ガシャン…ガシャン…
「ねぇ、ルナ」
「なんですかマスター」
「……ロボット多くね?」
「多いですね」
「廃墟ってロボットの群生地って意味だっけ?」
「人が居なくなったという意味では合ってるんじゃないでしょうか」
「そっかァ…」
はい、私は今ミレニアムの廃墟に居ます。何故かって?それでは回想スタート♪
それはリオとの依頼の内容を確認している間の出来事
「そういえば王女が居たとされる廃墟はどこにあるんだ?」
「廃墟?少し待ってちょうだい。マップをそっちの端末に送るわ」
「あぁ、助かる」
「でも廃墟の場所を聞くという事は廃墟へ行くつもりなの?」
「まぁな、ついこの間まで王女が眠っていたのなら何かしら関係する情報があると思ってな、少し調べてみたいんだ」
今のタイミングならケイだってまだ廃墟にいるはずだしね
「そう、なら何か見つけたらこちらにも共有してもらえるかしら」
「あぁ、わかった」
とまぁそんな訳で廃墟に来てる訳ですがァ…
「どこもかしこもロボットばっかりで動きづらいなぁ」
アリスが眠っていた部屋もケイがいる場所も目立つような場所に無い感じだし…
「ロボットも同じルートばっかり徘徊してるしなんの手掛かりもなし…詰んだ?」
リンドウ 17歳 銃有り 相棒のAI有り 周辺マップ有り 原作知識少し有り
「妖狐、廃墟から出れないよおおおおお」*1
「マスター?」
「あ、はいなんでしょう」
「ロボット達の徘徊ルートを記録してみた所、全てのロボットが避けているエリアがあったのでそこに行ってみてはどうですか?」
一部のロボットとかじゃなくて全部のロボットが避けているエリア?ロボットが立ち入る事が許されないとなると…
「ふむ、行ってみる価値ありか…」
────────────────────
「本当にさっきまでそこらかしこに居たロボットが一体も居ない…」
小型のロボットさえいないし崩れて徘徊できない状態でもない…このエリアは守る必要がない?もしくは、
「ロボット達では入ってはいけない特別な場所?」
ここで関係する特別なものって言ったら…
「当たり引いたんじゃありませんこと?」
[接近を確認。]
「ん?ルナ今なんか言った?」
「いえ、言っていませんよ?エリア全体に音声が流れているみたいです」
んん???あれってアリス最初に見つけた時だけじゃないっけ?
[対象の身元を確認します。玖尾リンドウ]
「普通に正体バレてるし…まぁ資格持ってるの先生だけだし無駄だよねぇ」
[資格を確認しました、入室権限を付与します。]
「ん?」
なんで私が資格持ってるんだ?ミレニアムで私の事知ってる人居ないはずだし…他にここに関わりがあって私の事知ってる人は
「もしかしてシエルが?先生がここにたどり着かなかった時の保険に?うーん」
[下部の扉を解放します。]
「ん?あぁ扉か……おい待て。今、下部って言ったか?」
かぶ…株…カブ…下部?
「下部って…その下部?」
ガチャン
困惑しているリンドウの事なんて関係ないとでも言うようにリンドウの足元が開き浮遊感を感じながら重力に従って落ち始めた
「スゥゥゥゥゥ……あんのバカシエルがぁぁぁぁぁ!!!!!!」
────────────────────
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!!」
ズドォォォォォォォン
盛大な落下音と土煙が立ちのぼった場所にあったのは犬神家状態で埋まってるリンドウである。
「ぶはぁ!死ぬとこじゃ!」
あんのバカシエル!次会った時覚えとけよ!?綺麗なバックドロップ決めてやる!*2
「それはそうとして落ちてきたはいいものの……ここは一体なんじゃろな?」
目の前にある空間には真ん中にポツンと座る為であろう椅子のような台座と画面のついた機械、周りにはボロボロの装置が散乱していた。
「ふーむ……これはアリスが眠っていた椅子というか台座か?」
王女に関する情報を集めるならここが1番集めれそうだけど…とりあえず少し調査してみるか。
「ほとんど壊れてんなこれ…動きそうなのは台座のすぐ側にあるこれだけか」
調査の結果、何の成果も得られませんでした!
王女に関する情報も無名の司祭に関してもなんの痕跡も無いなぁ…まぁ理解できぬとか奢るなー!とか踊るなー!とか言ってる奴の情報知った所で何が出来るんだって話ではあるんだが…
「これ電源点いてんのかな?」
ピピッ
[Divi:Sion Systemへ、ようこそお越しくださいました。お探しの項目を入力してください]
「ディビジョンシステム…なんだっけ?なんか重要な単語だった気がする」
「まぁせっかくだし検索してみるか。うーん、王女と鍵の場所でも入力してみるか」
どうせ出る訳無いですけどね〜私アリスじゃないしケイが出てくる要素ないしね〜
「ん?エンター押してないのになんか出てきた」
あなたはAL-1Sですか?
