外見人間系人外の送る不可思議アカデミア   作:サカバヴァスピス

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少年は人であることをやめたらしい

 

その時に感じたのは後悔の念か、はたまた激痛を超えた虚無の先か

一つだけ言えるのは、そんな考えが実際に身に起きた人物は決して生きる確率が高くないということのみである

幼子であればますます無いだろう、というよりは生きているという考えを捨ててしまったほうが早いのかもしれない

 

第一に、ただの有象無象に対人間抹殺装置の代表格である鉛玉をぶち込んだとて現代では95%の人々が死ぬとされているのだ、たとえここが個性社会であろうとそうだろう

全く戦闘に向きもしない個性を持った輩が撃たれてみろ、たちまちそいつは痛みと恐怖でのたうち回ってしまうだろうに

 

 

だが、少年は、その少年だったものは違った

 

 

撃たれたであろうその体躯はまるでゲル状のもの…いや液体のように全身が溶け地面に打ち付けられる

ビシャッという聞き慣れた音でさえ、今ではおかしな事実として記憶されかねない

 

黒く、光でさえ曖昧になりそうな液体は体積を知らない、厚さを知らない、周りからはじかれないことを知らない

ただただ平坦で、まるで絵にも見えしまいそうなそれはかつての夢を見る幼き少年だと思われる

異様という言葉でしか表せないようなそれは自分をよく写し取っている

 

体中から汗が吹き出し顔色の青い男、あぁそれは自分だろう

だがそれが酷く歪んで見えた、やがてあの幼児に見間違えるほどまで

人間とはあるまじきものを見て人間と断定できることなんて無いが、彼は、今この瞬間彼だけはこの液体を見て感じ取った

 

黒パーカーの男はますます混乱した、多くの感情が入り乱れ始める

感情をうまくコントロールすることもできない彼は恐怖のあまりか、その液体に鉛玉をぶち込み続ける

 

1発、2発、3発、4発、5発…

 

先程無駄撃ちしたせいだろうか、中には弾丸なんて残っているわけもなく銃は空を告げる音が彼をさらに恐怖へ貶めていく

 

だって、彼の撃った弾丸はすべてその液体に打ち込まれていったにも関わらず、本来の鈍い音が聞こえてこないのだ、あの肉をえぐる音も、鉄分たっぷりの血の匂いも

 

弾丸が地面に当たる音も、聞こえもしない、ただただ男の手に残された銃が悲鳴を上げているだけでそれはそれでおかしな光景だろう

 

 

その後、ヒーローの突入により人々は事なきを得た

 

それもそのはず、リーダー格であった黒パーカーの男はこの世のものとは思えない現象を目の当たりにして戦意喪失してしまい、そこからは糸がほどけるほど容易だった

しかしながらこのお話をめでたしめでたしで閉じれることはない

あの少年のことだ

 

少年は一体どうなってしまったのか、少年はどこに行ってしまったのか

 

少年の親はそんな不安が脳裏に染み付いていく

だが、それは簡単なことだった

 

 

 

あの男が感じ取った通り、その液体こそが少年だったのだ

 

 

 

しかしヒーローはこの液体がヴィランによっての被害だと仮定し、警察に引き渡そうとした時止めがはいったそれは少年の母親である偉躯による命乞い同然の願い事だった

それは自分の息子だと、まだ死んではいないのだと、今すぐ病院につれていくと

事の顛末を理解していないヒーローからしたらなんのこっちゃという話であろうが、自然と周りの人々の話から整合性は取れてくるものであろう

 

「まだ幼き少年が撃たれてしまったということを」

 

ヒーローからしたら大いなる失態だろう、たったひとつの未来のある命を消してしまったということだ

だが母親には焦燥感があれどもヒーローを恨んでいる様子はない、今は我がこにしか思考が回っていないのだ

 

