「ヘルメット…まさかまた被る事になるとはねぇ」
2度目の襲撃の仕事を受けてから翌日、今日実行するという事で諸々の準備をしていた。
「結局最初の1回しか柴関行ってないなぁ…行っとけば良かったかなぁ」
そう、2度目の襲撃と言うことは柴関ラーメンがハルカの爆弾によって爆散する日だということ。
「リンドウとして行ったら何があるか分からないしなぁ、かといって妖狐としていくとアビドス組に見つかるとめんどくさいし…」
そもそもセリカがバイトしているのだから妖狐として行ったら確実にバレるという事が分かっているので出来ないのだが。
「マスター、以前誰かに拾われたGPSなのですが」
「ん?そういやそんな事あったね。もしかして今の持ち主わかった?」
「はい、あれからのGPSの位置関係を色々示し合わせた結果なのですが小鳥遊ホシノさんが持っていると思われます」
「………マジ?」
「マジです」
よりによって…よりによって1番拾って欲しくなかったと言ってもいいホシノかぁ…
「マジかぁ…逆探知されたらここバレるんじゃ」
「私の方でブロックしてるのでその心配は問題無いかと」
おぉ神様仏様ルナ様!後で感謝のシュークリームを献上しよう!
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「本日はお越しくださって感謝しますよ。ホシノさん」
「それで?一体何の用?黒服の人」
「……ふふ、色々状況が変わりましてね。今回は再度アビドス最高の神秘をお持ちのホシノさんにご提案をしようと思いまして。」
「提案!?ふざけるな!!!それはもう……!!」
「まあまあ、落ち着いてください」
「…!?」
「貴方に、決して拒めないであろう提案をひとつ。」
「アビドス高校を退学、私共の企業に所属する……その条件を呑んでいただければ、私が買った全てのアビドスの土地の権利、そして更に高額の金額をお渡ししましょう。」
「土地の権利?それに高額の金額?その程度で私が決して拒めないって?うちが借金しているのはそっちが1番理解してるでしょ。」
「借金ですか…それに関してですが、既に全額返済完了してますよ。」
「…………は?」
「とある方が10億をアビドスの借金にあててくれと仰いましてね。ですのでアビドスが抱えた借金はもうありませんよ。まぁ多少の利息は残っているでしょうが貴方たちならすぐに返せるでしょう」
「借金が無くなった?誰が?一体なんの為に…」
「混乱するのはお察ししますがお答えを聞かせて頂きましょうか。」
「……何度も言ったはずだよ。断るって」
「………」
「話はそれだけ?なら私は帰らしてもらうよ。」
「そうですね。それではこちらを」
そう言って黒服が出して渡してきたのはとある住所が書かれたメモだった
「なにこれ」
「10億出した方が現在住んでいる住所ですよ。もし宜しければ行ってみては?」
「そんなの信用するとでも?」
「あくまでこちらはサービスです。私も彼女にしてやられましてね。ちょっとしたお返しというものです。」
「……」
こうしてホシノと黒服のやり取りは終わった。後にこのお返しで1人大声で叫ぶ事になるのだがそれはまだ後のお話*1
「クックック…ホシノさん、貴方は必ずこの条件を呑むでしょうね。今のアビドスに必要なのは基盤となる土地と活動する為の莫大な資金なのですから」
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黒服とホシノのやり取りが行われている中リンドウは…
「便利屋のみんなは柴関ラーメン食ってるけど私はカップ麺」ズゾゾゾ
あ、別に貧乏とかじゃないよ?偶に無性にカップ麺食べたくなる事ない?今それがちょうど来てるだけだから。
「にしても遅いなぁそろそろだと思うんだけど」ズゾゾゾ
ドゴゴゴゴゴゴゴーーーーン!
あ、この盛大な爆発音が聞こえたって事は…
「柴関爆破されたか…大将、どうかご無事で」
「妖狐、ごめんちょっと予定変わった。急いで戦闘の準備して」
「あ、カヨコさん。りょうかーい、すぐ行くわ」
アル達と合流したらアビドスと戦った後にゲヘナ風紀委員会かぁ…そうだ今のうちに
「ヘルメットモブY現着」
「あ、あのヘルメットは!」
「ん、ホシノ先輩と戦ってた奴」
え?なに?もしかして私ヘルメットで覚えられてる?そんな奇抜なヘルメットじゃないと思うんだけど、ってあれ?ホシノ居ないな………ん?
