流星のロックマン Crystal Crest   作:Dylandy

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第二章 真実の扉 "Crest_Burst_Program"
物語の産声


 

 ――それはある日の事。 

 地球では技術が発展し、ニホンは先進国の中でも大分発展を遂げて、人間たちが平和な生活を過ごしていたころ。つい何か月か前に地球に飛来するメテオG衝突事件というのが起きた。

 だが、この事件は流星と呼ばれるロックマンという少年の手によって救われた。自分の命を危険にさらすのに僅か11歳の少年は危険を顧みず一人で解決してしまった。

 その少しの間は3度にわたる大規模な事件で世間は騒いでいたが、この続いた平穏な日々に人たちが安心していた最中、地球に住んでいる人は誰も気が付かず、そして滅んでしまったと謳われていたPM星がある作戦を実行していた。

 

 PM星。

 それは過去にFM星人とAM星人を滅ぼそうとした。何十年も前に起きた事件が第一次電波戦争。PM星はFM星やAM星に比較してとても天候、環境、全てに対して悪い悪性の星であった。 

 彼らにとってとても生活環境が合わなく、このままでは滅んでしまう危機に遭遇してしまった。そこで彼らPM星人は考えた。手短に他の星を乗っ取って自分達の占拠区にしてしまおうという根端にしたのだ。

 だが、そんなことは勝手すぎると思ったAM星、PM星の電波人達はそれに対し、一時的な同盟を結んで自分達を守ろうとした。こうして同盟を結んだ二つの星はPM星人による侵略作戦に迎撃態勢で臨んだのだ。戦力的には無論、同盟を結んだ彼らの方が戦力的に勝るはずだ。

 こうして、1対2の戦力で滅びの道へと加速したPM星人達は絶滅したと謳われてしまった。そして同盟を結んだ彼らは防衛の凱歌を上げたのだった。

 

 だが、一つ気になることがある。

 何故、PM星人達が彼らの星どちらかに仕掛けてくるということが分かったのだろうか。それは今でも分からないし、謎に包まれたままの暗黙の領域となっている。

 だが、真実はそこにある。報告があるという事はそこに必ず答えがある。

 

 そして再び、息を潜めて作戦を再実行しようとしていた彼らPM星人達は今度こそ、新たな星を支配するために凱歌の始まりをあげるのだった。

 

 

 

「―――地球を侵略するのはどうだろうか?」

「地球だと?」

 

 場所はPM星。彼らはPM星人。低い年長者の声と若い男の声が聞こえる。

 そこには今度は成功しやすい場所を狙って地球を標的に作戦を開始していた。

 

「地球ってあのシューティング・スター・ロックマンが腰を据えている惑星じゃないですか? なんであんな星を……。仮にもあの伝説の男はFM星のアンドロメダ、ムー大陸のラ・ムー、そしてメテオGに君臨したクリムゾン・ドラゴン、そしてブラックホールサーバーに何千年もいるあの最強のシリウスでさえ撃破してしまう男ですよ? よりによってなんであんな星を狙うんですか…………。しかもあの星には沢山の人間が平穏な生活を過ごしていると聞きます。それを私たちが何十億ものの命を奪うんですか?」

「――私たちが生き延びる方法はその地球とやらを狙うしかない。そこは環境、いろいろ含めて最適な星なんだ。それにあのロックマンというのは絆だったか? あの力にとって強くなると報告書には書いてある。なら話は簡単だ。その絆という関係を断ち切ればいいということ」

「そうですが、地球の人たちの命を奪うんですか!?」

「それしか方法がないんだ! 不本意そうだがウィンド・シータ、君もこれぐらいの事は百も承知のはずだ。我慢して任務に実行してくれ。君は戦うことしかしない人口生命体。そのぐらいは頭の中にインプットされているはずだろう?」

「…………」

 

 その若い男の声の主は相手をウィンド・シータと呼んだ。ウィンド・シータは奥歯で歯を噛んで眉間に皺を寄せて、この作戦に不本意そうな表情をする。彼女は地球という星を狙いたくないのだろう。

 そうかもしれない。何も因果関係とかないのにただ自分たちの欲望を実現する為に地球に在住する何十億の人間を抹殺し、そこを自分たちの星に変えてしまうのだ。 

 ただ一つの身勝手な事で。

 夥しい量の鮮血が辺りを深紅の色に染めて、道端には腐敗している人の死体が転がってしまう綺麗な地球からゴーストタウン、いやゴーストアース。人のいない惑星へと変貌してしまうだろう。

 ウィンド・シータはそれが嫌なのだ。

 確かに自分たちのFM星人が滅びそうになっているというのは承知だ。

 だからと言って自分達の事だけを考えて殺戮や支配を行いたくないと彼女はそう思っていたのだ。

 

 

「…………」

 

 地球陥落作戦が会議室で終了し、周波数が乱れる廊下を歩いていたウィンド・シータは思わず壁に手を当てて思い切り叩きたくなった。

 怒りの感情ではない。自分が何もできないという不甲斐無さに彼女は頭に来てるのだ。

 もちろん、自分もこの作戦には納得いかない。きっと上層部の電波星人もそう思っている人は何人かおいるはずだ。

 さっきの上官が言っていたようにどんな任務でも我慢し命令に従い、ただ忠実に任務を遂行するのが戦場に出る人の掟である。

 

「お前……そんなに不本意か?この作戦は?」

「貴方は……ストライク・デルタ………。何故、貴方が此処にいる?」

 

 ウィンド・シータが呼んだその名はストライク・デルタ。ウィンド・シータより結構身長が大きく図体は180センチぐらいはあるだろう。この男はPM星では名の知れたやり手でかなりの腕がたつ男だ。実力は未知数。

 この男は個人で電波変換できる……という噂があるらしいが、ウィンド・シータは残念ながらそれを目の当たりにしたことは一度もない。

 

 

「おっと、そんなに殺気立たせるなよ。全く不本意っていう感情がビシビシ伝わってくるぜ………、ったくよ……」

「私はこの作戦に不満なのです。何故、自分達の欲望の為だけにあそこにいる無数の命を育む生き物たちを殺さなければならないのです?」

「………仕方ないことだ。お前が不満なのはわかる。だが何もしなければ俺達はただ朽ちていくだけなんだ。生きていくうえでの犠牲は付きものであるんだ。何かを犠牲にしていかなきゃ俺達は生きていけない」

「それはわかってます………分かってますけど………」

「まあお前なりに答えを導き出すんだな……。下手したらその時はお前を討つかもしれないけどな」

 

 そういつつ、ストライク・デルタは片手で銃の形を作ってウィンド・シータに人差し指と中指を使って撃つときのような感じを作った。涼しい一言と片目を瞑って彼女を狙い撃ったような感じで去って行ったストライク・デルタの背中を見ていたウィンド・シータ。

 彼女は壁によりかかって考え事をする。

 

「私自身の答え………。自分なりで考えた答え……か……」

「ストライク………下手したら今度会った時は君と私は敵同士になるのかもしれないな……。見つけ出したよ……私自身がこれから歩みだす答えと新たな道を……」

 

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