頭文字D -無名の挑戦-   作:たっせ

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 自分の予想よりも速く書き上げることができました。


 用語の脚注とかつけた方がいいんですかね?

 まぁ、まだそうゆうこと考えるほど人気ではないので好きなように書いていこうと思います。


二話 交差

 上田のプレリュードのケツを高木のCR-Xが喰い付いていく。

 

 闇夜の峠には2台のエンジン音がこだまする。

 

 早速2台は最初のヘアピンに入る。

 

 上田はオーソドックスなアウト・イン・アウトのライン取りをしてコーナーに侵入する。

 

 しかし後ろから付いてきた高木はそのままアウトから突っ込み、上田をアウトからカブせていった。

 

 「 マ ジ か よ ! 」

 

 この高木の突っ込みに上田は思わず叫んだ。

 

 本来であれば、コーナーの脱出時にアウトに向かうことで減速を最小限に抑えることができるライン取りになるはずだったのだが、アウト側に高木が並んだことで走行ラインが制限され、低速のまま旋回することを余儀なくされてしまった。

 

 サイドバイサイドになりお互い鍔迫り合いの状態になった。

 

 しかし次の高速コーナーでイン側を陣取っていたCR-Xがタイヤ1個分ほど鼻先を出す。

 

 すでにプレリュードはCR-Xの後輪あたりまで置いてかれていた。

 

 2つ目のヘアピンにおいてCR-Xは完全にプレリュードの前に出る。

 

 だがここで諦める上田ではなかった。

 

 立場が逆転し後追いになろうともCR-Xを猛追する。

 

 上田の額に一筋、汗が垂れる。

 

 練習がてらの走りであろうとも全力を尽くす。それが上田の信条でもあった。

 

 その念の表れかプレリュードはCR-Xの後ろにピッタリと張り付く。

 

 これには高木も流石に驚いた。

 

 だが高木の走り屋としての魂に火がついた。

 

 高木は車体をインに寄せてアクセルを僅かに緩め、上田がアウト側からリアに少し被る程度まで誘う。

 

 そして3つ目のヘアピンに侵入する。両者同時にコーナリングを始めるが、CR-Xはアンダーステアを出す。

 

 上田は堪らずアウト側に逃げる。

 

 だがそれこそが高木の策だった。

 

 次にCR-Xは急激なオーバーステアとなり、車体がイン側に引き込まれるかのように旋回する。

 

 一般にFF車は重量物がフロントに詰まっている分遠心力によってアンダーステアが生じる。しかしアクセルを一気に抜くことでフロントの荷重が抜けて急激なオーバーステアとなる。

 

 上田は完全に高木に出し抜かれてしまった。

 

 (これは一本取られたな…)

 

 上田は勝負を諦めアクセルを緩めた。

 

 バックミラーから失速していく上田のプレリュードを見て取れた高木もアクセルを緩め、あらかじめ決めていた折り返し地点まで走行した。

 

 

 折り返し地点、とは言っても道の途中にある路肩に2台駐車して一息つく。

 

 「洋平、お前急にガチになってどうしたんだよ?」

 

 「イヤァ、お前の方こそあの4連ヘアピンであんな攻め方したんだよ。ありゃフツーにビビったぜ」

 

 「それは、、なんつーか、、、こう、、」

 

 「ま、いいんだヨ。久々にあんぐらい走れたんだ、むしろありがたいぐらいだヨ」

 

 「お前…」

 

 「マ、クラッシュさせた時にはキッチリ全部弁償してもらうからな」

 

 上田は確実に成長している。

 

 あれぐらい大人げないことをしなければ勝てないぐらいだ。

 

 最初に言ったように上りの走りでは本当に上田の方が実力は上だ。

 

 こうして先ほどの走りや世間話をしていると上の方からこちらに近づくけたたましい音が響く。

 

 そしてハイビームの明るい光を照らしながら1台の車が下りてきて、高木と上田の少し前に停車する。

 

