『始祖の見る朝日』~ロリ鬼はなぜ、無惨様を太陽の下に連れ出したのか?~   作:この俗物怪物くん

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前回、無惨様の腹痛を治しつつ太陽を克服した(※副作用つき)朱鷺ちゃん。
今回は、無限城を追い出され、ついに“江戸の街”で自分の生き方を見つけます。

その名も――「必殺仕事人ルート」!

金を受け取り、悪を斬り、食らい、そして証拠を残さない。
RPGらしい自由度と、時代劇の粋が見事に融合したこのルート、
鬼プレイヤーの皆さんにとっては、まさに夢の環境です。

さあ、ここからは「鬼殺隊を恐れぬ鬼」ではなく、
「幕府公認の殺し屋」としての鬼・朱鷺の物語が始まります――。


必殺!白き鬼の仕事帖

一かけ、二かけ、三かけて、 仕掛けて、殺して、日が暮れて、 橋の欄干腰下ろし、遥か向こうを眺むれば、 この世は辛~い事ばかり…

 

片手に線香、花を持ち、 おっさん、おっさん、どこ行くの? あたしは必殺仕事人、朱鷺(とき)と申します。

 

というわけで、始まりました。無惨様の元を(半ば追い出される形で)離れ、やってきたのは、ここ、大江戸。太陽克服(一日限定)薬のおかげで、日中はこうして町を散策できますが、問題は空腹ゲージ。彼女は鬼。人を食べねば、飢餓状態に陥ってしまいます

 

ですが、ただ無差別に人を襲えば、すぐに噂が広まり、鬼殺隊が飛んでくる。それは避けたい。そこで、今回我々が選んだのが、この『仕事人プレイ』です

 

朱鷺の初期スキル『暗殺術(SSS)』を最大限に活かし、金銭を受け取って、世の悪人を『始末』する。そして、その『始末』した悪人を、証拠隠滅も兼ねて『捕食』する。これぞ、江戸の闇に紛れる、最も効率的な食料調達術です!

 

 

さて、仕事人プレイですが、まずは『依頼』を受けねばなりません。江戸の裏社会には、こういった『願掛け』と称した依頼の窓口がいくつか存在します。…はい、ここですね。古びたお堂の、賽銭箱の裏。ここに、お金と標的の名が書かれた紙が置かれています

 

朱鷺は、その依頼書を、小さな手で無言で抜き取った。 依頼人からの金も、確かに添えられている。

 

ちなみに、この『鬼滅の刃RPG』、自由度が本当に高い。このお金、そのままネコババすることもできますし、依頼人ごと捕食する、なんていう極悪非道なロールプレイも可能です。さらに、標的が本当に悪人である保証もない。もし、善人を誤って殺害した場合、カルマ値が大幅に下がり、鬼殺隊の『柱』クラスに即座に察知されるという、恐ろしいペナルティが待っています

 

が、今回はトロフィー『始祖の見る朝日』狙い。無駄なリスクは冒しません。地道に捜査しましょう

 

「(ふーん…『油問屋・巴屋(ともえや)の主人』…ですか〜)」

 

夜を待ち、朱鷺の『気配遮断(EX)』が発動する。 彼女の姿は、闇に溶けた。 『暗殺術(SSS)』を持つ彼女にとって、施錠された蔵や、役人の屋敷に忍び込むことなど、赤子の手をひねるより簡単だった。

 

捜査、完了。…うわぁ、これは真っクロですね

 

どうやら、油問屋の主人・巴屋は、南町奉行所の代官と癒着。町娘を『女中奉公』と称してさらい、代官に献上。代官が飽きた娘は、巴屋が『事故』に見せかけて殺し、油樽に詰めて川に流していた…と。…流石に、鬼である私(プレイヤー)でも反吐を吐きそうな悪人ですね

 

依頼人は、その被害者の一人、おキヨさんという娘の母親のようです。もう、娘は帰ってこない。せめて、仇を…と。…分かりました。この依頼(クエスト)、受けましょう

 

「(…行きましょうか〜)」

 

彼女の赤い瞳が、夜の闇の中で、わずかに、愉しげに細められた。

 

 

その夜。 巴屋の屋敷は、静寂に包まれていた。 朱鷺は、誰にも気づかれることなく、屋根裏を移動し、主人の寝室の真上へ。 そこでは、巴屋と代官が、次の「獲物」を品定めしながら、汚い笑い声を上げて酒を酌み交わしていた。

