闇喰らいのミディールの自由気ままな竜生   作:ノムリ

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第1話

気がつけば転生していた。

ある日、目が覚めると黒い岩のような鱗と巨大な体、鋭利な牙と爪に火を吐く口。

 

ダークソウル3のDLCの隠しボス"闇喰らいのミディール"になっていた。

最初は慌てたものの人間という今はドラゴンなんだけど、慣れるものだ。という慣れざるおえなかった。

いくら眠ろうと世界に願おうとも人間に戻ることはなく、月日だけが過ぎていった。

 

全てを諦めて人生ならぬ竜生を楽しむことにしてからは色々あった。

人がまだ生まれる前の世界を自由気ままに飛び渡り、ナスカの地上絵をのように巨大な落書きを描いてみたり、海に勢いよくダイブしてみたりとそれもいつしか飽きた。

 

精神は体に引っ張られるなんて話は漫画やアニメでよく見るけど、それはある意味狂ってしまわないように心を守る人間の仕組みの一種なんだと理解した。

結局、俺は一人が寂しくなった。

孤独は心を蝕み、元気を無くし諦めて不貞寝した。

 

一度の眠りは短くて数年、長ければ何十年といい長い眠りを繰り返した。

 

そんな時間の経過は世界に人間という種が生まれるまで長くは掛からなった。

 

地上に人が満ち。

文化が発達し、人は魔法という技術を用いていた。

そして"闇喰らいのミディール"がいるという事はこの世界はダークソウルの世界というこもになる。いつしか俺を殺しに来る灰の者が現れてくれる。

 

そう思っていた頃もあったが、いくら待てども現れることは⋯⋯無かった。

ただ時間だけが過ぎ、火の時間は神々が飽きて何処かに消えることで終わってしまった。

ダークソウルの世界ではないのかと首を傾げるも答えなど見つかるはずもなく、また時間だけが過ぎていく。

 

人の時代となってからは、人に見つかっては腰を抜かし驚いて逃げていく姿を眺めるのも暇潰しにして過ごしていたそんな時に現れたのはモルガンという魔女だった。

アーサー王伝説に出てくる魔女の名前だった気がする。

度々に会いに来てはやれ手下になれ、下僕になれ、そんな言葉ばかりが彼女の口からは発せられた。

獣としか見られないことがここまでだ不快だとは思っても見なかった。

 

人からドラゴンになってから初めての感覚。

腸が煮えくり返るとはこの事を言うのだろう。我慢の限界に達し、本能の赴くままに腹に感じる熱を口から出たのはいつもの火のブレスではなく、『薪の王総辞職ビーム』なんて呼び名の付けられた白い光の熱線だった。

 

大気を灼熱に変え、大地を溶かす高温の熱量を有した熱線は当たり一辺を緑溢れる森は燃え盛る火炎が飲み込んだ。

 

怒りが収まった頃には、モルガンの姿は見当たらず殺せたのかすら定かでは無かったがとりあえずは怒りは収まったので良しとしよう。

その後に会いに来たのは、マーリンという魔法使い。

マーリンといえばやはりアーサー王伝説に登場する魔法使いの名前だ。

彼はモルガンと同じように俺を従えようとしている可能性を思い浮かべた。

モルガンのときと同じ様にブレスを放つ準備をして口を開けるが彼の言葉を止めるためと行動に出る。

 

「待ってくれ! 私は貴殿を従えようなどとは思っていない」

 

一応聞くだけ聞いてやると話を促した。

 

「私は貴殿に害を成すことは無い。ただ私に手を貸してくれないか」

「……その理由は?」

「貴方があったモルガンという魔女。私は何年も追い続けてきた奴だ」

「それで?」

「どうやら奴は世界を壊す術を持っている。それを実行されれば人だけでなく貴方もただでは済まない。だからそれを止めるために手を貸してくれないか? もちろんこちらも出来る限りのことをしよう」

 

モルガンを除けば数百年ぶりにまともな会話ができる人間。

 

「分かった。その代わり今の世界教えてくれ」

 

これが闇喰らいのミディールとなった俺の魔法界との一番最初の繋がりであり、ミディールになってから初めててる親友との出会いだった。

 

マーリンとの旅は心躍った。

数世紀の暇を忘れさせるほどに。

 

モリガンとの戦いは苛烈を極めた。

彼女が強さは勿論のこと。それに賛同した闇の魔法使いたち。

世界中を何十周もしたような移動を繰り返しやっとの事で着いた決着。

その後はイギリスの根を下ろし、マーリンは弟子四人取りそれぞれの才能を開花させ、そして寿命を迎えた。

 

ドラゴンになってから初めての親しい人間の死は心が痛んだ。

その事やっぱり自分が人間なのだと再度自覚した。

四人の弟子たち。

ゴドリック・グリフィンドール。

ヘルガ・ハッフルパフ。

ロウェナ・レイブンクロー。

サラザール・スリザリン。

 

四人とのも長い間を過ごした。

それこそ少年少女から大人というものになるまで見守り続けた。

 

そして四人の絆が壊れる時も見守り続けた。

毎日、朝から晩まで魔法族の未来について話し合い、最後にはサラザールはホグワーツを出ていった。

 

そして四人の命が消えるのを見送り、俺も姿を消した。

いまの俺は人間に近すぎると思うと同時に、時代の変革に飲み込まれそうになっている。

 

ホグワーツからも、イギリス魔法界からも離れた所から見続けていたある日にまた変なのに出会った。

それはモルガンより態度はデカくなく、マーリン程に才能があるわけでもなかった。

ただ言えることは彼はとびきり魔法動物が好きらしい。




この世界はダクソ主人公が現れなかった世界線を採用をしています。

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