流星のロックマン Crystal Crest   作:Dylandy

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戦慄の始業式

「一同、効果斉唱」

 

 と、コダマ小学校の校長先生がマイクを使って体育館にいるコダマ小学校のたくらすごとに背の高い順で並んでいる生徒に一礼をかける。その校長先生の一声で生徒たちは高らかに、あるいはめんどくさそうな表情、眠そうな表情を浮かべながら校歌を斉唱していく。

 けど校歌は基本的にそんなに長くはない。せいぜい即席カップラーメンがちょうどいい食べごろになるのと同じ時間だろう。それでもめんどくさいと思う人は少なくはない。

 

「あ~~長い始業式だ」

「そんなものですよスバル君」

「あ~腹減ったなぁ――」

 

 スバルとキザマロはこの長時間耐久するのをいつ終わるのかなあと望んでいるのにブラザ―バンドを結んで、その上、とある少女のレゾン『ルナルナ団』という意味不明なチーム名をひっさげている一緒の友達、牛島ゴン太は非常に暢気なせりふを言っていた。

 彼にとってはこんな事はどうでもいいらしい。

 そのマイペ―スがうらやましいなと思ったスバル。だが実際この少年も結構なマイペースな少年であるが本人は自覚はない。

 

「そのマイペ―スっぷりが今だけうらやましく感じるよ」

「右に同意です、スバル君」

「は~~ら減ったなぁ~~」

 

 と、牛島ゴン太の腹が大きく音を鳴らす。驚くほどの大きさだ。まるで何かが爆発したような大きな音。思わずスバルとキザマロは表情を変えて戦慄してしまった。

 校歌斉唱の話は基本的に校長先生の長い話である。各学校の校長先生の話の長さは場所によって違うが、ここの学校の校長先生の話はだいたい長かった。

 せいぜい20分程度。その20分で新入生歓迎的なお話をしたり、今年一年の学校の抱負、目標を色々と喋ったりする。その間はもちろん、自分の両足でたたされたまま聞かされる地獄の拷問なのである。

 始業式はある意味地獄のイベントだ。それをスバルやキザマロたちは何度も体験したけど、やはり馴れない。どうしても自分の足が答えてしまう。

 

「――以上で私からの一言を終わります」

 

「もはや一言じゃないけどね…………」

「その通りですね…」

 

 校長先生が発した一言にスバルは思わずツッコんだ。その一言にキザマロにアシストを加えてきた。毎年こんなもんだと思う二人。

 

「では、今年新たに信任された生徒会長、白金ルナさん。御登壇ください」

 

 とある先生がマイクを使ってそう喋った。白金ルナという四文字の名字と二文字の名前が体育館の中に響き渡る。ルナを除く三人は大きく目を丸くした。まさか少女がステ―ジの上に登壇するとは思っていなかったからだ。

 先生の声にルナは返事よく椅子から立ち上がり、綺麗な歩き方で一歩、また一歩とステ―ジの階段を一歩ずつ登り登壇していく。

 

「コホン、え~と皆さん。わ、わ、私が、こ、こ、今年生徒会長に、せ、せ、選抜された白金、ルナと申します」

 

「あちゃ~委員長そうとう緊張してるよ……」

「相当噛んでますね………」

 

 スバルとキザマロはステ―ジの上で錯乱しかけている白金ルナに不安になり、片手で顔を隠していた。恥ずかしくて見ていられないからだ。ルナは何度も噛んでしまい、声も小さく、マイク越しなのに非常に小さかった。

 四百人以上の生徒の前で一人で話したらこれは相当な覚悟が必要だろう。

 結局、生徒会長からの一言はよく理解できなかった。

 

「委員長、絶対緊張したでしょ」

 

 時は始業式の後の昼休みの時間。教室の後ろの空いている空間で五人は喋っていた。 その輪の中にはあの転校生の姿も映っている。どうやらこの四人の仲の輪に入ることが出来たのだろう。

 スバルは若干、笑い顔で生徒会長、白金ルナに話す。

 

「き、緊張してないわよ……別に……」

「でもルナちゃん、よく頑張ったよね――。あの大人数の中で」

 

 ルナが自分が焦っていたというバレバレの行動を隠そうとしたが実際の所は完全に焦っていたと思われている。だがよく頑張ったとユイがフォロ―の一言を入れた。

 それを聞いたルナはえっへんと達成感をだし、胸を張る。

 

「そうそう、私は生徒会長なんだから、貴方達は私の事を会長と呼びなさい!!いいわね」

 

「「「え、え、えええぇぇぇ!!!!!!」」」 

 

 ここに来て一番驚かされた。三人の驚きの叫び声が教室の中を駆け巡る。叫んでしまったせいで注目を浴びてしまった。

 白金ルナの呼び方を委員長から会長に呼び名を変えるという事。ある意味唐突すぎて何が何だかおかしくなってしまった三人だった。それを見ていたユイは楚々な笑顔をこぼしていたのだった。

 間違って『委員長』と呼んだら殴られそうだと思っていたスバルだった

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