息子が命の危機にさらされているかもしれない、もしかしたらもう死んでしまっているかもしれないという恐怖が母親を蝕んでいた

あのヴィラン同然正常でいられるわけもなく、涙は出ているのに怒り、声がかれるまで叫び周りのことを気にしない、気にできる余裕もない

 

そのお陰なのか、一先ずは病院へと言うことになり、液体状の故なのか箱詰めされた液体をヒーロー同伴で母親が病院まで運んだ

その間の母親はずっとずっとずっと、その息子もどきを大事に抱えていただろう

 

 

 

そして検査の結果、これは少年の個性のせいだということが分かったのだ

 

 

 

 

ということで、無事(?)に俺の個性がわかりました、こればっかりはイエーイって言ったほうがいいね今言える状況じゃないけれども

いやぁ…っびっく◯ぽんですよ俺の個性でまさか自分が超不思議生物のような液体もどきになるなんて

いや想像できないでしょ普通、誰が「将来自分は液体になります」とかいう予言ができるんだよ原作履修者でも無理だわたわけ

 

あぁやはり気になっているのは個性の詳細でしょうよ、よーく話すから耳の奥までかっぽじってお聞きください面々メーン

まぁ簡潔に言うと俺の体が全て質量とかバグり散らかしている現代の科学技術では解明できない液体になってるよ〜ってことだね異形だよチキショウ(

うわーん俺の未来どうなっちゃうのあのみんなにハゲって呼ばれてる推定GOD〜!(

 

いや決して異形がハズレとかそういうわけじゃないんですよ障子君かっこいい一般人女性さんめっっっっっっちゃ可愛いし…

だから俺今完全液体スライムもどき状態って言うわけなんだよね、幼児の姿か?これが(

なんだエロゲか?エロゲに出てくる触手もどきに成れと?

 

それぐらいならなんも問題がないんだけれども、一つ滅茶苦茶重要なことがあって

俺が脆いってことですかねハッハッハ

 

脆くてどうする、脆くてどうする!?

何故か脆いとかそういうせいでなんか完全に人間に戻れなくなってるし中途半端に戻ろうとしたら人間の摩訶不思議なキメラが誕生してしまう…

しかーも?なんでか?影と同化できますイエ~イバカヤロウッ!同化ってなんだよ同化って俺知らないよそんな事

考えれば考えるほどあの黒い仮面の顔がない奴にしか見えなくなってくるこの世界、俺が悪くないと思う

 

まあよくわからないと思うんですけれども俺もよくわからないね#誰か語彙力を俺にくれ

説明した通り、現状見た目は完全真っ黒リキッドまんまなんですけれど、なぜか一部分だけ戻そうとしたら人間みたいな形を取れるんですねはい

要は片腕の形を取ろうとしたらずべずべの液体から完全幼児のごとくその麗しぃ腕出現異常事態発生ってことですね色々付きすぎですけれど

…真っ黒スライムから人間の両手が生えてるってどない状況やねん

 

単純明快キモいよねもう、いやうん

やべえよ現実世界にリアルスライムいるようなもんだぞこれ、恐怖でしか無いわ、医者でさえ

 

「あっははは、なんですかこの個性見たこと無いな〜

 え、どうします?切ります?」

 

とか言ってたしうーん完全なる異端、異端者だ〜おらっ炎!ってやられてもわんちゃんおかしくなくわ無いわけでして、おかしいからね、十分やべえことだよ???

それと医療従事者にあるまじき言葉が聞こえてきたような気もするよなんでだい?

 

更になんですが俺思っていたことがあったんですよ、個性名ってどう決まるのか

原作でてたっけなぁ〜ってうろ覚えだったんですけれども、なんか俺の担当医のノリが結構俺らし…うーんパァァァリィピィポォ若者でして

 

「え、個性名ですか?