ドゴゴゴゴゴーーーン!!
ズガガガガガーーーーーン!!
ドッカーーーーーーーン!!
「うっわ!?今度はなんなのさ!?」
「……。」
「これは……!」
えぇ……もう風紀委員会来るのぉ?早くなぁい?私到着したばっかなんですけどぉ…砂煙で視界悪すぎだし…
「とりあえずこうしてる間に便利屋のみんなと合流して…」
ひとまず便利屋回収して戦闘の流れ弾が当たらなそうな場所に避難させておくとしますか、そしたらアビドスと風紀委員会ぶつかるだろうし邪魔にならないように見てよーっと
そうして避難させた後にアビドスと風紀委員会の戦闘が繰り広げられてる間…
「ん…あれ?私なんで…」
「あ、カヨコさん起きた?」
「妖狐?……あ!うちの風紀が来てそれで」
「しっ!静かに、まだその風紀の包囲網に囲われてるから気付かれないように」
「…ごめん」
「とりあえず全員起きたら包囲網を抜け……あれ?ハルカさんは?」
「え?今そこに居たんじゃ…」
「………まさか」
気がつくと風紀委員に特攻仕掛けてるハルカを見つけ便利屋の3人と一緒に追いかける事になった。
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「暴走したハルカさんって止めれる?」
「アルちゃんなら止めれるんじゃなーい?」
「えぇ!?私!?」
「社長でしょ、責任もって止めてよ。あ、切り込み隊長っぽい子が倒れた。」
あれ多分イオリだよね?原作だったら足舐められる事になるし今はハルカに倒されるし割と不憫枠だよねぇ…
「カヨコさんもなんか責任者みたいな人と話してるし…てかなにあの服装横乳はみ出てんぞ」
「あははっ…コンコン、ズバッというね」
「いやあの服装は気になるでしょ」
いやでも別に百鬼夜行でも似たような制服着てる奴いるなぁ…うちの後輩とか陰陽部の副部長とか… *2
「あ、なんか交渉決裂したみたいだけど…どうすんの?」
「………」
「社長、逃げるなら今しかないよ。戦闘が始まったら、もう後戻りは出来ない。」
「でも風紀委員は物量に物言わせて同時に殲滅するつもりだろ?」
「うん、でもアビドスがあっちの気を引いてる間になら、包囲網が薄い所から突破……」
「でもさぁカヨコさんや。」
「???」
「君の社長、この状況で向こうにとってはまるでついでのような扱いされておめおめと逃げるなんて惨めな事する訳ないって顔してるけど?」
「ふふっ、ふふふふっ。よく分かってるじゃない」
「そんな三流の悪党みたいな事、私たち便利屋がするわけないじゃない!!!」
「……あはー。」
「あの生意気な風紀委員会に一発食らわせないと気が済まないわ!」
(前回、すぐ逃げなかったっけ……)
(うん、逃げたよ)
(でも向こうが協力してくれるかな?)
「よっし、便利屋っ!!挟み撃ちするわよ!!この風紀委員会、コテンパンにしてやらないと!!!」
(してくれるみたいですよ?)
(話が早いな………。)
「うーん……まぁ、これはこれで想定していた状況ではありましたが……。」
「それにしても、ここまで意気投合が早いとは……その点は想定外でした。」
うん、分かる。さっきまで敵同士だったのに一瞬だったもんね。知ってたはずの私だってここまで早いとは思わなかったもん。
「………まぁいいでしょう。それでは。」
「風紀委員会、攻撃を開始します。対策委員会と便利屋を制圧して、先生を安全に確保してください。」
確保って言っちゃってるよ。そこは保護じゃないの?先生物扱いされかけてるよ?先生の人権is何処?*3
「よくもショットガンの乱射なんて決めてくれたな……覚悟しろ!」
「敵、包囲を始めています!突破してください!」
「よっしゃぁ!おうこら!横乳はみ出し!銃なんて捨てて掛かってこいやぁ!」
「「「「「「「「「「ブフッ…」」」」」」」」」」 *4
「ん?みんなどうした?」
「い、いえ…な、なんでもありません…」
「ん、なんでもない…プフッ」
「な、なに言ってるんですかあのヘルメット!総員!あのヘルメットを攻撃しなさい!………なぜ全員顔を背けているんですか?」
「………なんでもないよアコちゃん……ブフッ」
「き、気のせいですよ。フフッ」
「チナツ?イオリ?」
「良くわからんが…隙ありぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
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先生の指揮の元、アビドスと便利屋で風紀委員会との戦闘を繰り広げ少しずつ押して来た頃
「はぁ…はぁ…まだいるの!?」
「この状況で更に投入……!?」
「ひぃん…こっちも大分疲れてきたよぉ」
「あの横乳、風紀委員会のトップじゃないだろ?いくらなんでも多すぎじゃないか?」
独断で動いてるのは知ってるけど多すぎるだろ!?加減ってもんを考えろよ!おのれゲヘナヨコチチハミデヤンめ!その服からはみ出た横乳に熱さまシート貼り付けんぞ!
