「ホシノが黒服の提案に応じる以上、前に改竄した情報をカイザーが信じて強襲するのは時間の問題か…」
ユメ先輩がまだ残っているからアビドス生徒会は無くなってないけどあの傲慢な理事なら情報が改竄されてるなんて思いもしないだろうけど…
「全く…上手くいかないもんだねぇ」
多分ストーリー通りに進んでいるのなら多分もうカイザー理事にアホみたいな利息払えなんて言われた後だよね〜…借金返した後に利息請求出来たっけ?どちらかといえば過払い金請求される立場じゃね?
プルルルル
「おん?妖狐じゃなくてリンドウの方に電話なんて珍しいな」
アヤメ達には連絡つかなくなるかもしれないって言ってあるから連絡してこないはずだし。
「もしもし?」
「もしもし?久しぶりねリンドウ」
「ヒナじゃん、珍しいねヒナから連絡してくるなんて」
「ふと貴方の事を思い出してね。久しぶりに話をしようかと思って」
「あらなに〜?私が恋しくなっちゃった〜?」
「ふふっ、ほんと相変わらずね」
「あ、無視ですか…」
なぜ私とヒナが連絡先持ってるか不思議に思っているそこのあなた!その疑問にお答えしましょう!
答えは簡単!ヒナが情報部にいた頃に何故か私が要注意生徒に含まれていたのだ!*1
なのでヒナが実際に現地調査で百鬼夜行に来た時にばったり会って仲良くなり連絡先を交換したという訳だ!
ちなみにヒナ以外にも意外と百鬼夜行以外のネームドキャラとの連絡先持ってるし交友関係意外と広いんですよね〜。シエル関係からリンちゃんやカヤ、FOX小隊のみんなとか…
シエルがしょっちゅう私に連絡するせいでリンちゃんやカヤに私との繋がりバレたみたいだしほんと何やってくれてるんですかねぇあのバカ連邦生徒会長…*2
そのせいでシエル失踪した時なんて私に[連邦生徒会長が居なくなったんですが何か知りませんか?]なんて連絡してくる位だし少しは反省して欲しいものですね*3
とまぁそんな話は置いといて今はヒナの話ですよ。
「それで?珍しくヒナがわざわざ連絡を寄越すって事はただの雑談したいってだけじゃないんでしょ?どうしたの?」
「そうね、リンドウはシャーレの先生についてどう思ってる?」
「シャーレの先生?会ったこと無いからなんとも言えないなぁ」
「別に会ったことなくても貴方なら何か知っているでしょう?」
「ヒナは私の事なんだと思ってるの?私にも知らない事はいっぱいあるよ?」
「ゲヘナの情報部でも知らない情報を当然のように持ってる貴方なら何か知ってると思うのは当然じゃないかしら?」
「それはたまたまでしょうが…」
実際はうろ覚えの原作知識を元に情報屋の練習として色々調べていた結果そうなっただけなんですけどね。
「だとしても百鬼夜行随一の情報通と言われてる貴方ならシャーレについて調べてたりするんじゃない?連邦生徒会とも仲が良いみたいだし」
「おや?もしやヒナちゃん私の交友関係広いのにヤキモチ焼いてる?」
「そういうのいいから」
「あ、はい…」
「とは言ってもまだ就任したてでなんの情報も無いのがねぇ…」
「そう、貴方でもそうなのね」
「まぁキヴォトスの外から来た大人で別格の指揮能力と超がつくほどのお人好し、更にはロボット系のグッズを集めるのが趣味って事ぐらいしか…」
「…………結構知ってるじゃない」
「なんのことでしょう?」
「……まぁいいわ、それで貴方から見て先生は信用出来る?」
「まだ会ったことないから実際どうかは分からないけど…情報だけで見れば信用に足る人物だとは思うね。」
まぁ情報なんて見なくても先生は信用してもいいと思うけどね。原作通りなら自分の命さえ後回しにするレベルだし。
「そう…」
「なんか大変みたいだね、ヒナ」
「別に…たいした事ないわ」
「意地はらなくてもいいって、ゲヘナで風紀委員長なんでしょ?それだけで大変なのに例の条約も近いらしいじゃん。本当によくやってるよ」
「貴方って本当に…一体どこから情報を得てるの?」
「企業秘密でーす」*4
「まぁヒナもちゃんと休みなよ?多分ちゃんと寝てないでしょ」
「あら、心配してくれるの?」
「そりゃ心配ぐらいしますよ。私の大事な友人なんですから」
「ふふっ、ありがとう」
「あらやだヒナちゃんがデレた」
「今度会ったら撃つわよ?」
