神創図書館の不思議な一冊   作:かずぞー

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街に着く…のか?


4話 投影

「あ、でもそんなに身構えなくていいよ?一個だけだし簡単なことだから!」

そういうとカルマは少し離れていく

「あ、でも重要なことだから忘れないでよ?」

そう言いながらルビーのような赤い目でこちらを見る

「カルマ様に教えてもらったことは一個たりとも忘れませんよ」

その赤い目に吸い込まれそうな感覚を覚えつつ教えを受ける師を見る

「…もしかしてちょっと前に話した下着のこととか覚えてる感じ?」

少しだけ怪訝そうに純白の長い髪をいじりながらそう聞いてくるカルマ

「あぁ、あのちょっと大きいサイズにしちゃったーとか言いながら買ってきたやつですか確か、むぐぅっ」

こういう時は可能な限り話した方がカルマがいい反応をしてくれるので語ろうとしたがその言葉は少しほほを赤くしたカルマ本人の手でさえぎられた

「聞いた私が悪かったけど!そんな覚えてるなんて変態なの!?レノヴァ!」

まぁ、いい反応ではあるのだがこれはまだ序の口なのだ

そして私は一歩後ろに下がり振り返るそうすると手が外れるので

「あのサンクトゥム様が自分のと間違えて持っていきそうになったやつで気づいた本人に笑われたやつですよね、カルマ様の趣味は否定しませんし、身長にしては大きい方かと思いますし、そういうところもかわいいと思っているのでそんなに気にする必要はありませんよ?」

そこまで早口で言い切ったところで追撃に来たカルマに押し倒される。

もはや眼前に迫った真っ赤に染まっているその顔にこっちまで恥ずかしくなって顔をそむける

「なんですか」

「レノヴァは少し黙らなきゃダメ…ばか、なんでそっちも恥ずかしがってるのさ」

「そんないいビジュアルの顔が近くにあったらいやでもそうなります」

カルマはハッとしたような顔をしてからレノヴァと小突く

「もう、教えなくていいかな、そんなこと言う人には」

ぴょんと立ち上がって不機嫌そうに道を歩き始める彼女をこちらも立ち上がって追いかける

「いや、悪かったです。謝りますから」

片目でちらりとこちらを見てからいいことを思いついたといわんばかりの顔でこちらを向いた

「今日のお夕飯私の好きなものを作ってくれたらそれで手を打ってあげてもいいけど?」

無論こちらとしてはその程度のことでいいなら断る余地もない

「じゃあ今日はビーフシチューですね」

「わぁ!じ、じゃなくて、コホン、よろしいでは教えてあげようじゃないか」

さっきとは打って変わって勝ち誇ったような顔をした彼女は今度こそ教えるためにこちらを見上げる

「こーやってとの指でもいいから二本の指で空に円を書くんだよ、そうすれば」

そう話しながらカルマが円を描くと大抵のゲームには存在しているような投影が現れる

「これが結構便利でねぇ、特に持ち物とか入れられるから重宝するよ、それ以外の使い方とかもあるけど今はこれだけ知ってれば大丈夫」

カルマの東映を見やすい場所に移動してじっと見つめる

「でもこれが戦闘とどう関わりが?」

その言葉を待ってましたと言わんばかりにふっふっふーという顔をしているこの顔をしている時のカルマはちょっとうざい

「要するにだよレノヴァ君丸太を入れといてー敵の上に落としたりとかできるのだよ」

ここを使わないとねと言いながら頭を指でこんこんしている様は結構うざい、夏に寝ようとしたら耳元に飛んでくる蚊くらいうざい

「あ、失礼なこと考えてる顔今夜パンも追加でー」

立場が上なことをいいことに…

どう文句を言ってやろうかと考えているうちにオリヴィアについてしまった

「んー懐かしいねぇ、ちなみにこの町で今日やることはビーフシチューの材料を買うことだよ」

この人、もしかしてさっきの話なかったら用もないのに街に来ただけになるとこだったのでは?

「レーノヴァ?もー、ぼーっとしないの!ほらいこ!レノヴァのお料理たのしみなんだから!」

楽しそうに隣を歩く彼女と共に買い出しに向かうのだった

 

 

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