「木ィ切って月収6万だろー」
「あぁ」
「この前売った腎臓と右目で180万で」
「俺の腎臓も120万」
「残りの借金がぁ3690万円」
「ワン!」
「ポチタ〜わかってるって」
「さっさと殺しますかぁ」
ヴヴン
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湖で眠っていたところをジジイに拾ってもらって
タツトという名前とボロ小屋をもらった。
ある日突然人になってしまった
いくら龍だと言っても知能はあるし
何ならそこら辺のやつより頭は良いし
人の言葉をマスターするのに
時間はかからなかった。
どうやら借金があるらしいが
耳はそこいらの人間どもよりいいから
騙して働かせようとしているのはわかった。
どうやって逃げ出そうか考えてるうちに
太陽が30回昇った。
ある日ジジイが金髪のガキを連れてきた。
聞くところによるとコイツも借金があるらしい。
ジジイが帰ったところで
「あー お前名前は?」
「デンジ」
伏し目がちに言うデンジを見て
「タツトだ デンジの兄ちゃんってとこだ」
「オレ兄ちゃんいないけどぉ」
「今からお前の兄ちゃんだ」
と言って抱きしめた。
「タツ兄」
と怖ず怖ずと背中に手を回すデンジを見て
「守ってやりたい」という初めての
気持ちが溢れて止まらくなった。
この時からか歯車が動き出した気がした。
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「コイツぁトマトの悪魔ですね。
種から復活するんで焼いといてください。」
「よくやったデンジ、タツト
報酬は60万だが
そっから借金と利子引いて25万
さらにその他諸々引いて11万」
「この11万から水道代払って
他んトコにしてる借金払うと
不思議だなぁもう2900円しか残ってねえや」
「今月はこんだけしか残んねぇかぁ」
タツトがボヤく
「今日の飯も食パン1枚だぜポチタ」
「うまいケド少ねぇからなぁ」
2人と1匹でトボトボと歩いていると
「おい!犬!このタバコ食ったら100円やるよ」
いつものことだというふうにタツトは無視する。
「あはははは!」
笑いながら100円玉を投げて
走り去っていく車を尻目に溜息をつく。
もっと人の体が丈夫だったらなァといつも思う
しかし今の肉体では力を使おうとすると
弾け飛んじまうだろう。
それだけなら治るからいいンだか
デンジは悲しむからな。
そうなるのは良くねぇから
悪魔を殺す時もデンジに任せっきりで
石を投げるくらいしかができねぇ
何が龍の魔人だ
何一つできやしねぇ自分に
腹が立ってしょうがねぇ。
そんな事を考えているうちに小屋に着いた。
思っていたより疲れてたのか
寝ちまった。
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「ハラへってねむれねぇ
、、、決めた今日寝たら見る夢
食パンにジャム塗って
タツ兄とポチタと食って
女とイチャイチャして
一緒にゲームしたりして
みんなで一緒に寝るんだ。
いいだろ?ポチタ」
「ワフッ」
「ゔっ」
血を吐くデンジを心配そうに見つめるポチタ
ドンドンドン
「デンジタツト悪魔が出た仕事だぞ」
「タツ兄寝たらぜってぇ起きねえからなぁ
オレとポチタで行くしかねえか」
車の窓から外を眺める
『夢くらい見させて欲しいよな、、、
珍しくタツ兄いなくてもキレて殴ってこねえし
どうしちまったんだぁ』
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眠りから覚めるとデンジがいない。
まだ外は暗い
デンジの濡れた犬みてぇな臭いを頼りに
利く鼻を頼りに探す。
水たまりにハマった。
辿る。
枝で皮膚を切った。
辿る。
クラクション鳴らされた。
辿る。
人にぶつかった。
辿る。
たどり着いたの廃工場だった。
普通の人間でもわかるくれぇに血の匂いがした。
頭に血が上る
手のひらから血が出るくれぇ握りしめる
ここまでキレたのは久しぶりだ。
シャッターを蹴りでブチ破って中に入ると
そこには
バラバラになったデンジと
動かねぇポチタがいた
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怒髪天を衝くという言葉がある。
今のタツトにはピッタリの言葉だ。
闇と同化している髪の毛が金色に染まり逆立つ
両腕の筋肉が金剛石のように硬く肥大する
口から長い牙が生える
正に破壊の権化
金獅子の姿そのものである。
激しい怒りを覚えながら問いかける
「コレヲヤッタノハオマエカ」
その先には怯えるゾンビの悪魔がいた。
「オ、お前悪魔だろ、じじゃあ仲間だな
ソイツ、食ってもォ゙ォ゙ッ」
その言葉は最後まで続かなかった
目にも留まらぬ速さでタツトが飛びかかり
殴り飛ばしたのだ
顔の半分を失いながら工場の壁をぶち破りながら
ゾンビの悪魔は外に吹き飛ばされた
追撃しようとするタツトを見て
なんとか防ごうと2本の自身の肉を
鞭のようにタツトに振るう
タツトはそれを両手で掴み
思い切り引っ張り引きちぎる
「ギャァァァァァァ!!」
痛みに震えるゾンビの悪魔は
眼前まで迫る拳を最後に見て
グチャリ
と物言わぬ物体へと変貌した。
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冷静になったタツトは
引きちぎれそうな足を引きずって
廃工場に向かってに駆け出した。
廃工場に近づくと
「悪魔はぶっ殺さねぇとなあ!
