ポケモンレジェンズZ-A Return Of Lumiose 作:ゲッソウ
遂に本編最終回となります、かなりオリジナルシーンが多めなので非常に時間が掛かってしまいましたが....最後まで見守ってください。
それではどうぞ....。
~ホテルZ~
アンジュの暴走を鎮め、ゲッソウ達エムゼット団とカナリィはホテルZへと帰還していた。
タウニー「ただいま、AZさん!!....って、あれ?居ない?」
デウロ「もしかして、まだ屋上に居るのかな....?」
ピュール「....行ってみる価値はあります」
ゲッソウ「行こう、屋上へ」
カナリィ「ぼくも着いて行くよ!」
ホテルZのフロントにAZの姿は無く、屋上に居るのではないかと思ったゲッソウ達は、すぐに屋上へと向かった....。
タウニー「AZさ....」
そして一番乗りでエレベーターから出て来たタウニーは目の前の光景を目にすると言葉を失った。
タウニー「AZさん....!?AZさん!!」
それは、AZが倒れていたからだ....。
タウニー「....!!」スッ
タウニー「そん....な.....」ポロポロッ
タウニー「嘘だ.....嘘だって言ってよっ!!」ポロポロッ
タウニーはAZの胸元に手を置くが、心臓が動いておらずAZは既に亡くなっており、それに気付いたタウニーは大粒の涙を流していた....。
デウロ「タ、タウニー....」
ピュール「辛い...ですよね....」
カナリィ「うぅ....」
ゲッソウ「タウニーちゃん....」
タウニー「なんで....あんなに元気だったのに....」
デウロ「AZさんは.....病気だったんだよ....」
タウニー「えっ....」
ピュール「タウニーの前では元気に振る舞っていたのですが....」
カナリィ「スゴい咳き込みが酷かったんすよ....」
タウニー「あ、あたしが見ない所でそんなこと....」
ゲッソウ「AZさんは.....最終兵器の光を浴びて寿命が延びてただけで、不老になった訳じゃなかったんだよ...」
ゲッソウ「多分AZさんは....僕達の活躍を....亡くなるまで、ここで見続けてたんじゃないかな....」
タウニー「で、でも....なんで皆、そんなに詳しいの....?」
ゲッソウ「....AZさんが話してくれたんだ。それにタウニーちゃんへの伝言で....」
AZ『最後に....2人に伝えなければならない事がある』
ゲッソウ『それって....?』
AZ『ピュール、デウロ、フラエッテには先に伝えたが.....私は....』
AZ『今日で死ぬ』
ゲッソウ&カナリィ『!!』
カナリィ『いきなり何を言うんすか!?』
ゲッソウ『AZさん、もう....ダメなんですか....?』
AZ『あぁ、もう....身体の言うことが効かなくなってきた....。自分が今日死ぬって事は....決まっていたのも当然だ....』
ゲッソウ『タウニーちゃんには....伝えなかったんですか....?』
AZ『あぁ、あの子にこの事を話すのは....重すぎる』
ゲッソウ『.....』
AZ『もし私が死んだら、タウニーにはこう伝えておいてくれないか....?』
ゲッソウ「『よく頑張った』......って」
タウニー「....!!」
タウニー「う、うぅ....!!」ポロポロッ
ゲッソウ「タウニーちゃん、今は我慢しなくていいよ....」
タウニー「....!」ギュッ!!
