「ほう、つまりお前たちもそいつらと共に過ごした記憶はあるが違和感がある、と」
エクスに違和感について伝えると深刻そうな声色で紙をめくる音が聞こえてくる
「おそらく蒼天海に何か起きたな、あいつ等は数年そっちにいた時期があったから馴染んでしまい変化に気づけていないと仮定しようアリアは定期的に行き来しているので深まる前にリセットされているはずだ、レノヴァに関してはふた月ほどしか行ってないしな」
「こちらでも調べてみるが、そちらでは蒼天海への鍵を探してほしい、地下に青天海への門があり、それを開けるために4つの鍵がいるのだ、一つは私の手元にある、あと三つを見つけてくれ、頼んだぞ」
「あ、待ってください、そもそも蒼天海って何ですか?」
「なんだ、知らんのか、今は時間が惜しい、簡単に言えば世界樹のようなそちらの世界に起きたことが記録されている場所だ、そこになにかあればその世界に所属するすべてに影響が出る、状況を踏まえて今回は蒼天海の情報に何かあったと仮定しているわけだ」
所属していなければそもそも影響はないらしくだからエクスは特に何もないらしい
「そうだ言ってなかったな鍵は蒼、天、海、神の四つ、私の手元にあるのは神の鍵だ残りの蒼、天、海はそれぞれが示す場所にあると聞いている頼んだぞ」
そう言って切れたエクスとの通信、アリアと目を合わせて苦笑いを浮かべる
「なんだか思っていたより壮大な事件になってしまいましたね…」
「情報を書き換えられる存在がいるってことですものね…」
とりあえず鍵の捜索については明日改めて話すことになり一度家へ戻る
「レノヴァ、帰ったか、何か変なことは言われていないか?」
家の前で心配で帰りを待っていたらしいサンクトゥムと、少ししぼんでいるカルマに出向かえられカルマに迫られる
「へ、変なこと言われてないよね?大丈夫だよね?」
「そんなに心配しないで、大丈夫だよ、ただ明日からちょっとアリアさんとやらなきゃなことができたから家にあんまいれないかも」
「アリアと?私から何も言わぬが、浮気ではないだろうな?」
自分の娘と浮気されるなんて嫌だぞと変な考え方をするさんくとぅむにされるなんて嫌だぞと変な考え方をするサンクトゥムに私のレノヴァはそんなことしないと恥ずかしげなく言うカルマがかわいい
「してませんよ、少し、依頼に出かけようという話になりましてね」
少し苦しい言い訳だったがアリアがああなのでサンクトゥムもカルマもすんなり納得してくれた
その日はごはんやお風呂を何時も道理済ませ、それぞれの自由時間を過ごしているが私はどうも落ち着かずリビングのソファで座っていると朝のようにゼラニムがやってきた
「どうでした?違和感、何か発見はありました?」
その目があまりにも心配そうなので書き換えられて生まれた存在かも知れないとはおもえないほど確かに私の、皆の記憶に存在している
「ふふっ、そんなに見つめないでくださいよぉ、恥ずかしくなっちゃいます」
そんな考えをして見ていれば恥ずかしくなってしまったらしいゼラニムが顔を少し赤くして言う、彼女がもともと存在しなかったかもというのは今は隠すことにする
「ああ、ごめん」
「もう、カルマ様に見られたらどうなっちゃうか知りませんよ?」
「多分一週間は話してくれないかもなぁ」
「じゃあ黙っててあげますねぇ」
「というか聞いてくれませんかぁ?最近お姉様が痩せぎすでぇ…」
そんな会話をして今日のところは部屋に戻り何時もどうりにカルマと眠りについた
「こんな早くから行くの?」
時刻は8時過ぎ私が準備をしていると気に置く多カルマ以外はまだ寝ているはずの時間だ
「怪我しないこと、なるべく早く帰ってくることね!私が寂しいから!」
「うん、私も寂しいからなるはやで終わらせてくるね」
玄関の扉を開けて外に出るいってらっしゃーい!と元気な声で送り出されアリアのもとへ向かう
「おはようございますレノヴァさん、まだ眠そうですね?」
逆に何でもう完全に起きているのか分からないアリアに迎えられ広場で合流する
「メイドはこの3時間前には起きますので」
今日はむしろちょっと寝すぎた方らしくしゃっきりしすぎているアリア
「今日は3つのどれに向かうか考えたのですが蒼は抽象すぎてわかりませんし天は遠いので近い海から行きたいのですがどうでしょう?」
「奇遇ですね、同じ考えです」
二人で意見が一致したのでとりあえず海岸から船を出し進んでいく
「メイドさんって、船の運転もできるんですね…」
「意外とメイドの間で流行ってるんですよ、釣りとか」
メイドさんたちは意外とアクティブらしい
「にしてもこっちで合ってるか分からないんですけど、あってます?」
そう聞かれるがそもそもこっちも具体的な場所愚かこの海かすら知らない
「というかそもそもこの海かすら怪しくないですか?」
「「………」」
「まぁ、多分何とかなりますよ、きっと」
その自信がどっから沸いてくるのかは分からなかったがその気持ちで今は進むしかない
そのままどのくらい経ったか分からなくなるほど広大な海を虚無になりつつ進んでいたのだが(投影を見たところ3時間程度)
「レノヴァさん、もしかしてあれではないですか?」
虚無って来た海の波紋を眺め続けていたところアリアにそう言われ船頭に戻り前を見ると天まで聳え立つかのような恐ろしい大きさの建物がゆっくりと顔を出してきているところだった
「あからさまにあれですね…」
入口に船を止めてターコイズ色の神殿と呼ぶのにふさわしい場所に上陸する
「こんなに大きいとなると、鍵にたどり着くまで大変そうですね。」
「でも敵もいそうでワクワクしてきましたよ!」
相変わらず先頭にワクワクしているアリアと重々しい扉を開く、だがそこに広がっているのは予想外の光景だった
「まさか、この大きさで何もない部屋だとでもいうのですか?」
「あそこに鍵があるだけですね、期待外れです。さっさと持って帰りましょうか」
「待ってください、あそこに誰か…」
鍵の近くに人影が見えるのでアリアに伝え様子をうかがう。どうやら
少女のようなそれはこちらに話しかけてきた
「ここは海の神殿、蒼天海への道の一つがあるところ…そっかぁ、蒼天海に行きたいんだ…こういう時、最初から協力してあげられないのが、すっごいつらいや」
そう言った少女は長い白髪を揺らしてこちらに振り向きそう言った
その姿はとても見慣れたもので、動揺が隠せないだって、そこにいたのは
「ごめんね、レノヴァ」
カルマだったからだ