはワイルドゾーンもその外も関係無しである。

 

と、しばらく走っていると…タウニーとそっくりの髪色をした青年、そしてサングラスをかけて可愛らしい髪飾りを着けた屈強な男が…ミアレを守る会の連中に絡まれていた。

 

「あっあれ?…ガイじゃん。それにマスカットさんも」

「知り合い?」

「うん。一応ね」

 

青年はガイ。ガイの付き添いの屈強な男はマスカットさん。どちらもタウニーと知り合いであり、ワイルドゾーンだったりZAロワイヤルの主催者であるクェーサー社の重要人物だ。と言うのも、ガイは社長の孫であり次期社長、そしてマスカットさんはガイの護衛であり…先日からクェーサー社やミアレに住まう野生ポケモンに関してのデモ行為を行っていたミアレを守る会に目を付けられていた。

 

「じゃあ、助けるね」

 

ホワイトはコライドンに指示を出して、ガイとマスカットさん…そして守る会の間に割って入った。

 

「誰だお前!?良いか、子供は入り込んでくるな!!」

「私達は、私達のミアレを野生ポケモンとクェーサー社から取り戻すために戦ってるのよ!!」

 

「少人数に大勢で暴言吐くなんて大人げないよ!!おじさんやおばちゃん達!!ギエピーよりマトモじゃないさ!!

本当に守る会なら、オヤブン個体から街に住んでる人達を守ってよ!なんでオヤブン個体から逃げて、街を良くしようと頑張ってる人達を責めるのさ!!」

 

ミアレシティは路地裏でオヤブンが大暴れしている。ミアレを守る会はそんなオヤブン個体から逃げて、社会的に此方に直接手を出してこないガイとマスカットさんを標的に好き勝手言ってるだけだ。

 

「それがどうした!!第一、オヤブンとやらも野生ポケモンが増えたのも…クェーサー社が原因だろ!!ワイルドゾーンのホロバリアーもバトルゾーンもクェーサー社が作ったんだ!!」

「「「そうだそうだ!!」」」

 

しかし、守る会の言葉も一理有るかも知れない。事実、クェーサー社がワイルドゾーンやZAロワイヤルを始めたのだ。だからこそ、守る会からすればクェーサー社はミアレを変えさせた元凶なのだ。

 

「邪魔するなら……俺達の自慢のポケモンで叩き潰してやる!!」

 

ミアレを守る会の皆様と会長が勝負を挑んできた!!

 

守る会の皆様はコラッタやホルビーだったりホルードを繰り出してきた!!守る会の会長はイワークを繰り出してきた!!

 

「俺達はミアレを守るため、メガシンカの力をゲットするためZAロワイヤルにも参加している!!」

 

対してホワイトはコライドンに跨がったまま、ベルトからボールを1つ選択する。それはミロカロスのボールだった。

 

「ARE YOU READY?ミロカロス!!レッツShow TIME!!」

 

繰り出されたのはミロカロス。その瞬間、ホワイトは右足でカッカとステップを刻みながら右手の指で合図を出す。その後、ミロカロスは口を大きく開けて大出力のハイドロポンプを繰り出した。

 

「「「声に出さないで指示を出した!?」」」

 

だが、そのハイドロポンプはミロカロスのサイコパワーで拡散波動砲のように拡散していき…しかもホーミング性能がついて、ミアレを守る会のポケモン全員に直撃した。

 

「どうなってやがる!?ポケモンが勝手に指示を出したのか!?」

「指示なら出してるよ。僕はバトルより、どんなポケモンでも活躍出来るコンテストやパフォーマンスが好きなんだ。コンテストとかだと、映えを意識して歌いながらポケモンと演技したりする。だから足のステップや躍りに支障がない指の合図も必要なんだよ」

 

そうポケモンコンテストではトレーナーも演技を行う時代。歌やダンスも取り入れることがあり、そのなかで技を出す必要があり…ホワイトは足のステップやハンドサインでポケモンに指示を出せるのだ。

 

「「「くっそ!!次だ!!」」」

 

会長はまだポケモンを選択中だが、会員達は次のポケモンを繰り出した。しかし、その瞬間…大出力ハイドロポンプで散らばった水が独りでに動き出し…全方位から水のレーザーとして会員のポケモンに襲いかかる。

 

「「なっなに!?」」

 

ミロカロスはミラーコートや催眠術などのエスパー技を使うことが出来るので、サイコパワーは当然ながら使える。ホワイトのミロカロスはコンテストでの華麗さを見せるため、水をサイコパワーで自在に動かせるのだ。つまり、大出力ハイドロポンプや波乗りでフィールドを制圧直後だと…このように全方位から水のレーザーで攻撃できるのだ。

 

