外見人間系人外の送る不可思議アカデミア   作:サカバヴァスピス

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少年は入試に臨むらしい

 

 

 

 寒々しい季節が過ぎ去る半ばの未来へのお話

 肌は凍てつくような寒さに覆われていると予測されている、事実隣りにいる白い彼は手袋を忘れた手を寒そうに隠しながら隣を歩く

 

 予想以上の人混みに流され回されあっちらこっちら連れ流されとうとう目的も何やら果たしてしまえるような一つの意志はそのまま目的の場所に飲み込まれていく

 電車にいた時は彼の生きの回数なんて木にラナなかったけど此処数分は明らかに上がっている

 それを指摘するわけでもないが今更英単語や漢字を見たって頭に入り切らないのだろうから、そういった無駄なことを考えていた

 

 

「──でさ、モスくんこれ何人いると思う?」

 

「わかんない、わかんないから」

 

「……はーい」

 

 モスくんったら緊張で心臓がはち切れそうになってしまって大丈夫爆発しない待って大丈夫

 はいということで入試会場に乗り込みましてネクラ&モスくんその他言い方のひどい有象無象たちでお送りいたしまーす

 まぁ来るのはだぁいぶ遅かったんだからそりゃ奥も奥の方で見づらいな〜前の人達個性豆粒なんじゃないあれそんぐらい見えないんだけど、俺一応視力3.0だよ(

 

 

 

 

 

 

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!! エビバディセイヘイ!!!』

 

 

 

 

 群衆はその言葉に答えることができない

 単なる畏怖なのか、この空間から逸脱することに対しての思考を持たないからなのだろうか、それともそんなことすら頭にない時間なのか

 巨大なスクリーンが置いてあるその空間には数え切れないほどの集団が詰め込まれているがそれでも尚その空間を持て余してた

 

 

 プレゼント・マイクイエ──────イ!!!!!!!!! (

 服装格好いいよ眼鏡かっこいいよとりあえず声が最強だよ!!!!!!!!!!! (

 正直好きなヒーローがでてくると喋ることなくなるよねぇモスクん黙っちゃったし今この空間で喋ることもできなさそうだし

 なんだっけさ、此処で主人公くんが怒られるんだっけメガネくんに

 まぁ口出しとかはしたくないよね、今は目立ちたくもないし

 目立つのなれてもいないからなぁ……逆に此処で目立って正直胃が死ぬだけじゃなくてモスくんにも迷惑だからね

 

 

 

 

 

 

 

 

「モ"ズぐん"!!!!!」

 

「…………なに」

 

「な"んで喋ってくれないのモスくん!!! 今から市街演習なんだよ!!!」

 

「…………わかってるから、早くいきなよ」

 

「……モ〜スく〜ん」

 

「…………」

 

 

 ありゃモスくんテストが芳しくなかった合図ですなぁ

 目線も合わせてくれないし、こうして間縫ってこっそり来てあげた俺にもいつものあのツンデレフェイスは無しと、ありゃだいぶん自信なさげだなぁ……

 

 や、どっちかっていうとモスくんこの後の演習かねぇ、試験内容見るだけじゃモスくん圧倒的不利だってかんじちゃうろうしね

 まぁそもそもクソむず問題のオンパレードなわけで俺も90点超えてるか厳しいんだよねぇ〜

 いい加減ムズイの出し過ぎなんだよぉ雄英高校さんは

 

 というか思ったんだけど俺今まで面倒くさい彼女ムーブしてたな、ごめんちゃいモスくん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぁ〜……こんなところにロボットでてくるの? というかデカないここ」

 

 誰かに問いかけた声に受け答えする存在はおらず乾いた風だけが傍を通り過ぎる

 独り言にしか過ぎない腑抜けた言葉は他の参加者たちの耳に入るわけでもなく、彼を鼓舞するわけでもない

 いらない事実確認を済ませた後、少しおくれてウォーミングアップもどきをしようとした

 が、体が体の出する必要もなく、やはり暇を持て余し

 