 R32スカイライン、見たところ怪物と恐れられるGT-Rではなく4枚ドアのGTS-tだった。

 

 日産 BNR-32 GT-R、アテーサET-SというFRと4WDを車体の状態から切り替える電子制御システムに280馬力を絞り出すRB26DETTを載せた最強の車。グループAを制覇するべく生まれた車だ。

 

 対して目の前に停まっているGTS-tは4枚ドアのFRセダンだ。セダンとは言っても180馬力のRB25DEを搭載し、サーキットで活躍するGT-Rの一方でGTS-tは主にドリフトで活躍している。

 

 現に目の前のR32も車高が低くキャンバー角が大きくとられている、俗にゆう「鬼キャン」となっておりタイヤが完全に八の字状態になっている。

 

 車から見知らぬ男二人が出てきてこちらに近づいてくる。一人は少しチャラめな金髪、もう一人はキャップを被ったあまりこれといった特徴のない同い年か少し若い男だ。

 

 金髪の男が話しかける。

 

 「あのぉ~スミマセン。もしかしてこの辺走ってる人?」

 

 「マァ、そうだけど…あんたらは?」

 

 上田が応答する。

 

 「俺、さっきこの上の峠走ってきたんですケド、麓の方からエンジンの音がしたんで走ってる人がいるんかなーと思って来たんですケド、、、もし良かったら一緒に走らない?」

 

 なるほど、確かにこの先にはドリフト族の好きそうなヘアピンカーブが多くある峠がある。さしずめ群馬あたりから遠征しに来たのだろう。

 

 なんとなくだが自分の実力試しに来たのだろう。

 

 「分かった。受けて立つぜ」

 

 ハッキリと言った。

 

 他3人はこちらに顔を向けた。

 

 上田は顔を向けた後悪ガキのように微笑した。

 

 金髪チャラ男は

 

 「OK、じゃ、どっち先行で行きますか?」

 

 「この峠はどんぐらい走ったんだ?」

 

 「マァ、何度か。攻めるトコは分かりますヨ。」

 

 「ならそっち先行で行くか」

 「了解っス。なら早速始めましょうヨ」

 

 両方がそれぞれの車に戻る。

 

 

 「ナァ、ショウ。あいつらのクルマ見たか?」

 

 「ああ、ホンダのFFだったな。確かCR-Xとプレリュードてやつだったかな」

 

 「チッ、FFかよ。ドリフトもデキねーし、アンダー出しまくりのクルマにこのR32が負けるかよ」

 

 「マ、精々アンダー出してガードレールに刺さらないようにしろヨ」

 

 金髪の男は勝負の前から不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

 「ナァ、学。今回も勝つんだよな?」

 

 「何言ってんだよ、言われなくっても勝ってくるヨ。」

 

 「そう言うと思ったゼ。なんとなくだけどアイツら俺らをバカにしてるようなカンジだったからさ、ガツンと行って来いよ!」

 

 「ああ!」

 

 

 「よし!カウントいくぞー!」

 

 上田のカウントダウンの声が闇夜の森に吸い込まれる。

 

 「5!」

 

 (さて、始まるのか)

 

 「4!」

 

 (相手はFR、トラクションはあちらが上だろう)

 

 「3!」

 (馬力はノーマルでも約10馬力の差、だがタイヤはお互いイイところかギリギリイイところかだろう)

 

 「2!」

 (だが軽さとテクニックではこちらの方が上)

 

 「1!」

 (久々に腕が鳴るな!)

 

 「 G O ! ! 」

 




 さて、また一台マイナーっぽいクルマが出てきました()

 自分の通っている学校の近くで出てきたGTS-tをちょくちょく見かけるんですけど、その近くに本物のGT-Rがいつも停まってます、、やっぱり一度見たクルマであればイメージしやすいので登場させてみました。(プレリュードは見たことないんですけど…)

 この調子で執筆を続けていきたいと思います!!
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