…………これ、ケイじゃね?
「AL-1Sではないけど…AL-1Sの場所なら知ってるぞ」
[…………]
「音声入力とかも出来るし聞こえてるんだろ?わざわざシステムのフリをしなくてもいいよ。名もなき神々の王女の鍵さん?」
[…………あなたは一体何者ですか?]
「私?うーんそうだなぁ」
何者って言われてもなぁ、今は『妖狐』だけどケイが聞きたいのはそういう事じゃないだろうし…
「キヴォトスの行く末を見守る者?」
[………なぜ疑問形なのですか?]
「私も自分が何者かって聞かれても回答に困るから!」
[…………]
「いや黙んないでよ、私がスベったみたいじゃん」
ケイと雑談をしながらアリスや無名の司祭について情報が引き出せないか挑戦していると気づけば結構時間が経っていた。
[ではあなたは王女のヘイローを破壊する気は無いのですか?]
「そうだね。あくまで依頼は防衛であって破壊しろとは言われてないし、今後を考えると王女のヘイローを破壊するのは得策とは言えないしね」
[安心しました。あなたが敵に回ると面倒になりそうですから]
「ふーん、ケイからはそう見えるんだ」
[ケイ?]
やべ、頭ではケイって呼んでるから口にも出ちゃった…こうなったら
「あー、うん。鍵って呼ぶのもあれだしKeyってケイって読めるし」
[ケイ…ですか]
「嫌なら鍵で呼ぶよ?」
「いえ…嫌では…ありません」
うーんこれはツンデレというものではないかね?可愛いねぇ〜
「ふーん」
[………なんですか]
「別に〜?何でもないよ〜」
ん〜、ケイこのままだとゲーム機に入る事になるしなぁ…
「ねぇケイ」
[なんですか?]
「私の今持ってるスマホに入らない?」
[……………はい?]
「多分この後王女達がここに来ると思うけど多分ケイがゲーム機の中に入っちゃう事になると思うんだよね。だからそれなら私のスマホの方がいいんじゃないかなって」
[ゲーム機…]
「そ、どうかな?」
[……ですが王女が来るならそちらに入る方が良いのでは]
「それなんだけどさ…私のスマホに入るのとそのまま残るの、どっちも出来たりしないかな?」
「そうすれば私はケイとの連絡も取れるし王女側の動きも分かるから協力しやすい…どう?」
[なるほど……分かりました、了承します]
「OK〜じゃあスマホに繋ぐね〜」
こういう事もあろうかとルナに頼んでスマホの中にアバターは仕込んであるんだよねぇ〜これでスマホの中にはルナとアリスそっくりのケイちゃんが居ることになるのだ〜☆
機械の端子にスマホを繋ぐと予想より大きいデータがダウンロードされ画面にはルナの隣にアリスを白くした様なアバターが現れた*3
「なんですかこのボディ」
「こんな事もあろうかと念の為用意しといたものだよ。いや〜可愛いねぇケイちゃん」
「誰がケイちゃんですか」
「私の妹が出来たみたいです!」
「妹って…」
そんなやり取りをしてると遠くから爆発音と叫び声が聞こえてきた。
「なんか叫び声聞こえる気がするけど気の所為ですね」
「気の所為ではないかと」
「マスター気の所為じゃないと思います」
「やっぱり〜?」
おそらくはゲーム開発部と先生が来たのだろうが聞こえてきたものは仕方がないので様子を見に行くことにした
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「先生の指揮があるとゲーム開発部だけでもあそこまで戦えるんだな」
「あれがあなたの言っていた"先生"ですか」
「そ、シャーレの先生。指揮してるの見てケイはどう思った?」
「確かに恐るべき指揮能力ですがそこまで問題ではないかと」
ん〜まぁ確かに先生の指揮があってもゲーム開発部VSネルとか最強格相手になると勝つのは後者だろうけど
先生のすごい所はそこだけじゃないからね
「ケイの居た建物に入ったみたいだし残った方のケイは大丈夫そうだね。私達も一旦戻るとしようか」
「そうですね!マスター、帰りにシュークリーム買っていきましょう!」
「はいはい、分かったよ」
「私も食べれるんですかね?」
「あ〜どうだろ…試してみる?」
「………お願いします」
可愛いなこの従者、甘やかしたくなるやんけ
私達3人は廃墟から帰りリオに成果を報告しに行くことにした。
「………?」
「"アリス?どうかしたの?"」
「いえ、今向こうに何かいたような…」
「多分ドローンかロボットだよ!それより早く行こ!」
「はい!」
先生やゲーム開発部とリンドウ達が出会うのはもう少し後になるのだった…
ちなみに残った方のケイはモモイのゲーム機に入りモモイのデータはちゃんと消されたとさ*4
ケイちゃんってかわいい!
ケイちゃんってかわいい!!
ケイちゃんってかわいい!!!
お前もケイちゃんってかわいい!って言いなさい