流星のロックマン Crystal Crest 作:Dylandy
「ふぅ……久々来たねニホンWAXA支部に……」
『あぁ……メテオG……いやシリウスの事件以来だな……』
とスバルが発した言葉にハンタ―VGの中で待機しているウォ―ロックが付けたしをした。そんな話をしつつ、スバル達二人は学校で緊急事態発生したのと、突然の来訪者から知らされたあの出来事を知らせる為にニホンWAXA支部に来たのだ。
コダマタウンのウェ―ブライナ―から乗車して、途中で乗り継ぎをしなければいけないのだが、乗り継ぎをしたとしてもコダマタウンからWAXAまでわずか1時間程度弱しかかからない。
スバル達はウェ―ブライナ―を乗り継いで、今はWAXAニホン支部のゲート入り口前にいる。
この大きなWAXAニホン支部の大きなアーチ状のゲート。このゲ―トをくぐるときにWAXAニホン支部の本人情報統制サ―バ―が指紋認証したときの人と一致しているのか調べるのだ。スバルとしてはこのゲ―トを毎回通る際に身体の内部をのぞかれている感覚がして嫌なのだ。
電波体であるウォ―ロックには関係のない話なのだが。
「ここは何度通過してもなれないな………。どうも体の内部をのぞかれている気がして不安だよ」
『お前……WAXAに何回も来てるのにまだこのゲ―トを通過するのに馴れていないのかよ……」
スバルの躊躇した行動にウォ―ロックは唖然とした。
まあ分からなくもない。全く知らされずに自分の身体の内部を探られるようなことは誰でもいやだろう。ある意味プライバシ―の侵害に匹敵するかもしれない。けど、不法侵入者を防ぐために取り入れている為であってスバルはそこのとこを納得している。
大きなため息をおもらしながらスバルはしぶしぶ通った。なんかのぞかれている感覚がしたが自分がただの自意識過剰になってると思い込んで気にしないようにした。
ニホン支部の入口ゲ―トを潜り抜けて内部へと入る。
まず入り口にはインフォメ―ションセンタ―。WAXAニホン支部に新配属された社員や、訪問者を案内する場所。勿論、そこの場所にはちゃんと仕事をしている社員の姿があった。と言っても配属された人や、訪問者が来なければすごく暇になる仕事だ。ここには一般人が来るという事は全くない。
インフォ―メ―ションセンタ―の左手にはディスプレイが映し出されている。スバルには到底理解できない内容だった。
「あの……ヨイリ―博士はいますか……?」
「ヨイリ―博士ですね。では、まず本人認証をします。貴方様は星河スバル様でよろしいですね?」
「あ…はい……」
「指紋認証、DNA一致。本人と確認いたしました。ではヨイリ―博士を呼びますので今しばらくお待ちください」
丁寧な言葉遣いで言うインフォメ―ションセンタ―の受付嬢。久々の仕事なのか精が入っているようにも見えた。けどスバルにとっては自分が星河スバルっていうのをあそこのゲ―トで認証したはずなのにここでも本人確認するのかと思わず呆れてしまう。
「あら、スバルちゃん御無沙汰ね。どうしたの突然………?」
「よう、スバル久しぶりだな――」
2分ぐらい経過したら小さい背が特徴の老婆、ヨイリ―博士が入口に姿を現した。そしてその後ろには見覚えのあるシルエットがいた。
そのシルエットをした男はもうこの世界にはいない男だった。なのに彼は今、ヨイリ―博士の後ろにいる。大きい身長と紺色の髪の毛が特徴的で、何より瞳が自身で満ち溢れていた。
「-――――暁さん?」
「……………ちょっと待て!!なんで疑問形なんだ!!俺の事忘れたのか――――!!!!」
スバルが喋った相手の名前は暁シドウという名前の青年だ。この青年はあのディ―ラ―との戦いでディ―ラ―アジトでその身を滅ぼした。だが爆発の衝撃で彼は大きく吹き飛んでしまい、一時は死に追いやられた。だがその死に追いやられる地獄を乗り越えて今、彼はここにいる。
せっかく地獄から舞い戻ってきたのに一番の信頼している戦友に忘れかけた名前、もしくはこれでいいのか的な感覚になっていたら悲しくなりそうな暁。
悔しくてスバルの胸ぐらをつかんでグワングワンと押して引いて押して引いての無限の繰り返しをした。
「や、やめてください~~え、えっと~~暁さん~~?」
「だからなんでそう~なるんだ~~!!疑問形にするのはやめろ!!」
「やれやれ………。どうでもいいことで」
『私も同意見です』
暁は信頼できる二人から予想外の二人の言葉を聞いて膝から崩れ落ちるように挫折する。
そんな挫折している一名をスルーしながら本題に入ろうとする。けど挫折している暁は腰のポーチからあるものを取り出した。
それは細長い円形上で、明太子味って書いてあって、10ゼニーで売ってるお得なあのお菓子。
それは『うまい棒』だった。暁はコダマ小学校の売店で『うまい棒』というお菓子に奇跡の出会いを果たしてから、彼はうまい棒が放つこの独特の味に魅入られてしまったのだ。
うまい棒の包装を破ってうまい棒の明太子味を食べる。食べた時にサクッと出るいい音が特徴だ。その上、10ゼニーの上に味はそれなりである。
『出たよ、アイツの相棒……』
ウォーロックは苦笑いしつつ、上手い棒で気分を治そうとする暁を完全にほっといて一同は部屋の中の会議室の奥に入る。
「さて、ここに来たってことは何か重大な事を知ったんでしょ?唐突に来るんだもの。貴方達の事だから相談に来たのかと思ってね」
「その通りです、ヨイリー博士。その用に察していたのなら話は早いです。単刀直入に言います。僕はPM星という未知の惑星からやってきた電波星人と接触し、今後の未来に起きることを知りました。それで……」
スバルは今後地球に降り注ぐ災いを懇切丁寧に教えたのだ。
行間 1
「なるほどね……PM星から来た新たな電波星人。そして未知のウイルス。今後に起きる事件。そしてオービタルベースに来いと………。それだけかしら?」
「はい。それしかないですね」
「不特定多数の情報が多いわね……。それにあなたをはめる罠かもしれないのよ……」
ヨイリー博士が戦慄しながらそう言った。確かにヨイリー博士の一言にも一理ある。不特定多数の情報が少なすぎる。しかも一人の電波星人がその事を言っていてもあまり信用ならない。六人ぐらいなら理解できるものの、一人と六人じゃ信頼の層が違う。
「それでもいくしかありませんよ………僕は確実な未来と、皆の命を守れる方法を知りたいんだ」
「-――分かった。このことは上に報告しておくわね。さて、もう帰りなさい。ウォーロックちゃん頼むわね」
『俺は息子を見守る父親か』
「まあまあ、いいじゃないの」
そう談笑しつつ、スバルとウォーロックは単刀直入に言いたいことを言って帰ったのだった。