神創図書館の不思議な一冊   作:かずぞー

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24話 初デート①

食後片付けは任せて、と先に準備させてくれたレノヴァ。その言葉に甘えて今日の服装を決める

 

「んー冬だし温かめでーあ、このリボン可愛いつけていこっと」

 

今日はサラサラの白いセーターに黒いリボンを付けてとこげ茶の長めのスカートで仕上げてみた

 

「んーやっぱロングブーツというのは素晴らしいものですなぁ、これに合わせたら結構かわいいんじゃない?」

 

鏡の前でくるくる回りながらコーデを確認しているとコンコンとドアをノックする音が聞こえる

 

「はーい、はいっていーよー」

 

ガチャッとドアを開ける音とともにレノヴァが入ってくる

 

「もう着替えた?…かわいいじゃん」

「ほんとー?よかった~レノヴァにそう言ってもらえたら嬉しいや」

 

褒めてもらえたうれしさで自然と笑顔になるのを感じる。次はレノヴァが着替えるので部屋を出てリビングのソファで待つ

 

「終わったら呼んでねー」

「はーい、持ち物とか確認しておきなよ?」

 

恋人っていうか親みたいになってる気がする彼にそう言われたが持っていくものはほとんど投影に入れてあるので大丈夫、忘れたって買えばいいはずだ

 

「お待たせ、カルマ」

 

そう言って出てきた彼は紫の服に緑のロングコート、黒い恐らく裏起毛のズボンだ

 

「…どう?変じゃないかな」

「か、っこいいです、ロングコート似合いすぎてる…」

 

思った通りのかっこよさだが思っていたよりかっこよかったレノヴァに見とれないよう顔を背け、玄関へ歩き出す

 

「行こ、エスコートは任せてよろしくて?」

 

そうお嬢様のようにふざければ

 

「行きましょうか、エスコートはお任せください」

 

と、執事のようにおふざけに乗ってくれる

 

「とは言ったものの徒歩で行くんですけども」

「ふっふー飛んじゃう?それなら早いよ?」

「前の時は早すぎたんだけど?今度は俊足の権能は使わない?っていうかなんで持ってたのあれ」

 

神が持っている権能は多くて二つ私は一つしか持ってないので俊足は本来使えないはず、ということについて聞いてきたレノヴァ、そういえば教えてなかったことに今気づく

 

「あー、神の中で上下格差がないように神の中で特定の期間を交代で一人が全権能を保持する、そして全権能を保持した神の権能は神全員に期間終了まで付与される。ってのがあってね?今の前権能持ちは俊足の権能持ちだから私も使えたってわけ」

「はーなるほどってことは今も使えるのか…」

「さすがに折角の髪型崩したくないから使わないよ、ほら、捉まっていくよー」

「じゃー安全運転でよろしくー」

 

そう言ってレノヴァを引っ張りげながらフワフワ飛んで約10分オリヴィアの左番外に着いた

「そういえば左番外と右番街でなんでこんなにも街並みに差が出てるの?」

 

レノヴァがふと思いついたかのように隣を歩きながら聞いてくる

 

「もともと名前が変わる前の左番街と城前街で構成されてたんだけど年老いてきた人とか、喧騒に疲れた人たちのために、なるべく近場でインフラがそろっておしゃれな街を作ろうって話になって右番街ができたんだ、という暮らしあこがれる人もそこそこいてねだからこういう面白い街になったんだ」

「なるほど」

他に見ない独特な街になった此処はいろいろなことが起きて面白い

 

「ショッピングモール行ったらなにしよっかね、ゲームは最優先でやりたいんだけど、映画とか見ちゃう?」

 

「ありだね、恋愛アニメで見たい映画あったから行く?」

「む、意外、レノヴァが恋愛ものを見るだなんて」

 

何時も難しい本を読んでいる彼もそういうものを見るのかとちょっとだけ驚く、そういう私もレノヴァと付き合う妄想で本を書いてしまったことがあるのだが…

 

「カルマの恋愛本見て興味湧いたからいろいろみてるんだ」

「ふぇ!?見たの!?あれ!?」

「うん、机に置いてあったから普通の本かと思ってみちゃった」

「ばかばかばか!ばかレノヴァ!忘れて!本当に黒歴史!」

「でも主人公の恋心が詳細に書かれてて面白かったよ、今思い返せば私とカルマの話だったけど」

「だから忘れてって!もう!」

 

まさかみられていたとは思わず恥ずかしさが込み上げてくるこんなことなら机におきっぱにせず机にしまっておけばよかった

 

「ごめんって、じゃあまずは映画館から行こうか」

「ん、さんせー」

 

そうして恋人繋ぎで歩く私たちは映画館へと足を向けた

 

「なんか食べる?前倒したゴーレムの懸賞金がそこそこ入ってさ、なんでも買っちゃうぞ?」

「おーそういうならお言葉に甘えて、私はチュロスとメロンソーダがいいな、ポップコーンは二人で食べるでしょ?どの味にする?」

「うーん、無難にバター醤油は?」「うん、大賛成」「食い気味だね…」

 

そんな会話を挟みつつ時間が来たので入場するのだった

 

 

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