キヴォトスを駆けていく   作:味噌焼き

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初めまして、味噌焼きと申します。
初投稿ですので文章がとんでもなく読みにくいとは思いますが、これから改善していければと思います。やる気がある限り続けます。


1話 唯一の男子生徒

学園都市キヴォトス…多くの学園と生徒で成り立つ、巨大都市である。

 

 

このキヴォトスの生徒の体はとても頑丈で、個人差はあれど、銃弾一発では大きな怪我にはならない。故に、生徒達は銃を持ち歩き、キヴォトスのありとあらゆる場所で銃撃戦が行われ、それが日常と化している。

 

 

キヴォトスには様々な種族の人々が暮らしており、獣人や機械人、悪魔族などなど…その中でキヴォトスの生徒の性別はほとんどが女性である。………………そう、「ほとんど」。

 

 

たった一人、銃撃戦が日常と化したキヴォトスで普通の人の体の強度をしながらも生徒たちと戦い、青春を謳歌する"男子生徒"がいた…。

 

 

その名は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シラホシ!そっちに余りが行ったよ!!」

 

 

「了解……!」

 

 

平日の昼間、街中であるにもかかわらず、辺りには騒音が響いていた。

その音は大声であったり、発砲音であったり、爆発音であったり……明らかに非日常の光景だが、このキヴォトスではこれが日常である。

 

 

シラホシと呼ばれた"男"は逃げ惑う不良のような見た目の女子生徒に接近する。その仲間達は男に向けて発砲するが弾を全て避けられ、常人とは思えない速さで接近し、頭に"蹴り"を入れて気絶させていく。

 

 

「…これで全部か?」

 

 

「うん、あとはコイツらを連行して報告するだけ。」

 

 

早乙女シラホシ ゲヘナ学園風紀委員会所属 一年生

 

キヴォトスで唯一の男子生徒である。

 

 

「ふぅ…全く、まだ昼飯も食ってないのに働かせやがって…」

 

 

「ここはゲヘナだよ?問題が起こらないなんてことは起こらないんだよ。」

 

 

「そんなことカッコよく言わないでくれ……。はぁ…懲りねぇよな、コイツらも。」

 

 

捕らえた不良生徒達を見ながら仲間と話す。ゲヘナ学園に入学してからというもの、毎日働き続けている気がする。

 

 

毎日毎日ゲヘナのありとあらゆるところで不良生徒が暴れて問題を起こしている。その度に風紀委員会が出動し、鎮圧する……。捕まえて解放したらその日の内に暴れることもしばしば……というよりほぼそれ。

 

 

「反省というものを知らんのか、コイツらは……。」

 

 

「まぁ……ゲヘナだし………。」

 

 

数ある学園の中でも一際大きく、有名な学園の一つ、ゲヘナ学園。

不良生徒達が何度も問題を起こして捕まってもまた問題を起こす……

 

 

『Q.何故反省せず問題を起こすのか?』

 

『A.ゲヘナだから』

 

が成立してしまうほどイカれた学園。

 

ミレニアムサイエンススクールは進んだ機械の技術や化学で、トリニティ学園は伝統やお嬢様校などいい意味で有名なのに、ゲヘナ学園の有名は悪い意味で有名だ。

 

 

ゲヘナ学園は「自由と混沌を重んじる学園」である。

 

 

この校風のせいか、元々ゲヘナ生徒の人柄のせいなのかはわからないが、

他の学園と比べて圧倒的に治安が悪すぎる。

 

 

なんやねん、「自由と混沌」て。

 

 

自由はまだわかる……けど混沌ってなんだよ!

混沌を重んじたって混沌にしかならねぇだろがい!!これのせいでホントに混沌としてるよゲヘナ自治区は!!!

