神創図書館の不思議な一冊   作:かずぞー

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31話 レノヴァの権能

「あ、良かった!起きた!」

 

目を覚ますと見覚えがある景色、詳しくいえば天井が半分くらい見えない、それはカルマの物とその上から覗き込むカルマのかわいい顔のせいだ、つまりいつもどうり膝枕をされているわけだ、いつもと同じで軟らかい顔に手を伸ばせば目を閉じてスリスリしてくるのもまたかわいい

 

「心配かけてごめん、カルマ、それにアリアさんも」

 

少し上を向けばカルマの隣に座るアリアが安堵の表情を浮かべている

 

「まあ、取り敢えずはご無事で何よりです」

「レノヴァ、なんかあった?なんというか、寝てる間に気配が変わったんだよね」

 

気配が違うとか言う知らない違いを指摘されたことは置いといて蒼天海のアリスから話されたことを思い出す

 

 

「そういえばレノヴァさん、面白いものを見つけましたよぉ?」

 

ティオに権能を返しながらこちらを見たアリスはデータカセットのような物を持ち出してそう言ってきたのだ

 

「それは?」

「ああ、レノヴァが持つべきものだ、持って行くが良い」

 

 

そうティオに言われアリスからここであったことを話さないことを条件に受け取り、それに触れるとまるで吸収されるかのように消えてしまったがそれが関係しているのだろうか、そう言えば結局ティオにした私を知っているかという質問には答えてもらえなかった、次行ったときにまた聞かせてもらおう

 

「レノヴァさんや、嫌じゃなければ投影見せてもらっても良いかな?」

「ん、別にいいよ」

 

投影を開きカルマと覗くのだが明らかに変わった部分がある霧がなくなって見えるようになった項目があるのだ。それは、権能書かれているのは、時空だった

 

「時空!?同じじゃん!」

 

そう言って急いだ様子で開いてくれた彼女の投影を見るとそこにも権能:時空と書いてある

 

「私は空間の方の権能がちょーっと薄くて上手くできないからもしかしたらそっちができるのかも、でもじゃあ、エクスはこれのどの部分をもってるんだろう…?」

 

確かに、カルマの権能はエクスから奪い取ったものだ、完全には奪えなかったらしいが、だが私のこの権能が空間に特化しているというのも予測似すぎないのも事実だ

 

「カルマ、もう一回勝負しない?」

「ほーう、権能の慣らしが私なんていい度胸だねいいよ、やろうか」

「投影を見せ合うとかいうことをして今度はまた戦うのですか?私、お二人がわからなくなってきました…」

 

とぼやきながらアリアが離れていく、投影を見せ合うことって普通ではないのだろうか

 

「とりあえずは権能の慣らしからやってみよっか。まずは時間からね!一回適当に止めてみるね」

 

時が止まったことは波の音や雑音のそのすべてがぴたりと止まったことで感じられる。まるで世界から一人だけ隔離されたような感覚だ、これをカルマは使っているらしい

 

「うんうん、動けるじゃん!えー、どうしよ、めっちゃうれしい」

 

近づいてきた彼女は心の底からうれしそうな笑顔を見せてくれる正直自分の力としてまだ受け入れられてはいないがこの笑顔が見れただけでも権能を持てたことに価値はある

 

「静かだね、カルマ」

「そだねぇ、レノヴァが来てくれたから、もう静かじゃないけどねっ」

 

…いけない、ついつい雑談を始めてしまう彼女からの説明に集中しなければならないのに…

 

「ふふっ、ちなみに止めるのも動かすのも自分なりにやってみればできると思うけど」

 

そう言われ適当に指をはじいてみれば再び耳に音が届き始める。これは、これは面白い感覚だ男なら一度は想像することを自分の意のままにできるのが最高に楽しい

 

「レノヴァにっこにこじゃん.、でもまだ空間があるぞい!そっちの方がレノヴァは得意かもねぇ?」

 

そのあと時間の扱いと同様軽く空間を曲げてみたり距離を縮めたりと説明を受けるのだがカルマの様子が少しおかしい、なんというか、カルマは興味があることはやってみたいタイプだからそのたぐいだろう

 

「カルマ、多分だけどやりたいことあるでしょ」

「…ばれたか。実はね、同じ空間をいじってみたらもっと大きくいじれるのではと考えているのだよレノヴァ君、ってわけで試してみない?」

 

確かに同じ権能なのだから合わせればもっとすごいことができるかもしれないそう言われればこちらもやって知りたくなってしまう

 

「本当に私達って気がひかれるものとかいろいろ合うよね」

「うん、だからこそお互い好きになったんだろうねぇ」

 

とりあえず鍵を置いてる台座の前を大きくしてみようということで二人で合わせてやってみるのだが結果は予想どうりそれぞれ個別でやってた時より3倍ほども大きくなった

 

「ほーんこれならレノヴァがもっと使いこなせればこの倍も夢じゃないねぇ」

「ふーむじゃあ使いこなせるよう頑張らなきゃ」

「じゃあ実践だねっほらほら!はじめよ!自分と戦いみたいで今すっごいワクワクしてるんだ!同じ権能持ちなんて本当に稀有なんだからさ!」

 

そう言って私たちは刃を手に取り試合を始めるのだった

 

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