新たな出会いの予感がします!
「ミレニアム来るの久しぶりだなぁ」
前に来たのは情報仕入れるために来た時だっけな
リンドウは傭兵の仕事をする為にミレニアムを訪れていた。
「指定された時間までまだ余裕あるしどうしよう…」
次がパヴァーヌだからちょうどいいけど介入するってなったらどうするかなぁ。最初ってアリスを拾ってゲーム開発部存続するまでで一旦止まってエデン条約だっけ?あそこら辺ぐちゃぐちゃで思い出せないや。
「時間潰すためにカフェでも行くか。」
「マスター!シュークリーム食べたいです!」
「はいはい分かってるって」
近くのカフェを探して入りルナ用のシュークリームと自分用のケーキと抹茶ラテを注文して嗜んでいると
「美味ァ」
ジー
「………なんか視線感じる。」
視線を感じる方に目を向けるとそこには口から涎を垂らしながらキラキラした目でこっちを見ている少女がいた。
「えっと…何か用かな?」
「はい!アリスはケーキを見ています。」
ん?アリス………アリス!?
なんでアリスがここに!?もうパヴァーヌ始まってんの!?まじかよ、しくじった!まさかこんなにストーリー進行が早いとは思ってなかった!
ていうか今変化解いてるんだけど大丈夫か!?
「見てるのは分かったけど……もしかして欲しいの?」
「はい!ですが勇者は物乞いしないので我慢します!」
涎垂らして目をキラキラしてる状態でそれは説得力皆無だけどなぁ
「……じゃあ隣座りな?新しいケーキ頼んであげるよ」
「…!はい!アリスは『美味しいケーキ』のクエストを受注しました!」
追加で新しいケーキを注文するとアリスは美味しそうに笑顔でケーキを頬張った
それにしてもアリスが居るって事は今はどの段階まで進んでいるんだ?クエストって言ってるしTSCはプレイ済みみたいだし。
でもあのバカでかいRGのスーパーノヴァは持ってないな…ということはエンジニア部に行く前、ケイはまだ回収されていない感じかな?
それにしても…アリスを見てると
(まるで妹みたいだなぁ。)
そう思っていると無意識のうちにアリスの頭を撫でていた。
「???アリスの頭になにか付いていましたか?」
「ん?あぁごめん、なんか妹みたいだなぁって思っちゃって」
まぁアリスにはケイっていうしっかり者の姉みたいな子が居るけどそれを知るのはもう少し先の事かな。
「!!!ぱんぱかぱーん!アリスにお姉ちゃんが出来ました!」
………………は?
今なんて言った?お姉ちゃんって言った?なんで?確かに妹みたいって言ったけどそうはならんやろ*1
今日初めて会ったんだよ?少しは警戒とか……
無理だな。アリス純粋だもん、特に最初なんて純粋が足生やして歩いているようなもんだもん。
そもそもシロコもお姉ちゃんってずっと言ってるし今更妹の1人や2人増えたところで変わらんやろ!ワカモ姉!妹増えたよやったね!*2
「じゃあアリス、気を付けてね」
「はい!お姉ちゃんも気を付けてください!」
アリスがケーキを食べ終わるのを待って会計も済ませて店を出て用事があるからと言ってアリスと別れた。
「さーて、指定の時間が近くなってきたし…行くか」
リンドウとしてのつかの間の休息は終わり、ここからはお面を被り『妖狐』としての仕事の時間だ。
「妖狐様ですね?」
「すまない、待たせてしまったかな?」
「いえ問題ありません。それではご案内致します」
「あれ?アリスなんかご機嫌だね?」
「何かあった?」
「モモイ!ミドリ!アリスにお姉ちゃんが出来ました!」
「「………え?」」
────────────────────
「指定の場所から随分離れるんだな」
「申し訳ありません。ご主人様からのご指示ですので」
ご主人様?トリニティならまだしもミレニアムでその単語聞くの珍しいな
そういやこの人メイド服だな……ん?待てよ。もしかして
「着きました。どうぞお入りください」
「あぁ…」
建物に入ると色んな機材がある部屋へと案内され入るとそこには1人の女性が座っていた
「こんな所にまで呼んでしまって申し訳ないわね。」
「……まさか依頼主がミレニアムのトップとはねぇ」
「さすがは噂通りの情報屋ね。既に知ってると思うけど自己紹介させてもらうわ、ミレニアムの生徒会長の調月リオよ」
「情報屋兼傭兵をしている『妖狐』だ。早速だが今回は傭兵としての仕事という事らしいがどういった内容で?」
リオからの依頼はまぁなんとなく予想は出来るけどな、既にアリスが目覚めてミレニアムにいるし…
「依頼の内容だけど、先にこれを見てもらえるかしら」
「……これは」
出された資料を見るとそこにはおびただしい量の検証データが記されていた
「なるほど、このデータが正しいのならキヴォトスは『名も無き神々の女王』が目覚めるとその手によって滅びの道を歩むことになると」
「そうよ、そして女王は既に目覚めているわ。女王の名前は」
「天童アリス」
「!!!……知っていたのね」
「情報屋なんでね。それにここへ来る前に偶然だが会ってもいる」
なんなら妹を名乗り始めましたけどね…
「そう…今回の依頼は女王のヘイローを破壊するまでの間、防衛をして欲しいというものよ」
「ヘイローを破壊する、その意味を分かっているのか?」
「もちろんよ」
「それを他の誰かに相談したか?あんたが合理的主義なのは知っているが命に関わるなら合理的だけで行動するのは早計だぞ。特にこのキヴォトスでヘイローを破壊するなんて事は…」
「分かっているわ…例えそれが許されざる罪だとしても、私はキヴォトスを、ミレニアムを守るために罪を背負うと決めたの」
「……分かった、依頼は受けてもいいがいくつか条件がある」
「何かしら?」
「これだけの大仕事だ。こちらとしても情報を集めたい、そこでミレニアムでの情報収集の許可を貰いたい」
「構わないわ」
「よし、行動自体はすぐ起こすのか?」
「いいえ、まだよ。もう少し時間が欲しいから準備が出来次第連絡するわ」
と言うことはエリドゥはまだ動かせる状態じゃないってことか…それなら
「分かった。こちら側の戦力はどうなっている?」
「さっきあなたを案内していた子とAMASにアヴァンギャルド君よ」
「ふむ…ミレニアムにはエージェント部隊が居ただろ、それは使わないのか?」
「今回は極秘で動くから、それに下手に人手を増やして情報が漏れるのは合理的じゃないわ」
全くの部外者を呼んで巻き込むのは合理的なのか?というツッコミは野暮か?
「そうか、まぁ大体把握した。こちらでも準備は進めておく」
「ええ、頼んだわ」
細かい内容の確認を済ませいくつかの情報を貰って依頼の取引を終わらせミレニアムを散策する事にした。
さーて、まさかのリオ側に立つことになるとは思いもしなかったけど…まぁ何とか頑張りますか。
「あ、という事は今回で初めて『妖狐』として先生と対峙するのか。大丈夫かなぁ」