 なんか「沼男」みたいですし「影男」で良いんじゃないんですかね〜

 お子さん、影に同化できるっぽいですし」

 

お前意味を考えてからその言葉を発せお前お前お前(

沼男ってねぇ〜あのまあご存知でございましょうがそれだったらお前親に「貴方の子供一度死んでますよ」って言ってるようなもんだろうがまあそれに等しいけどなぁ、悲しき

 

 

 

 

 ◇ーーーーーー◇

 

 

 

 

でまぁ、我が家に帰ってきましたけれども…

 

「廻暗!廻暗大丈夫か!?」

 

根暗連呼やめてくださいお父様溶けますわよ、あもう溶けてましたわオホホホホ(

 

「これのどこを見て無事だと思うんです、お父さん」

 

「……廻暗ちゃん…」

 

あまってお母様そんなに落ち込まないでごめんなさいまっじごめんなさいそうですよね貴方は息子撃たれて謎の液体になった事件まんま見てましたもんねまじでメンタル面考えていませんでした誠に切腹いたします

…次から次へと地雷をもってくる姿は反省していないと同義ですねはい

 

「…ごめんね、廻暗ちゃん…ごめんね怖い思いをさせてしまって」

 

「あ、いや、あの、おかあ」

 

「ごめんなさい」

 

「…偉躯、君のせいじゃないんだ、君が悪いわけじゃないんだから」

 

「……お母さん、お父さん」

 

 

まいまざーまいふぁざー…

 

 

ワタクシシリアス場面苦手なんですよぉ(

いや別に原作のシリアス盤面とかだったら別にワーイヴァリムシャペロォ…なんだけれど現時点の実親のどシリアス盤面というのは少々共感性羞恥というものがワタクシにもありましてぇ…

しかし、家族がこんなにもしょんぼり顔をしてよろしきかないやよろしくないね、胸糞悪いもん見せてしもうた謝罪代わりのものをしなければならぬとかそういう思いを取っ払って素直に思ったことでも教えてあげましょか

 

「…お母さん!あのね、あのね!聞いてほしいの!」

 

「……ね、廻暗ちゃん…?」

 

「あのね、お母さんもあの時きっと怖かったんだ!だって僕今まであんな恐ろしいこと体験したこともなかったんだもん!」

 お母さんだってさ、あんなこわーいこといつも受けてたわけじゃないと思うんだ!」

 

まぁリアルとかで考えればもとにいた時代よりは断然犯罪率上だろうけれども、ここそんなにディストピア?みたいな感じでもないし、やっぱさ平穏を説くのが一番だと思うのよ

そしてですよ、皆さん

この世界に転生したということすなわち、なりたいものが一つあるはずなのです

いや決めつけとかじゃなくてね、あの第二の人生はっちゃけようとかそういう考えの上でね!?

 

個性も判明した、異形と分かってしまった、だがそれを見てもこうしてくれる優しい家族がいる

お父さんもお母さんも…まぁこんな成人した後のやつが言うセリフじゃあないんだろうけれどさ

 

「だから…だから!」

 

 

 

「僕ヒーローになる!」

 

守りたいっていう気持ちは変わんねえよなぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとドシリアス嫌いだしさ(

 

 

 





後書きは余談になる運命

今回タグの付け忘れ不注意をしていないかガクブルガクブルしながら投稿しております、すみません


まあ題名から推察できるとおりでございますねはい(
異形って言ってますし、まぁ液体になったので人外って言ってよろしいんじゃないんでしょうか異論は認めます、はいそうですね
個性名をどうしようかとずっと悩んでいて一瞬「沼男」ってなったのですがぜってぇにちげぇなってなりましてパロって「影男」ってなりましたね女だったらどうするつもりだったんだ…(

ということでやわやわスライムくんが完成しましたスライムじゃねえよっていう気持ちは抑えてもらって


共感性羞恥を常時備え付けているお人には今回羞恥会だったでしょう俺もです誰かこいつ深淵に沈めてきてください

まあ今回は主人公ネクラ((笑))くんの個性発祥回及びオリジン回でした
いつだって誰だってヒーローになりたかったあの日はあるでしょう、俺はどちらかと言うとヴィランにもなりたかったです、ませてんなこいつ

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