ゲッソウ「わっ!?タウニーちゃん....?」
タウニー「あぁぁぁぁ....!!」ポロポロッ
ゲッソウ「....よしよし」ナデナデ
カナリィ「....」ムスッ
デウロ「カナリィ、大丈夫....?」
カナリィ「これくらい大丈夫、今回だけは許すっす....」
ピュール「カナリィさん....」
タウニーはゲッソウに抱きつくと、我慢せずに大粒の涙を流した。ゲッソウはタウニーが泣き止むまで頭を優しく撫で続けていた....。
タウニー「....ありがと、ゲッソウ。もう大丈夫....」
ゲッソウ「もう、大丈夫なの....?」
タウニー「うん、ここで引きずって居たら皆に、AZさんに迷惑を掛ける」
ゲッソウ「そっか...」
デウロ「タウニー、思いっきり泣いてたよね」
ピュール「ゲッソウに本心を言った時以来でしょうか....?」
カナリィ「タウニー!」
タウニー「カ、カナリィ...?」
カナリィ「今回は許すけど....ゲッソウは、ぼくのだからな?」
タウニー「....分かってるし」
ゲッソウ「さて、タウニーちゃんも元気なったし....これからどうしよっか?」
デウロ「そろそろ寝たいなぁ...」
ピュール「そうですね、今は夜ですし...」
タウニー「じゃあさ、今日は皆でゲッソウの部屋で寝よ?」
ゲッソウ「....はい?」
カナリィ「賛成ー!!」
デウロ「あたしも!!」
ピュール「ぼ、ボクは....お、お断りに....」
タウニー「カナリィが居るから?」
カナリィ「ぼくは良いんだけどなー....」
デウロ「ピュール、今日はカナ友の事は置いて....皆で居ようよ」
ピュール「.....」
ピュール「今回だけ....ですよ」
デウロ「やったー!!」
タウニー「それじゃあ、ゲッソウの部屋にゴーゴー!!」
カナリィ「おぉー!!」
ゲッソウ「ちょっ、待って!?まだ部屋片付けてないんだってー!?」
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~ゲッソウの部屋~
ゲッソウ「ま、間に合った....」
デウロ「わぁ、ゲッソウの部屋ってこんな感じなんだー?」
タウニー「本当にすぐに片付けて来たんだね?」
ゲッソウ「.....大変だった」
ピュール「....」ジッ
デウロ「あれ?ピュール、何見て.....あっ」
タウニー「それって....」
ピュール「ゲッソウ、このビッグカナリィぬいはなんですか?」
ゲッソウ「え、えっと....」
カナリィ「ゲッソウが一生懸命、カラフルなネジを全部集めたんだってさ!」
ピュール「....いつからやってたんですか!?」
ゲッソウ「ち、近いよピュールくん!?え、えっと~...ポケモン探しとZAロワイヤルのついでに....」
ピュール「....」
ピュール「本当ならゲッソウとは絶交したいですが.....カナリィさんの前では出来ませんので、許します」
ゲッソウ「絶交....そ、そんな....」
ピュール「か、勘違いしないでくださいね!?」
タウニー「あっ、ピュールがツンデレになったし」
デウロ「へぇ、ツンデレなんて出来るんだぁ」
カナリィ「そういう一面、キライじゃないっすよ」ニマァ
ピュール「なっ!?」ズキューン!!
その時、カナリィの言葉にピュールの心が熱くなった!!
ピュール「あ....」ドサッ
デウロ「ピュール~!?」
タウニー「多分、推しに言われたのが嬉しくて気絶しちゃったんだね」
ゲッソウ「で、でも起こさなきゃ!!ピュールくん、ピュールくーん!!」グイグイ
数分後
ピュール「....すいません、カナリィさん。大変失礼な真似をしてしまいました」
カナリィ「別に問題ないよ、ファンならそうなっても仕方ないし」
タウニー「さてと!ここからあたし、ゲッソウに色々質問したいことがあるんだ!」
デウロ「あ、あたしも!!」
ピュール「ボクもです」
カナリィ「ぼくも質問したいっす!!」
ゲッソウ「えぇっ....!?」
カナリィ「ゲッソウ、今日は寝かせないからな♪」
ゲッソウ「....」チーン
タウニー「ということで、まずはあたしからだし!....どうしてゲッソウは、生き返ったの?」
デウロ「確かに....一番気になる事だよ」
ピュール「ゲッソウ、君に何が....?」
カナリィ「聞かせて?ゲッソウ....」
ゲッソウ「うん、いいよ....」
ゲッソウ「実はアンジュのはめつのひかりを食らって死んだ後、あの世とこの世の狭間で....父さんにあったんだ」