 

 

てか最早「自由」も駄目だわ。アイツら自由すぎて問題しか起こさん。

 

 

「お疲れ、シラホシ。」

 

 

「あ、イオリ先輩。お疲れ様です。」

 

 

そんな感じで心の中で愚痴っていると二年生の銀鏡イオリ先輩が近づいてきた。

 

 

「今回のやつらは結構人数多かったし厄介だったな……怪我とかしてないか?」

 

 

「俺はなんともないっすよ。ノーダメ勝利です。」

 

 

「そうか…ならいいんだ。シラホシは私たちと違ってヘイローがないし、銃で撃たれただけで致命傷になり得るからな……。本当に気をつけろよ?」

 

 

「そうっすね。気遣ってくれてありがとうございます。油断はしませんよ。」

 

 

イオリ先輩は結構面倒見が良い……というより仲間想いの人だ。毎度会う度に「怪我ないか?」「気をつけなよ」など、ずっと心配してくれている。最初に会った時は怖そうな人かと思ったが良い意味で第一印象と違ったな……。

 

 

でも先生といるとなんかトゲがある。何やったんだあの人…

 

 

ありがとうって言われた………。ん"ん"っ!そもそもシラホシは銃の火力が低い上に、戦闘方法が"蹴り"がメインなんだから……。蹴りだと相手に近づかなきゃいけないだろ?いつもいつ撃たれるかってヒヤヒヤしてるぞ……。」

 

 

そう、俺の武器は銃でも爆弾でもなく自分の「脚」である。

 

 

別に色んな機能が付いてる義足じゃないし、サイボーグみたいに改造もしていない……ただの脚だ。

 

 

なんで体脆いのに銃を使わずわざわざ相手に接近して被弾率を高める蹴りで攻撃するのかって?

 

 

まぁ、理由はいたって単純である。

 

 

俺は昔から足が速い……というより、脚力がとんでもなかった。

 

コンクリートくらいなら壊せるし、何故か他の部位に比べて頑丈だった。

 

ついでに言うと五感が他の人よりちょっと優れてるし、反射能力もそこそこある。

 

 

つまりここから導かれる答えは……………

 

 

 

弾を全て避けながら急接近し高威力の蹴りでワンパンする……!!

 

 

 

 

脳筋だって?何とでも言え!合理的だろ!!かっこいいし!!

 

 

某海賊漫画のシェフ然り、某オカルティック怪奇バトル漫画の主人公然り、某消防漫画の人体発火する主人公然り……足技使うキャラはみんなかっこいいだろ。ロマンだロマン。

 

 

一応ハンドガンは持っている。滅多に使わんが。なぜハンドガンかと言うと、アサルトライフルやスナイパーライフルは重くて動きにくいから。

 

それに比べてハンドガンは比較的軽くて持ち運びやすくて動きやすい。

 

 

「はぁ………。」

 

 

「ため息なんか吐いてどうしたんだ?」

 

 

「いや………毎日毎日不良生徒共が暴れて、俺達が捕まえて、また暴れて…………。わかってはいましたが大変っすね、風紀委員会。」

 

 

「まぁ………そうだな。けど、私達が頑張らないと民間人にも被害が出るかもしれないからな。」

 

 

「わーってますよ。はぁ……もうちょいアイツらが強ければ楽しいんだけどなぁ………。」

 

「相変わらずだなシラホシは………。」

 

 

「とりあえず仕事はしましたし、学校に戻りますかね」

 

 

「そうだな、ずっとここにいるわけにもいかないし……委員長に報告しなきゃいけないしな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────ゲヘナ学園

 

 

「……ただいま戻りましたー。」

 

 

「お疲れ様です、シラホシ君。お怪我はありませんか?」

 

 

「うっすチナツちゃん。見ての通り無傷だ。」

 

 

会って早々、心配してくれているこの人は俺と同じ一年生の火宮チナツ。

 

 

俺らとは違って戦いはあまりせず、医療班として戦闘で怪我を負った風紀委員の手当をしてくれる。俺も何度も世話になっている。

 

 

「無事でなりよりです。あなたの身体は頑丈とは言えませんから……。」

 

 

「心配してくれたの?さんきゅな。」

 

 

「……………はい……///」

 

 

そう言うとチナツちゃんは顔を赤くする。

風邪か?体調には気をつけろよ?

