流星のロックマン Crystal Crest   作:Dylandy

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終焉の幕開け

 

 

 

ロックマンがデュアルセイバーを使ってウィンド・シータも一矢報いてからそこからロックマンとウォーロックの記憶は飛んでいた。あそこまでの記憶しかないロックマンとウォーロックは本来なら確実に殺されていた。

 だが、何故か死んでいなかった。そう、彼を倒しにきていたウィンド・シータは何故かロックマンの傷の応急処置をしていたのだ。

 

「………何故僕はいきているんだ……。それにウィンド・シータという奴は一体何処に………」

 

 と頭の中で思いながらぼやける視界が広がる。ウェ―ブロ―ドに仰向けになって倒れていて起こそうとした瞬間、激痛が走った。

 どうやら右腕に負担が大きかったらしい。でも痛いのに不思議と緩和されていく感じがあった。

 

「動かないで………今、治療してるから………」

 

 そこにいたのはさっきまで敵として対立していたウィンド・シ―タだった。何故か倒れて気を失っていたロックマンに回復をさせてあげている。

 何故、敵なのに治療させているのかと気になったが身体の痛みが激しい為、その質問は後で聞いていることにした。

 

「よし……これで大丈夫かな………」

 

 ウィンド・シ―タは回復作業を終えて立ち上がる。ウィンド・シ―タの治療を受けていたロックマンの身体には不思議と痛みは消えていた。負担の大きかった右腕も不思議と消えている。

 彼女は一体何者なんだ。何の意図があって、何の意志があって、何の目的で僕に話しかけてきて電波変換して、こんな事件を起こしてきたのか気になった。

 けど、何かが起こるという事は間違いない。先程の彼女の話の前文を聞いた通り、やはり大きな陰謀が動き出しているに違いないと察した。

 

「君は…一体何の目的で僕に出会いに来たんだ?世界過去改変とか全く意味の分からないことばかり喋って………」

「そうね…確かに貴方達にこの真実を信じてもらえるかは分からない。信じるも信じないも貴方達次第にしてね。けど、はっきり言う。これは嘘じゃない。私はPM星という惑星から来た来訪者よ。今からこの全世界の100億人の命に関わる戦いが始まるのよ……。どう?そこのウォ―ロックというFM星育ちのAM星人。貴方はPM星という惑星にご存知は無くて?」

 

『PM星……聞いたことある。かつて昔、人間がこの地球に存在……。いやもっと前か。地球が誕生する時に発動した素粒子爆発時前から繁栄してた今は亡き宇宙人として伝説として見られているが……。まさ本当にいたとはな』

「ロック、あの人、本当にPM星人っていう人なの?」

『あぁ、そうだ』

 

 スバルは気になったことがあった。電波変換している。じゃあ、その電波変換している人の肉体は?

その器はあるのか、それともないのか気になった。箱があることで電波変換は成り立つ。

 その箱は誰なのか気になったからだ。

 

「電波変換してる君は誰………?」

「言えない……。そんなこと言ったら……私はあなたと……す、いやなんでもない」

 

 ウィンド・シ―タは何かにためらったようだ。そのためらいにロックマンは疑問を抱く。言葉遣い、容姿、声変わりしていない優しい少女の声だった。

 ロックマンはその声に何処か聞き覚えがあった。けどそれが誰なのか思い出せない。まるで相手は自分の事を知っているように見えた。

 

「さて、信じるも信じないも貴方達次第にします。信じるというのなら、一週間後にオ―ビタルベ―スに来てください。そこで貴方のこの宇宙に発生する出来事がわかるでしょう……。では、またあとで…」

「あ、待って!!」

 

 ロックマンは颯爽と消えるウィンド・シ―タを呼びとめようとしたがウィンド・シ―タは一筋の光となって電波が飛び交う空へと消えて行ってしまった。回復したロックマンはいきなりそんな信じがたい未来に起きる事件を、過去に起きた事件を変えられるなんて信じられなかった。

 けど、知るしかない。この事件の全貌を知るためには、彼女が去り際に行った過去に使われていたオ―ビタルベ―スに行くしかない。

 そんな事を思いつつ、ロックマンは電波変換を解除してコダマ小学校の屋上に着く。

 

「あ………そういえば風原さんは!?」

『そう言えばアイツの姿が見当たらなかったな……。一体どこに……』

 

 電波変換を終えたスバルは彼女の存在をすっかり忘れていた。戦いと唐突な出来事で彼女の生存を確かめていなかったのだ。まず、彼女は昼休み、突然消えてしまった為、どこにいるのかも分からないままスバルはとりあえず自分の教室に一直線に向かう。

 エレベ―タ―を乗って6階で降り、生徒が退避して何にもない廊下を足音立てて走る。その額には冷や汗が。もしかしてウイルスをデリ―トしてない残骸ウイルスがいるかもしれない。

 そんな事を思いつつスバルは教室の戸を力任せで思い切り開けた。

 

「あっ、スバル君…………。あの、わ、私……何があったか分からなくなって……。警報が鳴って怖くなったから教室に向かったけど誰もいなくて……」

「よかった……無事だったんだね風原さん……」

 

「う、うん…………」

 

 スバルの一声にユイは今にも泣きだしそうな不安な顔になっていた。きっと転入早々学校の事なんてよく知らないのに緊急事態発生の出来事に遭遇してしまえば打開策は大概見つからないだろう。

 彼女は性格的に不安定な部分がありそうだし、きっと皆が来るかもしれない教室で怯えながら待っていたのだろう。

 

『とりあえず、一見落着だな』

「うん……。でもとりあえずWAXAには報告しておこうか」

『それが妥当だな。めんどくさいことならないうちに早く事件解決したいもんだぜ……』

 

 スバルとウォ―ロックはそう思っていた。その後、風原ユイが避難した場所にいないと先生たちが探しに来たが無事に保護できた。スバルと一緒に。

 その後、大事を取って生徒全員退下させた。スバルとウォ―ロックはWAXAに先程の出来事と、未来に起きる真実か偽の出来事を伝えに行ったのだった。

 

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