タウニー「ゲッソウの父さんって....ゲッコウだっけ?」
デウロ「初代カロスチャンピオンのゲッコウさん!!」
ピュール「まさかゲッソウが初代カロスチャンピオンの息子さんだったなんて....」
ゲッソウ「実は前に暴走メガシンカで色々動けていたのは、父さんの言葉のお陰でもあったんだ」
カナリィ「あっ、やっぱりあの時のゲッソウの父さんだったんだ...」
タウニー「で、そのゲッコウと....本当に会ったの?」
デウロ「あの世とこの世の狭間でって事は、ゲッソウのお父さんって、死んじゃってるの?」
ゲッソウ「ううん、生きてるらしい。今は何処に居るか分からないってさ」
カナリィ「なんすかそれ」
ゲッソウ「それで、父さんに不思議な力を与えられて....その後に皆の思いが通じたからか、この世に戻れる穴を通ったら、ここに戻れたんだ」
ピュール「それを踏まえて質問します、あの時の白くて輝いていた姿はなんですか?」
デウロ「あっ、それ!あたしも気になる!!」
タウニー「マスカットさんから聞いたけど、ミアレ中に暴走していたメガシンカポケモン達が一気に鎮まったって....」
カナリィ「ぼくは隣で見ていたから思うんだけど、あれはなに!?」
ゲッソウ「僕もよく分からない....」
デウロ「えぇ?でもフラダリさんが....」
F『.....かつて暴走メガシンカポケモン達の大群がカロス地方に押し寄せた時、ポケモン達とのキズナ、そして私達人間とのキズナが1つとなり....』
F『白く輝くポケモントレーナーとポケモン達の力によって、暴走メガシンカポケモン達は全て鎮静化した....と』
デウロ「....って、言ってたんだよ」
ピュール「それってAZさんも知っていたのでしょうか....?」
タウニー「うーん....」
フラエッテ「キュル....」ポンッ
タウニー「あっ、フラエッテ!」
デウロ「目が覚めたの?」
フラエッテ「キュル....」ピトッ
カナリィ「あっ、フラエッテがゲッソウのメガリングにくっついたっす」
ゲッソウ「どうしたのフラエッテ....?」
フラエッテ「キュル、キュルル....!」
デウロ「ゲッソウのメガリングに何かを感じてるのかな....?」
フラエッテ「キュル~....」
タウニー「でもこの反応を見る限り....」
ピュール「まだゲッソウのメガリングにあの時のメガエネルギーが微かに残っている....とか?」
ゲッソウ「....とにかく言えることは....」
ゲッソウ「難しい事は分からないってことだ!!」キリッ
カナリィ「いやそういう発想にはならんしょ!?」
タウニー「....ふふっ」
デウロ「タウニー?」
ピュール「どうかしました?」
タウニー「ゲッソウって、面白いなぁって」
カナリィ「あっ、タウニーもそう思うっすか~?」
タウニー「うん、ゲッソウには....勇気をくれるから」
デウロ「...私もだよ!」
ピュール「ボクもです」
カナリィ「勿論、ぼくだよ!!」
フラエッテ「キュル!」
ゲッソウ「みんな....」
ロトロトロト....
タウニー「あっ、マスカットさんからだし...」
マスカット『タウニーさん、今お時間は宜しいでしょうか?』
タウニー「はい、大丈夫です」
マスカット『実は明日からプリズムタワーの復興作業を行うのですが、各組織の者達に加え、エムゼット団の皆様にもご協力して欲しいのですが.....』
タウニー「ゲッソウ、どうする?」
ゲッソウ「勿論だよ、プリズムタワーはミアレの....いや、カロスのシンボル!みんなで新しいプリズムタワーを建てよう!!」
デウロ&カナリィ「おぉー!!」
ピュール「頑張りましょう」
タウニー「....ということです、我々エムゼット団も参加します」
マスカット『ありがとうございます、では今日はゆっくりお休みになってくださいね』
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次の日
ジェット『──例の事件を踏まえ、私はこのクエーサー社の社長業を近々退くことになりました。この度は本当に申し訳ございませんでした』
ジェット『そしてこの危機に救ってくれたミアレの英雄をご紹介させてください────』
プリズムタワーの暴走事件はミアレ中に広がり、ジェットの謝罪、そしてミアレを救ってくれた英雄を放送内で伝えていた。
~プリズムタワー跡地~