 

 

「はぁ……ようやく戻ってきましたか……」

 

 

「お疲れ様です、アコ行政官。」

 

 

このふざけた格好をしている人は三年生の天雨アコ行政官。

 

 

ワイシャツの側面を改造(?)し、横乳を常に露出しているイカれた人。

 

普段はしっかりしてるし、仕事もきちんとこなす……そこは普通なのに服装だけおかしいんだよなぁ……。

 

 

なお、この横乳露出の服装は一年生の風紀委員の間で

 

「実は横乳で呼吸しているのでは?」

 

といじられている。上司としてそれでいいのかアコ行政官………まぁ最初に言ったのは俺だが。

 

 

「………なんですか、そんなにジロジロ見て。」

 

 

「……………いえ?別に何も。」

 

 

そんなことを思いながらアコ行政官のイカれた服を見ていると怪しまれた。

 

 

「女性の身体をジロジロ見て……やはりあなたも男ですね、全く………」

 

 

「別にアコ行政官の身体は見てませんよ、。ただアコ行政官のイカれたセンスの服装を見てました」

 

 

「はぁ〜!?これのどこがイカれているのですか!!これは通気性と機能性を重視した合理的な服装であって………」

 

 

「アコちゃん。その服装は私もどうかと思う。」

 

 

「その……私も…………。」

 

 

「イオリとチナツまで!?」

 

 

イオリ先輩とチナツちゃんにも言われトドメを刺される。

 

 

「アコ、うるさい。」

 

「はい」

 

 

従うのはっや

 

 

「……お疲れ様、シラホシ。」

 

 

「お疲れ様です、ヒナ委員長。」

 

 

このアコ行政官を一言で黙らせた人はゲヘナ学園最強、他の学園の最強格の生徒とも張り合える実力を持つ三年生の空崎ヒナ委員長。

 

 

この人はホントに強すぎる。訓練でも一度も勝ったことはない。というか負けたところを見たことがない。

 

 

距離をとって銃で撃っても当たり前のように避けられ、逆に弾がアホほど飛んでくる。

 

 

こりゃだめだと思って近接戦に持ち込むも俺の蹴りはいなされ、カウンターをもらってしまう………。

 

 

………一、二発くらい蹴りがいい感じに当てれたことがあるがそれが効いている様子は全くなかった……。

 

 

微動だにしないんだぜ、あの人。一応俺の蹴りは戦車の装甲をへこますくらいの威力あんだけどな……。やっぱキヴォトス最強格は違えな。 

 

 

「それで?今回問題を起こした生徒達は?」

 

 

「あ、全員とっ捕まえて今は牢屋っす。」

 

 

「そう。お疲れ様。休んでいいわよ。」

 

 

「……いや、折角ですし書類片して行きますよ。」

 

 

「はぁ……あなたは今帰ってきたばかりでしょう?いくら体力馬鹿のあなたでも倒れられたら困ります。大人しく休んでください。」

 

 

「俺は大丈夫ですよ。むしろ全然動けてなくて戦いたくてウズウズしてるくらいです。」

 

 

「この戦闘狂が………そもそもあなた、書類仕事得意じゃないでしょう。」

 

 

「グハッ!」

 

 

やめてくれ、アコ行政官。その術(言葉)は俺に効く。

 

 

戦闘狂については何も言わない。実際問題、戦うのは楽しいから。

 

 

正味、戦うのであればゲームとかスポーツでもいいんだが……。実際に戦闘する方がスリルもあるし、目一杯体を動かすことができて良い。

 

 

書類仕事に関しては、まぁ、これも別の意味で何も言えねぇや……。俺はそんなに頭いいわけでも、要領がいいわけでもない。一般人レベルだ。

 

 

逆になんであんな大量の書類を処理できるのか知りたい。よう分からん堅っ苦しい文章でもの伝えられても頭に入ってこねぇんだよな。ヒナ委員長に関しては戦闘も書類仕事も両方完璧ですげぇし……。

 

 

「…………それでもやって行きますよ。嫌なことを溜めてくのは好きじゃないですし。」

 

「全く、あなたって人は…………。」

 

「………本当に休んでいいのよ?シラホシ。私も……その、あなたに倒れられると心配だし…………。」モジモジ

 

 

クッソ!可愛い!!