 他と一風違う少年、光を通さない黒髪を持ちながらその目は光り輝いていた

 暴れに来たわけでもないが力を持たされた獣は何れ何処かで発散しなければ次第に内側から爆発してしまう

 

 ここは、今日は彼のために用意された舞台当然といったようなものなのだ

 

 

 

 

『ハイ スタートー!』

 

 大きくも軽い言葉が流れる

 軽く聞き流してしまいそうな言葉は彼のストッパーを解除させた

 

 全力で地面を蹴り上げる

 試験のために開けられた扉には向きもせず空を悠々と駆け、影は街に飛び降りた

 

 ご馳走が空から降ってきたから、といったようによってくるガラクタを蹂躙する作業、なんて楽なものなのだろうか

 

 

 

「なん、だよ……これ」

 

 小さな悲鳴がひっそりと流れた

 

 街の中心部にはプリントに書いてあった”倒すべき敵”がいるはずなのに

 静かな街の中心部には傷1つついていない街並みと積まれたロボットの残骸

 きれいに急所だけを外されたような、首だけを狙ってへし折られたかのような綺麗で酷い残骸が目測で20個ほど

 

 その上には物見遊山のような雰囲気の少年が一人、座り込んでいた

 誰もいない、ということは彼がやったのであろうか

 ロボットを一瞬で破壊するということはそれほど恐れ入ったパワー系の力の持ち主なのか、いや街に傷はない、それにロボットの壊し方も不自然に綺麗だ

 嫌になるほど現実は現実を積み重ねていく

 

 どうやって揉めの前にいる少年がこの全ての敵を葬ったに違いないとわかってしまう

 

 

 

 

 

 やっべぇ倒しすぎちゃった(

 だってこいつら全員突っかかってくるんだもん仕方ないでしょ、それに応戦しただけだから俺は悪くない俺は悪くない

 といっても案外脆いわな、勢いよく影で締め付けたら1pとかは一瞬でお陀仏なんだから

 

 3pでもいい勝負はしてたけどまぁいけるよね……ってことでチキチキ! 縛り付けターイム! 

 今回この余裕ぶっこいているネクラくんは! ななななんと! 

 街の破壊を一切控えて応戦したいと思いまーす! どんどんぱふぱふー

 

 まぁ街全体をできればよかったんだけどそうすると他のこのポイント奪っちゃうかもですし原作キャラがここにいたならばそもそも迷惑がかかっているというわけでね

 街の中心部に目標を絞ってこうやって大戦中も少し汚れた町中を掃除していたってわけよ

 

 少し疲れるねーやっぱ、砂利とかはいくらなんでも無理だし塵1つ残らずとは行かないし

 何ポイントだっけ今……えーっと40ポイントぐらい? 

 まぁそこそこいい感じのポイント数集めれたから後はぼちぼち手感じにしておこっかな

 ……いやこの試験見られてるんだから真面目に取り組まないんじゃやばくない? まってまってまって嘘でしょぉ……そうやんけ絶対に試験見てるやんけ教師陣ゔぅん……

 どっしよっか……今更頑張ってどっかポイント集めに行くにも一度つけた縛りプレイは外さない意思を持っておこうなうこと、それが我が縛りプレイへの道(

 

 すまんな教師陣! こんなへなちょこ受験生で我慢してくれないかね! (

 始まってしまったものは仕方がないんですね……ぇ? 

 

 

 なんかクソでっけぇロボットがいるんですけどぉ……??? 

 えっデカくない? 余裕で6.7階ぐらいの体長だよねこれ

 

 えっこんなのをぶっ壊していいんですかいいんですね雄英高校さぁん!!! 