お前ら全員殺せば借金はパァだぜ
ギャハハハァ!」
デンジの声が聞こえる
「デンジが、無事、で、よ、かった」
そう呟くと意識を失った。
どれくらい時間が経っただろう
東の空は明るくなってきていた
気がつくとゾンビだったものの血が口の中に
流れ込んでいた。
それによって身体は万全の状態になった。
「デンジッ!」
デンジは死体に戻ったゾンビ達の中で
立ち尽くしていた
フラッと倒れそうなのを支えてやる。
「なんで、なんでタツ兄がここに」
今にも倒れそうな声で問いかけてくる。
「お前を探しに来たんだよぉ
急にいなくなんじゃねえよバカ
本当に無事でよかったぁ」
涙が溢れる。
守ると言っておきながら殺されるまで
何もできなかった自分が嫌になる。
「ポチタ、ポチタがぁ
ひぐっ
俺ぇ庇って死んじまったぁ」
デンジはそのまま気絶してしまった。
うわ言のようにポチタと呟いている。
デンジの胸からポチタの尻尾か覗いている
デンジの心臓の代わりになったんだろう。
一日のうちに大切なモンを
2つも失うところだった
ポチタはデンジの中で生きている。
それによってデンジも生きている。
自分の弱さを嫌ってほど見せつけられて
大切なモンも失うところだった
「俺ァもっと強くなって
守れるようにならねぇといけねぇ!!」
そう決心した。
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「これやったの君たち?」
突然声がした。
まだ敵か?
焦って声がした方向を見てみると
男2人連れた支配の悪魔がいた。
?????????
理解が追いつかなかった。
支配の悪魔といえば知らないやつはいないだろう
そのくらい地獄で聞いた名前だった。
正直言うと支配の悪魔は嫌いだ
龍は自由な生き物だ。
自由な生き物だから龍とも言える。
それを無理やり支配して従わせる悪魔は
生まれたときから嫌いという感情しか抱かなかった
そんな悪魔がなぜこんなところに?
意味がわからない
けど
今とてもまずーい状況なのはわかった。
俺は警戒心と威圧を表わにして
「だったらなんだ
襲われたから殺しただけだ」
男2人は威圧で動けないようだが支配は
「私はゾンビの悪魔を殺しに来た
公安のデビルハンターなんだ」
悪魔なのに公安???
マジで意味がわからない????
「一応参考人だから話を聞きたいんだけど」
「そう言って俺たちを支配するつもりだろう」
「支配?どういうことなのか
さっぱりわからないや
取り敢えず話を聞きたいだけなんだけど」
口は笑ってるが目は全く笑ってない
デンジの心臓辺りばかり気にしてる
疲れた脳みそで必死に考えていると
「グゥゥゥゥー」
デンジと俺の腹が鳴った
「お腹空いてるの?
じゃあ途中で何か食べる?」
「食べまぁーす!!!」
しまった龍は身体がデケェから
尋常じゃねぇ量の飯を食う。
昨日の夜から食パン1枚しか
食えてねぇから
考えるよりも先に返事しちまったぁぁぁぁ
「じゃあいこうか」
抑揚の少ない声で先に車に向かっていった
こうしてまんまとはめられた俺たちは
支配の悪魔と一緒に車に乗った。
向かう途中で起きたデンジが
何か話してたっぽいが
疲れすぎて寝ちまった。
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「タツ兄起きろよぉ、タツ兄ィ」
身体が揺さぶられてる。
「うーん」
眠い目をこすって体を起こす
目の前にはこの世のものとは思えないほどに
整った顔があった
「うおぁ」
反射的に後ろに飛び退いたが
デンジを巻き込んで車の外に
飛び出しちまった。
「イテテテ」
「ワリぃデンジ」
あたりを見回すとサービスエリアのようだ
「あれぇ公安行くんじゃねのか?」
「マキマさんが飯奢ってくれるらしぃぜ」
「マキマって誰だぁ?あァ、アイツか」
売店でメニューを見ても
今までマトモに食ったことがあんのが
食パンだけだから何が美味いのか分かんねぇ
「あっ俺うどんと、、、うどんとフランクフルト!
