転生オリ主が魔皇ロールする話 作:野生の生蛇
ジェーンは空を飛ぶ。目指す先はプラート前の平原に展開している聖王国軍だ。
この聖王国軍は原作よりも若干規模が大きい。これは聖王女カルカが生きているからだ。その為南の聖王国が多く軍を派遣している。
まぁ、その程度何の障害にも成らないが。
ジェーンはスペクテッドの千里眼の力を使い人間が多く密集している地点を見つけ出し、急降下する。
「なんだ?!」
「攻撃か?!」
なんだなんだと人間達が騒ぎ出す。
「煩わしい」
ジェーンは両腕を触手に変える。
先端が骨の刃の、射程二十メートルの長大な触手だ。
その触手を雑に振り回す。
それだけで、兵士は死んだ。
腹から両断され。縦に斬り裂かれ、頭を弾け飛ばして。
新鮮な血と臓物の臭いが充満する。
平原の草が血によって赤く染まる。
風きり音を鳴らしながらジェーンは触手の腕を振るいつつ歩く。
それだけで死体が量産される。死の風となってジェーンは聖王国軍に襲い掛かる。
「ついでにこれも出すか」
ジェーンは背中をぼこぼこと肥大化させ、そこからホムンクルスを生み出していく。
命令は当然人を殺せというもの。ホムンクルスたちは主の命令に従い聖王国軍に襲い掛かる。
そうして殺戮をしながら進む事十分。突如空から火球が降って来る。
(三重化した
だが所詮は第三位階の攻撃魔法。大したダメージにはならない。
ジェーンは火球が降って来た空を見上げる。
其処には骸の王魔導王アインズ・ウール・ゴウンが居た。
「来たか、魔導王!」
ジェーンは好戦的な笑みを浮かべ、背中から翼を生やし飛ぶ。
アインズの眼前まで飛び上がり右腕を人の腕に戻し殴りかかる。
当然アインズはそんな見え見えの攻撃を受ける訳が無く、回避する。
だがジェーンはすかさず左手の触手を振るいアインズを殴り地に落とす事に成功する。
ジェーンも急降下し落ちたアインズに急接近する。
「
アインズは落ちてくるジェーンの前に骸骨の壁を生み出し防壁とする。
ジェーンと
その隙にアインズは後ろに飛び、魔法を唱える。
「
万の雷がジェーンに直撃しその身を焼き焦がす。
ジェーンは背中から武器上の触手を多数生み出し、アインズに向かって伸ばす。
アインズは
ジェーンは右腕を巨大化させアインズにぶつけようとする。
その寸前、アインズは
「ちっ!」
その詠唱を聞いていたジェーンは殴打が軽減されたことに苛つき舌打ちをし、すかさず次の攻撃とばかりに左腕を触手群に変えアインズにぶつける。
数発、アインズにあたるがアインズは転移魔法でジェーンの背後に転移する。
「
アインズの第十位階魔法によってジェーンは背中から体を斬り裂かれる。
だがすかさずジェーンは体を再生。傷は無くなる。が、ダメージは残る。
「シャルティア・ブラッドフォールン! 余の元へ!」
その声を不可知化して聞いていたシャルティアが魔法を解除し現れる。
シャルティアは完全武装ではなく、普段のボールガウンの服を着ている。ただ、武器はスポイトラインスを持っているが。
ジェーンが両腕を人の腕に戻し、アインズに殴り掛かる。
すかさずシャルティアがジェーンを補佐する様に魔法を行使し、アインズにダメージを与える。
前衛のジェーン。後衛のシャルティアだ。
だが、相手は歴戦のプレイヤーである
アインズは
音速を超えた蹴りによってジェーンは遥か彼方まで蹴り飛ばされる。
「痛いぞ、我慢しろ──」
すかさずアインズはシャルティアに近づきアイテムボックスからあるアイテムを取り出す。
それは超位魔法の発動までの時間をゼロにする課金アイテムだ。
「
唱えるのはアンデッドに大ダメージを与える
アインズを中心に光の柱が生じ、半径五十メートルを焼き尽くす。
膨大な熱が生じ、地面は一部ガラス化する程の熱だ。
光が収まったのち、そこに居たのはアインズに抱き着くシャルティアだ。
「アインズ様ぁ~♡」
設定上ではこれでシャルティアはイブの洗脳から解放された、という事になる。
「イブは……飛んで逃げているな」
アインズが抱き着くシャルティアから視線をずらし空に向ければ翼を生やし飛んで行くジェーンの姿があった。
これで魔皇イブは亜人軍を失いメイド悪魔を失いシャルティアまで失った。
残るは自らが生み出したシモベであるライカードのみ。もはや脅威ではなくなった。