「うん、これはもうアコの権限で動かせる兵力を超えてる。ということはこの襲撃、アコの独断じゃなくて、まさか……。」
「……風紀委員長が?」
「えっヒナが来るの!?無理無理無理!?逃げるわよ、早く!!!」
「いや、そうは言ってない……落ち着いて、社長……。」
「いや、嫌な予感がする…こういう時の予感は結構当たるんだ。」
アコが攻撃を指示しようとした瞬間…
「アコ。」
「……え?」
「ひ、ひ、ヒナ委員長!?」
「ええっ!?ヒナが出たわよ!ど、どうしましょ!?」
「いやさすがに逃げ一択でしょ。ほら、全員が目を離してる今のうちに退くよ」スタコラサッサ~
「まっ、待ってよぉ!」
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「い、委員長!?ど、どうしてここに!?」
「タレコミがあったのよ。ゲヘナの風紀委員会がアビドスへ進軍しているって情報がね。」
「な、一体どこの誰が!」
どこの誰がヒナにタレコミしたって?そう私だ!アルと合流する前にヒナに情報をリークしておいたのさ!
え?お前逃げたんじゃないのかって?もちろん逃げましたよ?今は離れた場所で便利屋のみんなとは既に別れて安全な所に隠れてます。
でも私には千里眼があるのでね。逃げた後でも現場の様子は確認出来るんですよ。あっホシノが来て一触即発の空気流れてる。
ヒナも前会った時よりシロモップ化進んでるし情報部の頃に比べて威厳出てるね〜
それにしても…なんで原作通りに進んでるんだ?借金は私が全部返したしホシノと黒服の取引は無くなったはずだけど…
「もしかして黒服にはホシノに対しての手札がまだ残っていた?」
借金以外でホシノを懐柔するのは難しいはずだけど…
「アビドス復興に関するなにかを黒服が持っていた?確かにそれならホシノを懐柔する事ができるけど」
せっかく借金問題無くなってアビドス編終わりかと思ったら普通に進むじゃん。なんでだよ!
もしやこれが二次創作なんかでよく見た世界の強制力ってやつか!?ふざけんなよ世界!
「とにかくこのままだとホシノ救出は確定だな…」
そんなこんなで悩んでる間にいつの間にか解散してるよ…私も帰るか。
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「それにしても…あのヘルメット結局何者なのかしら?」
「結構面白い人みたいだったよね」
「ん、そして強い」
「うへ?もしかしてあの子居たの?」
「そうですよ〜?便利屋の子達と一緒にいたんですよ〜」
ゲヘナ風紀委員会との戦闘が終わって全員で帰路につきながら先程あった事をホシノに説明していたが最終的に全員が思った事はあのヘルメットは一体何者なんだ?という事であった。
「もう今日はとことんついてないよ…」
「そうですね。」
「そういえば前まで便利屋にあんなヘルメットのやつ居なかったよね?」
「はい、雇われた傭兵とかじゃないでしょか?」
「ヘルメットのやつ?」
「はい、便利屋と一緒に行動していたヘルメットを被った人が居たんです。」
「他の傭兵とかとはレベルが段違いの強さだったし…得体の知れない奴だったよ」
(得体の知れない……まるで彼女みたいね…)
「そういえばあの子、今はどうしてるのかしら。久しぶりに連絡してみようかな」
そのうち日常編とか書きたいですよねぇ〜需要あるか知らんけど