神創図書館の不思議な一冊   作:かずぞー

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26話 初デートの終わりと暗躍する者たち

食後の話し合いを経て私の提案で服の種類が少ないレノヴァのために服を見に行くことになった。思いがけずレノヴァを着せ替えにんぎょ…コーディネートができそうでワクワクしてきた

 

「ねね、かわいい服とか着せちゃっていい?」

「え、う、かわいい…?」

「うん、かわいい、レノヴァ顔がいいからきっと似合うと思ってるんだ、肩幅も華奢だし、あ、褒めてるよ?かっこいいとかわいいが一緒になってる人ってそうそういないんだから」

「まぁ、派手過ぎなければ、かな…」

 

言質取れた、まさか取れるとは思ってなかったのでかわいいレノヴァのコーディネートを頭をフル回転させて考える…ふりっふりのとかきてくれるかな?

 

「じゃあまず男子用の服からだね、レノヴァはスタイル良いからかわいすぎない女子ものも着れそうだなぁ、リクエストはある?」

 

レノヴァの希望を少しでも汲みたいのでレノヴァの意見も聞くのだが、返ってきたのは沈黙だった

 

「…レノヴァ?」

「ん?ああ、ごめん、考えてた、普段着ない色の組み合わせとか着てみたいな白系統の明るいのとか着たことあんまないし」

 

確かにいつも黒系統か、黒じゃなくても明るい色を着ている印象はない、レノヴァにいあう組み合わせは何だろうと探ってみて思いつくのは暗めのコーデばかりいっそ何かつかめるかもとレノヴァに似合う可愛いコーデを考え始める

 

「ちょっと先にかわいい方やらせて?そこで何かつかめるかも」

「まぁ、それで思いついてくれるなら着るけど」

 

許可を取ったところでミニスカやロングスカート、ワンピースや今の私みたいな服を着せていくのだが意外と明るめの赤や青も似合うことに気づけたていうか髪を伸ばしたらめちゃくちゃ美少女になってしまう可能性を見出し始めてしまい妄想が止まらないそんな状態の彼氏がロリータとか来ちゃった日には死んじゃうかも知れない

男の子としての服装はかっこいいし、もちろん大好きなのだがこうも女子向けの服が似合ってしまうと私の癖が曲がってしまう。そう言う気持ちを心にしまいながら服の話に戻る

 

「明るい青とか赤い服が今にあってるから赤黒系統でまとめてかっこよくしたり青白系統でさわやかにしてみたりがレノヴァに似合っていいと思うよ?」

「なるほど、えと、一緒に見てもらってもいい?」

「なんでちょっと遠慮してるのさ、もちろんそのつもりだったし、ほら、行くよ!」

 

おずおずと聞いてくる彼に肯定の意を見せて手を引く。男子服は単調なものが多いので女子用でちょっと大きめのサイズのおしゃれなものを見繕う

 

「これとかどう?レノヴァに良さそうなサイズもあっていいと思うんだけど」

 

そう言って差し出したのは深紅の無地のどの季節でも切れそうな生地の服と膝くらいまである黒いコートのセット、明るさと暗さが調和してるもでレノヴァにぴったりだと感じたものだこれに合わせるズボンは黒がきっと似合う、あ、ロングブーツもありかも、でも走りにくいかもしれないが出かけるにはちょうどいいはずだ

 

「試着してみる?」「うんちょっと待ってて」

 

そう言って試着室へ向かうレノヴァ、近くまで行って周りの服を眺める

 

「いっそ私が男装というのはありかな…?なしだなぁ」

 

ネクタイやらいろいろなものに興味はあるのだがこういう時には胸を邪魔に感じる

でも前ゲームで学生服のリボンをネクタイにしている女の子もいたしそっち方向でコーデしてみるのもありかもしれない。そうしているとレノヴァが着替えて出てきた

 

「どう?似合う?」

「うん!いいと思う、私の目に狂いはなかったみたいでよかった」

 

黒いズボンは持ってたはずだしロングブーツは去年誕生日にあげたものがあったはずなので

子のコーデはこれで完成、青と白のやつは夏になったらそれ系のやつがいっぱい出てくるはずなのでそっちで買うことにしてこの二つ服はレノヴァへのプレゼントとして買ってあげる

 

「なんか、買わせちゃってごめんね」

「いーの、新しいコーデの扉を開いたレノヴァへのささやかな贈物ってことでね?」

 

飛んで帰る途中そんな会話を挟みながら夕暮れの中を二人で泳ぐ

私とレノヴァの初デートは大成功だった。

 

 

 

 

そんな空を飛ぶ二人を眺める影があった

 

夕日に照らされ金色に輝く平原で二人の少女が話をしている

 

「あはっ!ずいぶんとお楽しみね?あの二人は、うらやましい限りよね?プロナリア?」

「そうだな、私たちの計画の一番の変数がこうものんきに毎日を過ぎしているのは気分がいいものではない、一つ、仕掛けてみようか」

「わたしぃお姉様に会いに行きたいな?だめ?プロナリア」

 

少女はプロナリアの顔を覗き込み上目遣いで尋ねる、プロナリアは目を伏せ、静かに答える

 

「そろそろ頃合いだろう、三日後に第二次城への潜入計画を開始しよう、そこからの貴方は計画を遂行するためにどんな手でも使うといい」

 

わぁい!と飛び跳ねる少女はくるっとプロナリアのほうに向きなおって尋ねる

 

「じゃあ、最近呼んでくれなかったし名前でまた呼んでくれない?プロナリアに貴方とか言われるの慣れなくってさ?」

「仕方ないな…あの方のために、この計画、必ず成功させるぞ、アリス」

「ふふっ、はぁーい!」

 

 

 

 

 

「そちらの状況はどうだ、サンクトゥムよ」

「こちらは問題はない、が奴らが動き出そうとしている」

「そんなことに興味はないと言っているだろう、聞いているのは」

「カルマの事、だろう?」

「わかっているなら初めから伝えてくれ、貴重な実験サンプルだ、記録はまとめるに越したことはない」

「その呼び方は直す気はないようだな、エクス」

「もとはと言えばそのためにお前たちと作ったのではないか、まさか、私以外全員に情がわくとは思わなかったが」

「初めから、ただの実験台として作ったのはお前だけだ」

「随分とお前たちは感情的になったものだな、神のなんとあるべきかを語るのは、また今度にしておくか、私の権能を半分あげただけの成長はしているのだろう?」

「それで、報告だがー」

 

その報告を受けるエクスの卓上には蛮神対応策育成実験記録という書類で散らかっていた

 

「この冒涜ともいえる実験で運命を超越しようなど、お前しか考えつかなかっただろうな」

「それは、誉め言葉として受け取っておこう、では次の報告の時を楽しみにしている、では」

 

その日の通信は効率化されたやり取りだった

 

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