 

朱鷺は、音もなく、天井板を一枚だけ、そっとずらす。 そして、懐から、あの黒い暗殺ナイフ――『かくあれかし』を、逆手に握った。

 

では、『仕事』の時間です

 

ヒュッ、と。 二筋の黒い影が、闇を切り裂いた。 巴屋と代官は、何が起きたのかも分からぬまま、喉を貫かれ、声もなく絶命した。

 

朱鷺は、ゆっくりと天井から降り立つと、二つの亡骸を見下ろした。

 

「(…さて。お食事の時間、です〜)」

 

彼女は、小さな口で、その亡骸を、骨一本残さず「処理」し始めた。

 

「(むぐむぐ…あ、やっぱりおじさんは、美味しくないです〜…。皮が硬くて、脂も臭くて…子供や、若い娘さんのほうが、ずっと美味しいのに…。でも、我慢…我慢…。お金をもらわない殺しは、しませんから〜)」

 

はい、仕事完了、および、食事完了です。これで空腹ゲージも満タン。一石二鳥ですね。…おっと? なにか、朱鷺ちゃんの身体に変化が…?

 

[血鬼術の兆候(低)を検知しました]

 

お! 来ました! 血鬼術の覚醒フラグです! やはり、特定の行動(今回は仕事人プレイ?)がトリガーになっているようですね。このまま悪人を食べ続ければ、いずれ目覚めるかもしれません。しかし、公式が『目覚めないパターンもある』と公言しているのが怖いところ。このシビアさ、リセマラ防止への執念を感じます

 

 

翌朝。 朱鷺が、依頼人である母親の元へ、完了の報告(金を置いてきたお堂に、目印の櫛を置いておく)に向かうと、そこには、冷たくなった母親の姿があった。 彼女は、巴屋が消えたという噂を聞いた後、満足したように、自ら命を絶っていた。

 

…あー。そうか。『鬼滅RPG』は、こういうところもシビアなんですよね…。悪人を倒しても、失われた命は戻らない。なんとも、江戸の世らしい、後味の悪い結末です 朱鷺は、その光景に、何の感情も示さなかった。 彼女は、鬼であり、そして、仕事人なのだから。

 

さて、江戸での生活基盤も整い始めましたが、ここで新たな問題が発生。

 

「(むぅ…なんだか、最近、お役人さんの視線が、いやらしいです〜…)」

 

そう、彼女の見た目です。どう見ても14歳くらいの、絶世の(アルビノ)美少女。それが、親もなしに、江戸で一人、日中からのんきに日向ぼっこをしている(※太陽克服薬常用中)これは、怪しすぎる

 

鬼殺隊より先に、奉行所に『不審人物』として捕まりかねません。何とかしないと…

 

朱鷺は、じっとりと自分を見てくる同心の視線から逃れるように、路地裏へと姿を消した。 彼女には、早急に、この江戸の世を生き抜くための、社会的な「身分」が必要になっていた。

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

さて、朱鷺(とき)ちゃんには、早急に身分が必要です。そこで、我々が目をつけたのが、この界隈で『奇人』として知られる本草学者、赤松(あかまつ)老人です

 

朱鷺は、薄暗い山裾に立つ、薬草の匂いが染み付いた古びた屋敷の戸を叩いた。

 

「ごめんください〜。わたし、お仕事のお手伝いをしたいのですが〜」

 

中から出てきたのは、白髪を伸ばし放題にし、目つきが鋭い老人だった。彼は、朱鷺の特異な容姿を一瞥し、忌々しげに顔を歪める。

 

「何だ、貴様は。その白い髪…気味が悪い。薬の匂いを嗅ぐだけでも吐き気がする人間なぞ、皆、愚かで病を自ら招く黴菌のようなものだ。とっとと立ち去れ」

 

来ました! この老人、重度の人間嫌いです。しかし、これが朱鷺ちゃんには好都合! 『人間嫌い』の彼にとって、朱鷺ちゃんのアルビノという特異性は、『人間ではない何か』として受け入れられやすいのです!