 

そんな目で見つめられたら休まざるを得ないだろ!?

 

 

てか今更だがキヴォトス美少女多すぎないか?

 

この15年、言い方はアレだが……まぁ顔が残念な人に出会った事がない。

性格が残念な人はいるが。

 

 

そんなことは置いといて………今日休む事はできない!

何故なら目的があるから!!

 

 

「俺はむしろ委員長に休んで欲しいっすけどね。」

 

 

「………私は大丈夫。」

 

 

そう、ヒナ委員長強制休息計画!!

 

 

「いーや、休んで下さい。委員長は俺らよりずっと働いてるんですから。」

 

「……この会話、さっきのアコと話してる時のあなたとほとんど同じよ?」

 

 

「俺、休まない、ヒナ委員長、休む、OK?」

 

 

「頑固というか……なんと言うか………。」

 

 

ん?なんだい、チナツちゃん?言いたいことがあれば言ってくれや。ハッキリ言ってくれなきゃ分からんのだ。俺は。

 

 

…………本当にヒナ委員長には休んでもらいたい。

 

 

俺らより仕事の量が多いのに、休んでるところを全く見ていない……。

なんなら休日に用があって学校に来たらヒナ委員長が一人で仕事をしていた時があった。

 

 

まぁその日は気合いでヒナ委員長を休ませてやりましたわ。

 

 

俺が膝枕して、子守唄歌って、頭トントンして………。俺ができる最善を以てヒナ委員長を眠らせた。

 

 

膝枕したときなんか顔赤かった。働きつきすぎて体調崩してただろ、多分。

 

 

やっぱ休ませなきゃ……俺がヒナ委員長を休ませるんだ………(使命感)

 

 

「………わかったわ。少し休憩する。」

 

 

「っしぇあ!!俺の勝ちだ……!!」

 

 

「何の勝負ですか………。まぁヒナ委員長に休んで欲しい気持ちはわかりますが。」

 

 

ヒナ委員長が休むことを喜んでいたら呆れられた。

別に良いやろ!これは風紀委員会の総意だぞ!!

 

 

「まぁいいや。さっさと書類を片付けてしまおう。」

 

 

そう言って俺は棒付き飴を咥えて書類に手をつける。

こういう作業にはやっぱ糖分は必要だよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ふぅ、ようやく終わったか。」

 

 

長い時間をかけてやっと全ての書類を片付けた。

 

 

「………もうこんな時間か。」

 

 

外はもう夕日すら沈みかけており、学校にいる人も殆どいなかった。

 

 

「みんなはもう帰っちまったしなぁ……1人で帰るか。」

 

 

書類を片付けるのが遅すぎて風紀委員のみんなは先に帰ってしまった。

 

 

てかこれは書類処理が苦手云々じゃなくて書類が多すぎる!

なんで昼から始めたのに終わるのに夕方までかかんだよ!!

 

 

こんな日は帰りにお菓子買ってやけ食いっすね………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで帰路に着く。

 

 

コンビニでお菓子、スイーツ、アイスも買ってやけ食いの準備は万全………と思ったらスマホが鳴った。風紀委員会の仲間からだった。

 

 

「…?もしもし?」

 

 

「もしもし!?シラホシ!!こんな時間で悪いけど応援に来れないか!?」

 

 

電話に出ると電話の主は焦った様子で要件を話してきた。

 

 

「出来るだけ早く来てくれ!頼んだ!!」

 

 

そう言うと電話は切れてしまった。

 

 

結構緊急っぽいな。そこらの不良生徒にここまで焦るとは思えん……。となると便利屋か美食研究会、温泉開発部とかか……?

 

 

兎に角、急いで応援に行かなきゃだな。

 

 

「………場所どこだし。」




いかがでしたでしょうか。処女作の1話目なんでクソほど読みにくいし内容もクソだと思いますが見ていただけたら爆散するほど嬉しいです。感想、誤字脱字、指摘などあればどんどんください。
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