波に揺られていた。見渡すと、そこは水面。まるで、海のど真ん中のような場所にいて、小舟に揺られていた。
その小舟も、侘しくて寂れている。とてもじゃないが、この広大な水面を旅するには心細い。
「あ?起きました?」
...せっかく、無視していたのに。目の前には黒いフード付きローブを着込んだ少女が座っている。一見すると、闇というか。陰って感じの少女だ。その背中に大鎌を背負っていることを除けばだ。
「アレ?ちゃんと起きてるのかな?ちょっと、無視は困るんだけど」
やっぱり、関わらないとダメか?
「ダメ。こっちは君の望みを叶えにきたんだからさ」
望みか。ということは、
「ソウ!そうだよ。君が望んでる
じゃあ、さっさと叶えてほしいんだが?陸地に着くまでこのままってことはないだろ?
「まあね。すぐに押してあげるよ」
押す?それってどういu
「よっこいしょ!」
その瞬間、己の身体は宙を舞った。そして、そのまま海に落ちる。体中の空気が泡となって出ていき、意識が薄れていく。そして、視界が暗くなる最後の瞬間、声が聞こえてきた。
「代償はもらったから。今度こそ、君が主役さ」
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魔法の森。幻想郷で割とメジャーな場所だ。そんなメジャーな場所は中々に危険だ。自生してるキノコはヤバい瘴気を出すし、なによりめっちゃ迷いやすい。
しかし、そんな森を自分の庭のごとく歩き、そこで店を構えている少女がいた。白と黒のパンダカラー*1が似合うその少女の名前は
今日も今日とて紅魔館に本を借りに行き、その帰り道であった。
「たく、妖精メイドの連中も少しは手を抜けよな。一生借りておくだけなのに」
魔理沙は汗をぬぐいながら、借りてきた本*3を見た。今日は借りたかった本が借りれてウキウキの魔理沙は上機嫌でスキップもしてしまう。
だが、神様はかの者の行いを見過ごさないらしい。魔理沙はスキップで何かを踏んづけてしまい、転んでしまった!!
「ぶべッ!!」
顔から着地してしまった。これは痛い。神よ、こんな少女になんて仕打ちを!*4
「痛てて...キノコでも踏んだかなぁ」
魔理沙が顔を上げて、後ろを確認する。そこには、倒れている人がいた!先ほど踏んだのは倒れていた人なのだ!
「ゲッ!人...だよな?」
この幻想郷では人の見た目をした*5妖怪なぞ珍しくもないので、魔理沙はゆっくりと近づく。
倒れていた人(推測)は少女であった。褐色肌で綺麗な白い髪をした少女を彼女は踏んづけてしまったのだ。
「...とりあえず、ウチに運んでやるか」
魔理沙は踏んづけてしまった罪悪感か気絶してる少女を見捨てられない正義感かは分からないが、倒れていた見ず知らずの少女を保護することにした。
この少女と出会いが、結果的に魔理沙に面白い変化を与えることになるのだが、それはまた先の話である。
執筆頑張るよ。