 と言ってもこの縛りプレイクリアするにゃあいつがいると絶対にクリアできないんだよねおっし覚悟しておけデカブツここがお前の墓場だ

 

 ということで作戦其の一

 まずこのデカデカ0ポイントロボット君の下に潜り込みます

 なるべくバレないようにすぐさま移動するといいでしょうあと被害は最小限にできるように

 

 其の二

 足を影ですべて固定してあげます

 これで移動もできなくなる死体あたりぐらいでしか攻撃ができなくなるでしょう、ビームとかついてないよねこいつ

 

 其の三

 とりあえず暇つぶしに作ってた質量ゲキヤバ物をこの0ポイントくんの腹めがけて

 

「……いっせーのっ!」

 

 せぇぇいとか言う掛け声に合わせながらぶち込んでやりましょう、そうすればロボくんも死んでくれますやったね

 きれいな破片が飛び散っています、あれこれ顔面に落ちてこないよね道連れになっちゃうんだけどどーしよどーする

 まあぶつかったとしてもした影だから落下死とかはしないんだけどねぇ

 

 あぁ試験時間どんぐらいだっけ、モスくんに早く逢いたいんだけどさぁ長いよぉ時間そうじゃなきゃいっぱいポイント集めらんないけどさ

 正直このプラスチックでてきたんだから終わりでいいでしょーもうさぁ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ということで俺の方はそんな感じで結構良かったけどモスくんはどうだったかね?」

 

 明らかに絹桑喪巣の様子がおかしいと感じ取った彼はこの街の小さな公園へと喪巣を誘った

 顔はとても暗く焦りの感情とも取れる顔は常に下を向いていて無邪気に笑う彼の方へ向けられることはなかった

 酷く澄んだ空気の滞る世界はどちらの心模様とも言えない微妙な表情でこちらを見下ろしている

 

 

「あとさっきペッツってやつもらったんだけどこのペッツってなんなんだろうね美味しかったけどさ」

 

「…………」

 

「試験会場もメッチャクチャでかかったよねぇ想像の10倍は超えてたよ、規模感おかしいよあそこ」

 

「…………」

 

「結構他のところでも交戦してる音は聞こえたんだけどさぁ苦戦してたんじゃないかなぁ、まあ0ポイントとかでてきてそれどころじゃなくなっただろうけれどさ」

 

 

 

「……ネクラ君」

 

「はぁいモスくん、ネクラくんは君のためにいつだって待ってますよ〜」

 

「…………試験、さ……落ちちゃったら、どう、しよ」

 

「落ちないよモスくんだったら」

 

「筆記だって、あんまり、出来てる様子じゃ……なくて」

 

「基礎知識は取れてたんだ、ほとんど満点も満点だったんだから」

 

「……個性だって、攻撃とか、そういうのに向いてないし」

 

「モスくんってば優しいんだからさ、そういうヒーローに向いてるんだよ」

 

「…………ネクラ君と、もう……一緒の学校とか、いけないかもしれない」

 

「もーすーくーんー! 良いかい聞きなされモスくん」

 

 

 

 

「俺が大丈夫って言ったらたいてい大丈夫なんだよ!」

 

「……いつもの、根拠のない過信」

 

「仕方ないなぁモスくん、今日はもう帰ろう、ね」

 

 

「疲れたんだから採点なんかは後でやりゃあいいし、今日はかえってご飯もいっぱい食べてあったかいお風呂に入って、早めに寝れば良いのさ」

 

 

「さ、帰ろモスくん、きっと大丈夫だって信じればモスくんだって負けるはず無いんだからさ」

 

 

 

 

 





あっれ1週間ぐらい空きましたね誠に申し訳ありませぬ

どうも一般通過凡人類史すら紡げ無い古代魚でございますお久しぶりですね

今回というか基本的にモスくんはメンタルが弱めでお送りさせていただいておりますごめんねモスくん
代わりに主人公のメンタルが結構強め
まあ死ぬことすら恐れてないやつにメンタルが弱い訳ありませんわなはっはっは
まあモス君のメンタルがこうして削られていってる元の原因は彼&いじめっ子なんですけどね


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