 

「(首をこてんと傾げ、にっこり)…ふふ、わたしは、人間ではないのかもしれませんね。でも、薬草の香りは、大好きです。あと、老爺(おじい)さまの調合された薬は、とても優しくて、綺麗です」

 

その言葉に、赤松老人の冷たい目つきが、わずかに揺らぐ。 彼は、薬草の精製に関しては、一切の妥協を許さない職人気質だった。

 

「…お前。私の薬の何がわかる」

「わかりますよ〜。だって、わたし、薬草なら何でも知っていますもの」

 

[スキル:暗殺術(SSS)の付随スキル『秘伝薬学』が発動] 朱鷺の脳内には、暗殺教団で叩き込まれた、致死量の毒薬から一瞬で解毒薬を作り出すほどの、膨大な薬学知識が溢れていた。

 

朱鷺は、老人が摘んだばかりの薬草を一目見るなり、その効能、毒性、そして最適な調合方法を、淀みなく語った。 老人は、開いた口が塞がらない。彼の何十年にもわたる研究が、この幼い少女によって、あっさりと正当化されたのだ。

 

「…ふん。ならば、この通りにやれ。私は、町の騒がしい空気が嫌いだ。お前が、私の代理として、薬を奉行所に納入してこい。その代わり、この屋敷の薬草と書物、すべてお前に預けよう」

 

[新たな身分:本草学者・赤松老人の養女(助手)を獲得しました] [知力ステータスに+5のボーナスが加算されました]

 

よっしゃ! 完璧です! これで、朱鷺ちゃんが昼間にうろついたり、薬にやたら詳しかったりする理由が、全て『人間嫌いの義父の代理だから』で説明できます!

 

 

朱鷺は、赤松老人の調合した高級な薬を籠に入れ、早速、奉行所へと出向いた。 役人の詰所に入ると、彼女のロリ系の美貌とアルビノの容姿に、同心たちがざわめく。

 

「お、おい、あれを見ろ! 赤松先生のところの、白い髪の姫じゃねえか!…いつもは、怖くて誰も近寄れねえって噂だったが…」

 

朱鷺は、慣れた様子で薬の納入を済ませると、あえて、奉行所のトップである代官の側に近づいた。

 

「(代官に、そっと小声で)…代官さま。お疲れのようですね」

「む? 貴様、生意気な…」

「ふふ。お疲れというよりは…『心の奥にある、解決できない厄介事』に、お悩みなのではありませんか?」

 

朱鷺の赤い瞳が、代官を射抜く。 彼女の『暗殺術(SSS)』は、長年の鍛錬により、人間の持つ「罪の匂い」や「隠し事の気配」を嗅ぎ分けるほどの領域に達していた。

 

代官は、ギョッとした。彼には、表沙汰にできない、いくつかの「始末してほしい厄介者」の存在があったのだ。

 

「…わたくしには、薬の他に、もう一つ、老爺さまから教わった、『厄を断ち切る術』がございます」

「…厄を…断つ?」

「ええ。それは、表向きは薬では治せない病として処理され、二度と人前に現れることがなくなります。もちろん、誰にも、貴方様の関与を知られることなく」

 

そして、朱鷺は代官の耳元で、甘く、冷たい声で囁いた。

 

「その代わり、わたくしは、『厄介事の詳細』をいただきとうございます。そして…『始末する対象』を、わたくしが選ぶことを、お許しいただきたい」

 

代官は、一瞬、恐怖に震えたが、その幼い美貌の裏にある絶対的な能力と、罪を完璧に隠滅できるという魅力的な提案に抗えなかった。

 

「(震えながら)…わかった。…貴様は、神か、鬼か、知らんが…。…この一件、幕府からの内密の依頼とする。…これの報酬は、口止め料だ」

 

[新たなルート:幕府公認・必殺仕事人を確立しました] [捕食ターゲットの質と経験値が向上しました]

 

やったあああ! 幕府公認ですよ! これで、彼女の『仕事人プレイ』は、公式(公儀)からの依頼という、最強の隠れ蓑を得ました! これで、鬼殺隊も奉行所も、朱鷺ちゃんを悪人だとは認識できなくなります。 さあ、これぞ器用万能! ここから、鬼としての力をつける、本格的な食事が始まります!




ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回のテーマは――「鬼の理想的な社会的地位」

朱鷺ちゃん、なんと幕府公認の“仕事人”になってしまいました。

感想をいただけると嬉しいです!
あなたなら、朱鷺の“次の標的”に誰を選びますか?
善人を斬ればカルママイナス、悪人を喰えば強化チャンス――
あなたのコメントが、朱鷺ルートの分岐を決めます
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