「ごめんなさい」
「……ねぇリンドウ」
「ん?」
「私は貴方みたいになれるかしら…貴方みたいに周りを明るくするような存在に」
「さぁね…私はヒナみたいに強くないしヒナみたいに周りからその座にふさわしいとみんなから思われたりしていない」
「……」
「でも私は自分の努力を嘆いたりはしないよ。いつか、この努力が実を結ぶと信じて前に進む、後悔は全て終わった後にすればいいから」
そうでもしないと今の私がしようとしている事は決して胸を張れるものじゃないから。
「そう、なら私も努力してみるわ」
「まぁ!ヒナちゃんがこんなに立派になってお母さん嬉しいわ!」
「次会った時、あなたの嫌いなグレープフルーツを口いっぱいにぶち込むわよ?」
「大変申し訳ございません。それだけは勘弁してください」
「ふふっ、じゃあそろそろ切るわね。……次会った時が楽しみね」
「ちょっとヒナさん?それ冗談ですよね?ヒナさん!?………本当に切れた。」
それにしてもヒナからの連絡なんて久しぶりだったなぁ。何かあったのかな?
というか私みたいになれるかってどういう事?もしかして原作で言う「私は小鳥遊ホシノみたいにはなれない!」がここでは「私は玖尾リンドウみたいになれない!」なんて言われるの?
先生からしたら玖尾リンドウって誰?案件じゃないか?
「まぁそれは別にいいか」
明日に関してはカイザーがアビドスを侵略して失敗するはず、私が動くなら…
「明後日のアビドスがカイザーに突撃するタイミング」
私が嫌いな悪い大人を合法的(?)にぶん殴れる貴重なチャンス…そんなの逃す訳ないよねぇ?
「マスター?悪い顔してますよ?」
「おっと失敬失敬」
ぶん殴るのは何も物理だけじゃない、他にも色々手段はあるんだ。
「悪い事するならされる覚悟しとかないとねぇ」
まぁこれは私にも言えることだけど…
────────────────────
カイザーから利息を増額された翌日、ホシノは置き手紙を残し姿を消し黒服の取引に応じる為に黒服の元へ来ていた。
「……これでいい?」
「はい、確かに。」
「ククッ、取引に応じて頂けて良かったですよ、これでホシノさんがお持ちの生徒としての全権限は、私の元に移譲されました。」
「それで?私に何させようっていうのさ」
「まぁ焦らないでください。下に車と部屋の外に人を用意させてあります、その者に着いて行ってください」
「………」
ホシノが外に出て連れていかれるのを黒服がオフィスの窓から見届けると。
「……暁のホルスが今回取引に応じたのは僥倖ですが、まだ気になる点がありますね。」
『あぁ、約1年と数ヶ月後に連邦生徒会に1人の大人が現れる。その大人がお前にとっては興味をそそる人物になるはずだ』
「………彼女が言っていた大人とはおそらくシャーレの先生の事でしょう。ならば会ってみるのもまた一興でしょうか。」
「クックッ、私にとって興味をそそる人物ですか…貴方もその1人なのですよ?妖狐さん」
────────────────────
「……始まったか」
カイザーによるアビドスへの襲撃が始まり各地で爆発による黒煙が立ち上っていた。
「カイザーが襲撃を始めたということはホシノが黒服と何らかの取引に応じたということ…」
この襲撃では便利屋が助太刀に来るから私がわざわざ出る必要も無い、なら私がする事は…
「住民の避難と少しばかり調子に乗っているカイザーPMCにお灸を据える事かな。今1番カイザーの連中が集まっているのは……西か」
北と東は爆発で大分片付いてるみたいだしね。多分ハルカの爆弾だろうけど。
本当は明日の方がバレたりしないで動きやすいんだけど少しおいたが過ぎるからねぇ…
「さぁカイザー、最初のお仕置きの時間だ」
今まで優位と思っていた奴ほど窮地に立たされれば思うように動けないものだ。カイザーの社員には悪いが恨むなら馬鹿な上司を恨むんだな。
「に、西の方で何者かの襲撃を確認!狐の面を付けた者が次々に小隊をギャァァァア!!!!!!!」
「な、便利屋の次はなんなのだ!一体何が起きていると言うんだ!」
「狐の面…もしかして」
「”もしかして妖狐が?”」
「くっ、一時撤退だ!兵力の再整備に入れ!」
「は、はい!」
