神創図書館の不思議な一冊   作:かずぞー

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32話 リベンジ

どうやら権能は身体の基礎能力の強化もしてくれるらしい。カルマとは何回か闘ってきたがそのすべてを上回る立ち回りができている何時もは10分程度で負ける勝負も20分が経とうとしている

 

「なかなかに、動けるように、なったじゃんっ!レノヴァっ!」

「おかげさまで、ね!」

 

まだ時間の扱いに慣れていない私はカルマが少し本気を出した時の時の停止を受けてしまうようで先ほどから警戒しているカルマもそれが分かっているので使いどころを探ってくるがその探り合いが今の試合の大半を占めている、お互い決め手に欠ける状況など初めての戦い以来なので久しぶりの感覚が脳を楽しませてくれる。

もはや時の権能を無視した空間への干渉を主とした戦いが繰り広げられる今カルマが時を止めた時に決着がつくことは分かっていた

 

「隙ありっ!」

 

片足を踏み出した瞬間踏んだ部分が大きく盛り上がり後ろに体重が傾く、すぐさま受け身を取りカルマの剣による追撃をはじいていく

 

「もー!昔ならこれで終わったのにっしぶといぞぅっ」

「あいにくその時代はもう終わったからね!」

 

時止の権能を持ってはじめてわかったのはそれを使うには何らかのアクションがいるということだ、つまり止める!という意識だけではなく行動指をはじくなどの何らかの動きを挟まなければ私たちは時を止めることができない。つまり、カルマの行動を観察すればそのタイミングは大まかに察することができる

 

そしてそれをいつ使うかも、私には大体推測ができる。それは私が攻撃、または防御のために剣を振る瞬間。よほどのことがなければ振り切るまで止めることができないそこに、カルマは合わせてくるはずだ、ならば

 

「はぁ!」

 

技と少しだけ力を込めたひと振りをカルマに向けるそしてもう片方の手で戦いのときはあまり見ない剣の柄を軽く叩こうとするカルマのタイミングに合わせて周りの空間をそのまま高くする

 

「ふぎょっ」

 

案の定時を止めて後ろに移動したカルマが罠にかかる受け身を取ろうと体を反転させるカルマに追撃をし続け壁まで追い込んでしまえば

 

「チェックメイト、でどうかな?」

 

あとは剣をのど元に持っていくだけだ

 

「あーー!まーけた!でも、楽しかった!」

 

約半年ぶりにカルマとの試合に勝った日だった

 

「そろそろどいてくれないかな...///」

「…!?ご、ごめん」

 

勝負に夢中で最後にカルマを押し倒したような構図になっていることに気づかなかった私は急いで立ち上がってそのままカルマの手を取り立ち上がらせる

 

「ん、ありがと、じゃあはい、これ勝ったご褒美だよ」

 

そう言って彼女から海の鍵を受け取る。波のような装飾が成された青くきれいな鍵を眺める

 

「そしてなんと!このカルマさんが仲間になるよ!これからの神殿は一緒に行くからね~」

「お、まじか、普通に嬉しい」

 

どうやら倒したらついてくるゲームのような仕様らしい、とはいえ彼女が一緒に来てくれるのはとても心強いことだ

 

「いちゃつきは終わりましたかね、結局私要りました?って話なんですけど」

 

相変わらずちょっと不機嫌なアリアがそう言ってきたがそもそもアリアの船や操縦がなければたどり着いてすらいなかったので一緒に来てくれてよかったという話ではある

 

「アリアさんがいないとそもそもこれませんでしたし、必要すぎましたよ?」

「そうですか、なんでもいいですけど、帰りましょうか、いろいろと疲れました」

「…そんなに疲れさせるようなことしましたっけ?」

 

「投影を見せ合うとかいうことを見せられましたので、あれはもうほとんど交尾みたいなもんですよ、人に自分の投影を見せるのはそう言うことか幼少期に親に見られるかくらいですし」

 

思ったより凄いことをしちゃったらしい…カルマが隣で真っ赤になっているああもうここのこと知っている素振りの割にそれは知らなかったのか?

 

「ご、ごめん…」

「まぁ、別にカルマならいいし気にしないよ、とりあえずいろいろ帰りながら話そ、いったぁ!」

 

「そう言うところ、直さないと次は刺しますよ」

 

何でかアリアにわき腹をどつかれる、ひどい

とりあえず船に戻りカルマにできる限りで、とはいえゼラニムとの約束もあり八割方話せていないが説明をする

 

「なるほどねぇ、まぁ、レノヴァのことだし信頼してるっていうわけだから私から言うことはないよ、とりあえず天の神殿はね、このまま海の神殿を上るだけだよ」

「えっ?ありえないくらい高くない?」

「うん、ありえないくらい高いよ!」

 

いやまぁさ、いいんだけどさ、天って言ってるくらいだし高いのは想定してたのだけども、手段が徒歩しかないのは想定外だ…帰りたいぃ

 

「まぁそもそも蒼ってだけっでそこの場所をわかりずらくして天は高いからって海に来た人を私がボッコボコのボコにして追い返すって手法だし…」

 

製作者を小一時間問い詰めたいがおそらくその一人は彼女なのだろう、しかし海の神殿に彼女がいたということはつまり、この先も誰かが待っているはずだ

 

「ちなみに天の神殿の管理者も強いから頑張ろうね!」

 

ちなみに神殿は海、天、蒼の順番で難易度を上げているらしくここはストレートくらいの難易度らしい、普通ここはジャブだと思ってはいるらしいがそれほど蒼天海が重要な場所ということらしい

それならよほどゼラニムがそこにいることに危機感が沸いてくる彼女の目的は何なのかいまだ分かっていないがとりあえず今日はこの船でゆっくり休むことにするのだった

 

 

「じゃあ質問ですけどぉ、ティオさんは何ですっと自分のことを韜晦し続けているのですか?私に捕まった時だってその気になれば外に出られたでしょうに」

 

ゼラニムはティオに”仲良し”になるための初めの質問をする

 

「我は此処に縛られておる故試せる手段ではここから出られぬ、故に己を韜晦し続けているのではなくそうなってしまったというわけじゃな」

 

その答えを聞きゼラニムは人差し指を口元にあてさらに質問をする

 

「えー?さっきレノヴァさんに全部話さなかったのに、ですかぁ?」

「はぁ、やっぱりお主とは仲良くできる気がしなくなってきたのう、これはただ、

レノヴァからそうしてと言われただけだ」

「本人に?」「ああ、本人に」

「へぇ、興味深いですねぇ」

 

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