「避けれない!?」

「どんだけくるんだ!?」

 

そして…ミアレを守る会の戦力はポケモンを選択中だった、会長だけとなった。

 

「で?どうするの?」

「ちっ!!いけ!!オニゴーリ!!」

 

会長はオニゴーリを繰り出した。すると、ホワイトはミロカロスを戻して、パラドックスリザードンを繰り出した。

 

「ちょっとまてぇぇぇえ!!それの何処がリザードン!?カナリィが実況してたFF10に出てきそうなバハムートじゃねぇぇぇか!!」

 

ガイのツッコミが響くが、気にしてはいけない。

 

「グルルガァ」

 

しかも腕を組んでめちゃめちゃ偉そうなパラドックスリザードン。そんなパラドックスリザードンに足のステップで指示を出したホワイト。すると、パラドックスリザードンは地面を蹴って消える。

 

「えっ?…」

 

そして、瞬時にオニゴーリの前に現れてドラゴンパワーを纏って突撃した。ドラゴンタイプの技 ドラゴンダイブである。

 

「オニゴォォ!!」

 

突撃を受けたオニゴーリは怯み、パラドックスリザードンは左腕を引いて殴る準備を行う。

 

「炎のパンチ!!」

 

効果は抜群だ!オニゴーリは倒れた。

 

「ちっ!!行くぞ!!カイロス!!そしてメガシンカだ!!」

「マカセロス!!」

 

会長はカイロスを出して、メガシンカさせた。会長はクェーサー社から平和なミアレシティを取り戻すため、ZAロワイヤルに参加してメガシンカの力を手に入れたのだ!!

 

「だったら…リザードン。ゲンシカイキして良いよ」

 

ホワイトの指示を受けてパラドックスリザードンを眩い光が包み込み、光を突き破り…メガシンカと異なりポケモンの意思だけでなれる強化形態ゲンシカイキを発動させたパラドックスリザードンがそこに現れた。

ゲンシカイキを発動させたパラドックスリザードンは色が紺色から銀色に変化し、翼の中央に法陣が移動しており…法陣が合計2つに増えていた。そしてゲンシカイキして超古代文明の力を得たのか…脚部や胴体が機械感溢れる造形に変わっており、腰部や翼にはブースターが装備されていた。

 

「なっ…なんだと!?」

「バハムート零式に進化しよったぁぁぁあ!!」

 

ゲンシカイキしてパラドックスリザードン零式にパワーアップしたリザードンは、法陣を回転させて空高く飛び上がる。

 

「リザードン!!ブラストバーン……テラフレア!!」

「言いきりおったぁぁあ!!今、完全にテラフレアって言ったぞ!!この子!!」

 

リザードン零式の口から爆光の光が漏れだし…そしてサテライトキャノン真っ青のブラストバーンことテラフレアが解き放たれ、メガシンカを果たした珍虫はワンパンで吹っ飛ばされた。

 

「ヤラレタロスゥゥ!!」

「こんな…こんな筈では!?」

 

切り札だったメガカイロスを倒された、ミアレを守る会の会長。だが、彼は諦めない。クェーサー社を潰すために、それを邪魔するホワイトをここで叩き潰すために…ホワイトに生身で立ち向かう。相手は子供、こっちは大人…リアルファイトでは有利だ。

 

しかし…

 

「我が主であるホワイトこと若様に接近すると、武力を持って排除します。ポケモンバトルではなく、戦争と見なしますが宜しいですか?」

 

ホワイトのボールからチートメタモンことリーブラさんが飛び出して、会長の頭にビームライフルの銃口を突き付ける。

 

「くっ!!覚えてろよ!!俺達は間違っていない!!」

 

会長は去っていった。因みにミアレを守る会は本気でヤバいミアレの危機にはこないそうだ。

 

 

*1
起きた理由は邪神アルセウスの嫌がらせ




次回…ヌーヴォカフェでガイから奢ってもらうホワイトとタウニー。そこで元四天王パキラ(アニメ仕様)と出会う。

グリ「私がZAロワイヤルに参加したのは…ぶっちゃけ金です。支援団体としての活動費、カフェ経営、市役所に払う出展許可費。そして生産者さんにちゃんと給料が行き渡るようにするためコーヒー豆は全てフェアトレードの豆を仕入れてるので原価が高い!!」
シトロン「理由が生々しい!!」

ホワイトきゅんのポケモンで誰が好き?

  • 相棒イーブイ
  • 某火影なジュカイン
  • リージョンフォームリザードン
  • メイドメタモンのリーブラ
  • ドモン=アギャッス
  • 出鱈目ミロカロス
  • 完璧究極アイドルのぽにちゃん
  • レンタルギャグポケ ギエピー
  • 究極完全体キュレム・オリジン
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