「覚えておけ、この代償は高くつくぞ……!」
「た、退却命令!」
「本部から退却命令が下った!直ちに退却せよ!」
「あ?なんだ…もう終わりかよ。」
ちょっと楽しくなってきた所なのに…まぁ今日はいいか。
「楽しみは明日に取っておくとするか。よし、帰ろ帰ろ」
てか、私ホシノがどこに捕まってるか分からないけど………どうしたものか。
「ホシノ捕まってるのどこだっけなぁ…思い出せねぇや」
「マスター」
「ん?ルナどうした?」
「以前小鳥遊ホシノがマスターのGPSを拾ったのを覚えていますか?」
「うん、それがどうかした?」
「現在GPSの反応がアビドス砂漠にあります」
おぉっと?それはつまり…
「GPSをホシノがまだ持っているって事?」
「おそらくは」
「ルナ、GPSの反応がある場所に何があるか分かる?」
「はい、検索をかけた結果カイザーPMCの基地がありました」
ビンゴ…カイザーがホシノからGPSだけを取るわけ理由が無いし間違いなくホシノはそこにいる
「ホシノの居場所も分かったし明日の準備進めるとするか。ルナ、昨日頼んでおいたものの準備出来てる?」
「はい、マスターの指示があればいつでも可能です。」
可哀想なカイザー、ひとえにてめぇらが生徒を騙したせいだが
「カイザー相手だと良心痛まないのなんでだろうな〜」
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「”………ここか”」
カイザーPMCを追い返した夜、先生はホシノに取引を持ち掛けた大人のオフィスを尋ねていた。
「ようこそ。お待ちしておりましたよ、先生」
扉を開いた先には異形の大人が待ち構えており、礼儀正しい言葉遣いで話しかけてきた。
余裕を持ったその大人とは対象的に先生は緊張で固く引き締まった怪訝そうな顔をしていた。
「そう、険しい顔をしないでください。私は貴方と1度話してみたいと思っていたのですから」
「”話だって?”」
「ええ、シャーレの先生……貴方のことは知っています、連邦生徒会長が呼び出した不可解な存在」
「そして彼女が気にかけていた人物…」
(”彼女?”)
「まず、はっきりさせておきましょう。」
「私たちは貴方と敵対するつもりはありません。」
「むしろ協力関係になりたいとさえ思っているのです。」
「”協力関係だって?”」
「えぇ、貴方と敵対するのは私たちの計画において一番の障害になりうるので」
「”……貴方たちは一体何者なんだい?”」
「おっと、そういえば自己紹介がまだでしたね。失礼しました。」
そう言うと彼…『黒服』は自己紹介を行った。
自分と同じキヴォトスの外側の存在である事、『ゲマトリア』という名前を借りた組織に所属している事、彼らが『不可解な存在』である事、
黒服はさらっと重要そうな情報を含んだ自己紹介を話した後にひとつの提案をしてきた。
「それで提案なのですが先生、私たちと手を組む気はありませんか?」
「”断る”」
「………左様ですか」
それからは、責任は大人が背負うべきものだと言う事、ホシノはまだ生徒会と対策委員会を辞めていない事を話した。
「なるほど…ホシノはアビドス砂漠のPMC基地の中央にある、実験室にいます。」
「彼女が大人しくしていれば無事のはずですよ。」
黒服はすんなりホシノの居場所を教えた。まるでこうなる事が分かっていたかのように。
「先生、貴方は確かに興味を引く存在ですね。ククッ、彼女が言っていたことは正しかったようですね。」
(”さっきから言っている『彼女』って誰の事だろう?”)
おそらくはホシノでは無いことが分かるが一体誰の事なのだろうか…*5
「先生……ゲマトリアは貴方のことをずっと見ていますよ。」
「……」
こうして幾つかの謎を残して大人の密談は終わった。
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「さて…行くか」
ホシノ救出するのはアビドスのみんなの役目だけど……先に少しホシノと話すとしようか。
~実験室~
「…………みんな。」
多分そのうちきっとリンドウのプロフィールまとめたの出すと思います。
Day2で新しく実装される子誰かな〜。アヤメ実装したら木の下に埋めてくれても構わんよ