投稿時間が遅れました
紅魔館...この洋館の歴史はそう長くない。とある吸血鬼が幻想郷にやって来た際、同じくこの洋館も
ちなみに爆発することはないし、大火事で焼け焦げたこともない。そんな悲劇はこの次元では発生していないし、主がカリスマ(笑)にもなってない。
さて、そんな洋館を見上げているカイドウにはそんな情報なんて知らない。ただ、吸血鬼が館の主だとかメイドにナイフを投げつけられる*1だとか、空間が歪んでるとかそんな感じだ。
「はい、ここが紅魔館ですよ」
「おお、赤いし大きい」
そんな幻想郷のキャッスルヴァニアを目の前にして、単調な感想しか出てこなかった。
「ところでカイドウさん。紅魔館にどんな御用ですか?」
「...大図書館があると聞いて、そこにお邪魔したいんですけど」
前述した通り、美鈴から紅魔館の話を聞かせてもらった。そこが公共施設ではないこともだ。とどのつまり...
「あ~、ちょっと難しいですね。つい最近だと図書館の本をパクっていった人もいるし...カイドウさんは初見さんなんで、入れないかも」
ここまでの話を聞いていて予想は出来ていたが、しっかりと門前払いである。残念ながら、アポなしの訪問でOKが出されるのはヤラセ番組だけである。
しかし、そのまま引き返すわけにはいかない。単純に戻るのが気まずいというのもある。
それに、歩きというのは時間が掛かるもので、空を見上げるといつの間にか日が落ちかけているのも要因だ。いくらカイドウの体が特異な物でも、夜の幻想郷を歩くのは、今のカイドウでは自殺行為だ。
「う~ん。どうしてもダメか?」
「いや~、個人的には通してもいいですけど...今日はもう怒られたくないので*2」
「...なら、そこにあった本を返しにきたってのはどうだ」
「いやいや、見たところ手ぶらですよね?そもそも、あなたはここで本なんて借りてないんじゃa」
「
「咲夜さん!!英雄が来ました!!」
────────────────────────────────────────────
今日はいつもより、音が響く。また、あの魔法使いがきたのだろうか?彼女は少し首をかしげたが、すぐにその考えを振り払う。
お姉さまがなにかやらかしたのだろうか?なにせ、外をわが物顔で歩くために太陽を霧で隠すなんてことをしでかしたらしいじゃないか。彼女はそんな考えを浮かべるが、またも振り払う。
今までにない響き方。これは...襲撃でもなければ、混沌というわけでもない。どちらかというと...
「歓迎会?」
そんな風に招き入れるような奴っていたっけ。霊夢?いやいや。魔理沙か?そんなわけがない。
彼女には知り合いと呼べる人物がそう多くないが、それ故に興味が沸いた。
「会って話せないかな?」
紅魔館の地下室、狂気を抱く少女、495年の箱入り娘。フランドール=スカーレットが妖しく笑った。くすんだ白い本を携えて。
まだ、紅魔館に入ってないって。次は入れるかな。