マスカット「皆様、お集まり頂き感謝致します。これからプリズムタワーの復興を始めようと思います」
マスカット「我々ニンゲンとポケモンのキズナの力で、建て直しましょう」
「「「「おぉー!!」」」」
そしてプリズムタワー跡地にはエムゼット団、DG4、ジェスティスの会、サビ組、MSBC、フレア団ヌーヴォのトレーナー達が集まり、プリズムタワー復興作業が始まるのであった。
タラゴン「これは腕がなるわい!!」
カナリィ「カナ友共~!見てるか~?今日からプリズムタワーの復興していく様子を配信していくから、見ててくれよなー!!」
ピュール『....カナリィさん、今日も張り切ってますね』
シロー「これを壊せば良いのですね!!ジャスティスパンチ!!」
ムク「....シャンデラ、頼んだ」
マチエール「プリズムタワーの内部ってこんな構造をしていたなんて....」
ジプソ「ボス、そちらの様子はどうですか!?」
カラスバ「問題あらへん、順調に進んどるわ」
デウロ「よーし!次はこっちだよ!」
ハルジオ「よしっ!!たまには息抜きでポケモン勝負と行こうか!!」
ユカリ「皆様もご一緒に!ユカリゾーン!!」
グリ「お待たせ致しました」
グリーズ「沢山あるからお代わりもしろよー?」
モミジ「....成程ね」
F「......」
ゲッソウ達はポケモン達とも協力をし、プリズムタワーの復興作業を続けて5日程過ぎた頃───。
マスカット「ようやく完成しましたね!」
カナリィ「元より崩壊してるけどね」
マチエール「でもこれが元のタワーらしいよ?」
タラゴン「過去一番の完成度じゃわい!!」
シロー「素晴らしいです!!」
ムク「....大変だった。でもカナリィが居たから頑張れた」
カラスバ「これもこれでエエな」
ジプソ「もっと時間が掛かると思いましたが上手くいきましたね」
タウニー「ゲッソウ、それに皆もお疲れ様!!」
新たに復興して完成したプリズムタワーはかつてのタワー姿をイメージさせた物となったのだった。
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その後ホテルZにてクエーサー社主催のパーティーを祝う事となり、無事盛り上りを見せた。
そして数日後....
~4番ワイルドゾーン~
カナリィ「これがAZのお墓....」
デウロ「お墓まで存在感ありすぎるんだから....AZさんらしいと言えばらしいけどさ」
ピュール「自分で用意なさっていたそうです。ボクには新しい服を仕立てたいからって採寸させたのに....お墓のサイズを調べる為だったなんて」
タウニー「....」
タウニー「AZさん....ポケモンと共に暮らす街の完成、見守っていてください」
F「3000年もの間....いつも誰かを見送っていた男が、ようやく見送られる側に回りましたか」
タウニー「....帰ってゴハンにしようか」
デウロ「賛成!お腹空いちゃったもん」
カナリィ「ぼくもー!」
ピュール「....どうせカレーですよね。大体まだ片付けとかやらないといけないことばかりですよ」
ゲッソウ「....」
ゲッソウ「AZさん....ありがとう」
ゲッソウ「僕は貴方に会えて本当に良かったです。僕はまだまだ冒険は続けるつもりです」
ゲッソウ「だから....遠くに行っても見守っていてください....」
ゲッソウ「後は僕達に任せてください。それじゃあ....おやすみなさい」
カナリィ「ゲッソウ~!」
ゲッソウ「うん、今行くよ!!」
はじまりと終わりを知り
3000年の寿命を得ながら誰とも命の交わりがなかった男が
ミアレの地にて最愛のポケモンや信じられる者たちと出会うことで生を全うする
その男、AZここに眠る───
FIN
少し駆け足となってしまいましたが、ここまでとなります。
ZAのEDのプリズムタワー復興シーンはそのシーンを想像した台詞のダイジェストとなってるので何処か違うかもしれませんが、そこはご了承ください...。
さて本編の方はこれで終わりとなりますが....メガ次元ラッシュ編がありますね。
つまりここからが本番です。実はまだ本編での、とある謎や伏線がありますが、メガ次元ラッシュ編で出来れば回収していこうと思ってます。
そしてメガ次元ラッシュ編はこの小説とは全く別シリーズで投稿していく予定ですので、どうぞよろしくお願い致します!
それではまた何処かでお会いしましょう、ありがとうございました!!