いいすか!?」
「じゃあ俺もそれで」
「私カレーうどんでお願いします。」
外のベンチで出来上がるのを待っていると
「たっ助けてくれ!」
突然血ィ流したおっさんが話しかけてきた
「公安のデビルハンターです
何があったんですか?」
「あ、、、悪魔が俺の娘をさらって!
俺の娘をっ むすめをッ連れて森の方に!」
「うーん
キミたち名前は?」
「デンジっす」
「タツト」
「デンジ君、タツト君
うどん伸びちゃうから
キミたちで悪魔殺してきて。」
「えええ俺らもうどんなんだが」
「忘れたの?君たち2人は悪魔殺しの参考人
公安の仕事を奪ったから公務執行妨害で
捕まっちゃうけど いいの?」
「えぇ~」
「逃げた場合は殺してもいいってことに
なってるしね
さ!うどん伸びちゃうよ
さっさと行きなよ」
「返事は?」
「はぁ~い」
森の奥に入っていくと
楽しそうに遊んでる女の子と
イモムシみてぇな悪魔がいた。
「「あ」」
「お願いです!この悪魔さん許してあげて!」
「そらぁ無理だ
だってお前悪魔に操られてんだろそれ」
「えっ?」
その瞬間肥大化した
女の子の筋肉がデンジを掴んだ
「んじゃこりゃあ!?」
「オマエラ死ぬ前にいいモンみせてやるよ
オレは筋肉の悪魔だから
触れてる筋肉は自由自在ってワケ!
あははははは!」
その刹那タツトは牙を生やして
筋肉を噛みちぎった
「痛ぇギャァァァ」
拘束から抜け出したデンジが
ドサッと地面に落ちる
「タツ兄なな、なにそれカッケェ!!」
デンジの無事を確認して悪魔に向き直る
「おっお前そそれはりゅ龍の、、、」
こちらを見てガタガタ震えている
コイツ筋肉の悪魔って言ってたなぁ
こいつと契約して筋肉の補助してもらえばァ
元の力使えんじゃねこれ
「死にたくねぇなら契約しろ」
「すっするなんでもするから助けてくれぇ」
「条件は俺の肉体の補助だ
常に肉体の強度を上げ続けろ
見返りに俺の龍の血をやる」
「本当にそんなことでいいのか?」
「なんだ契約しないのか?
じゃあ殺すしかねぇな」
「するっ契約するから」
その瞬間筋肉の悪魔はタツトの
体と一体化した。
「これ上手くいってんのかなぁ?
試してみっか」
すると両腕が肥大化し赤黒く染まった
そこら辺の木に拳を振るうと
ほとんど力を入れていないにも関わらず
ベギッと根元から木が折れてしまった。
「成功してるっぽいなこれ」
元の腕に戻っても前のように
ボロボロにはならず腕は何ともなかった
「タ、タツ兄え?なに?どゆこと?」
「あそうか言ってなかったな
俺ァ龍の魔人だ
いろいろあって何か人になっちまったんだよ」
「はえーまぁタツ兄はタツ兄だし大丈夫V!だろ?」
「まぁそーゆーこと」
気絶している女の子を抱えて
サービスエリアに戻る
「とりあえずまぁ
うどんとフランクフルト食べっかぁ!」
デンジを見ると支配に
食べさせてもらっていた。
呆れて冷えた視線を送ったが
デンジは気づかなかった。
食べ終わり重くなった瞼をこすりながら
車に揺られること数時間
「デンジ君!タツト君!こっちこっち
着いたよここが
デビルハンター東京本部
だよ」
主は悪魔の力に通用するのは古龍級生物くらいからその上だと解釈してるので出てくる能力は大体有名どころになっちゃいますが許してください。
タツトは体の一部を変化させて戦うタイプです。
やむを得ない場合とかでかい敵と戦うときは
龍そのものの姿に戻る予定です。
筋肉の悪魔に全部負担を押し付けて能力を使ってます。
闘気硬化
金獅子が用いる能力で
電気刺激により両腕の筋肉を
大きく肥大化させ、
赤黒く染め上げる