「戻ったぞ」
「廃墟でなにか見つけれたのかしら?」
「大したものは見つけられなかったな。アリスが眠っていたであろう場所は見つけたが周りにはボロボロの機械ばっかりでデータの1個すら残ってなかったよ」
嘘である。本当はすごい重要な鍵ことケイを回収する事が出来たけど今のリオにそれを報告なんてしたら速攻で削除されるのは明確、なんならルナだって関係あるかもしれないってだけでリオお得意の合理的判断で消されかねんので黙っているのだ
「そう…」
「そっちはどうなんだ?アリスの身柄を確保する準備をしていたんだろう?」
「準備自体は順調よ、でも…」
「でも?」
「アリスがミレニアムの生徒としての学籍を用意された事で身柄を確保するのが難しくなったわ」
「なるほどねぇ」
まあたしかに学籍がなければ身元不明者なり不審者なりでいくらでも身柄の確保の建前なんて用意出来ただろうしなぁ。
「そういえば廃墟でアリス達を見かけたぞ。何か探し物をしている様子だったが」
「もしかしたら向こうも王女について探し物しているかもしれないわね…準備を急ぐことにするわ」
実際に探しているのはG.Bibleっていう別物なんですけどね。あれ実際は中身すごいしょぼい内容しか入ってなかったけど
「無理して急ぐとミスが増えるぞ。まだ余裕はあるんだ、少しは休んだ方がいい」
下手に準備を急ぐとエリドゥに使われる横領の額が増えるからなぁ…リオが今後ミレニアムに居れるようにもユウカ達の苦労を減らす為にもリオには悪いけど少しペース落としてもらわないと。
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「これが…シュークリーム」
「ジュースも用意したからね〜」
リオへの報告を終わらせてルナの要望でシュークリームを買って帰り3人でシュークリームを食べる事になった
「リオの準備が終わるまでは暇ではあるしのんびり待つとしますか…ケイ、王女は今どうしてるの?」
「ムグムグそれが…私が入った端末の中身を見るための道具が没収されたようでそれを取り返しに行くようです」
中のクリームが零れないように必死のケイちゃん可愛いね。心做しか周りがキラキラしてる。後ルナ、シュークリーム好きなのは分かるけどクリーム飛び出てほっぺに付いてるぞ
「道具を没収?」
没収っということはユウカか…この後は確かエンジニア部やヴェリタスと一緒にC&Cと戦うんだったか…ネルは確かもう少し後だったはずだけど
「………いずれ敵対する相手を知るのは大事だな」
「え?」
「どの道リオ側に立った時点でC&Cとの対立は確定、なら少しでも相手の事を知り対策を考える方が大事か……よし!」
「マスター?」
「何がよしなんです?」
「私たちもその現場に行くよ」
「えぇ!?」
「大丈夫なんですか?」
「あくまで観察がメインだよ。いざって時は参戦するけど」
基本はストーリーの流れを大きくは変えないけど既に色々違う部分はあるからね。いくら先生が味方にいるとしても限度はあるし今後も修正のために戦うことにもなるかな…
「ケイも今後相対する事になるかもだしちゃんと見とくんだよ?」
「分かってますよ」
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ゲーム開発部が鏡を手に入れる為にセミナーに強行作戦を仕掛けている頃…
「ミレニアムってやっぱりロボットとかドローンに警備任せる傾向あるな、その分ミレニアムで実力者と呼ばれる人物は粒ぞろいでもあるか」
「ですがミレニアムだからこそ武力だけではなく科学を使った多彩な迎撃システムや防犯システムを駆使した攻防が繰り広げられてますね」
「ミレニアムだと頭いっぱい使うから脳の使いすぎて頭痛くなるな〜魑魅一座相手とかだったらとりあえず絞めれば何とかなってたのに」
「うわっ!急に真っ暗になりました!」
「停電?いや多分これ」
「王女達の作戦でしょうか?」
「その可能性が高いかな……ん?」
ドカァァァァァン!!!
「わーお、すげぇ光」
あれってもしかしなくてもアリスのスーパーノヴァだよね?一般生徒に向けていい代物じゃない気がするしそれを作ったエンジニア部も又…
「ミレニアムってのは恐ろしいねぇ」
ゲーム開発部が探してるのって確か鏡ってやつだっけ?……文字だけ見たら鏡のためにセミナーに喧嘩売るゲーム開発部っていう訳の分からない状況だよな。
今夜は一旦終わりだったか?結局あんまりC&Cの実力を見ること出来なかったな…
さーてこの後どうするかな〜アリスとケイが平和に話し合って終われる展開にしたいけどどうしたもんか…
「どうしたんですか?もう王女達は撤退したようですが」
「ん?あぁいや、ちょっと考え事してた」
「考え事?」
「うん……ケイはさ」
「はい?」
「もし自分に鍵としての役割がそもそも無かったとしたら…何したい?」
「私に…鍵としての役割がなかったら?」
「だってただ鍵としての役割だけを全うするなら感情のないただのシステムにすればいいはずなんだし、ケイが感情を持って自分で考える事が出来るって何か意味があるんじゃないかな」
もしケイがこの段階で鍵以外の生き方を見つければ仲良しエンドで終わるかもしれない…ものすごい低い確率かもしれないけど
「私が私である意味…」
「何を思って何を成すかは自分にしか決められない…ならケイのしたい事、なりたいものがあるならとりあえずやってみたらいいんじゃないかな」
「……」
「ケイがなりたいものがあるなら私は応援するよ、廃墟から連れ出した責任もあるからね」
「まぁこれはあくまで…もしもって話だよ。とりあえず帰ろっか」
「………」
「もしも許されるなら…私は」
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「王女のいる部活はどうやら存続できるようです」
「そっか、それは良かった」
ミレニアムプライスの放送を見ながらケイ達と雑談及びアリス達の様子を聞いていると
プルルル
「もしもし?」
「準備がもうすぐで完了するわ。こっちに来てもらえるかしら?」
「わかった、すぐに向かう」
さぁ、のんびりする時間は終わり…仕事開始だ。
「ルナもケイも準備は出来てるね?」
「はい!大丈夫です!」
「問題ありません……姉さん」
「…………………………………………今なんて?」
え?今姉さんって聞こえたけど空耳ですよね?疲れてるのかな?幻聴が聞こえるなんて…これから仕事なのに。
「……姉さんって言ったんですよ」
はい空耳じゃありませんでしたね!?なんなんですか!?今のキヴォトスでは妹になるのがブームなんですか!?
「あなたが言ったんじゃないですか、私がなりたいものがあるならやってみろって」
「そ、それが姉さん呼びと関係あるんですか?」
「廃墟から私を連れ出して名前をくれて…ただの鍵であるはずの私に新しい道がある事を教えてくれた。それで思ったんです」
「えっと……何をです?」
「あなたがまるで姉のような存在だって」
「それでも姉さん呼びは変じゃないでしょうか…」
「私のしたい事応援してくれるのですよね?なら…私の姉さんになってくれませんか?」
スゥゥゥゥゥ……これどうしたらいいんですか?ケイがこの段階でデレてくるなんて全くの予想外なんですけど!?こんな頼み方されて断れる人っているんですか!?私は知りません!
「………分かったよ、はぁ…まさかなりたいものが妹だなんて思いもしなかったよ…」
「ふふ…これからよろしくお願いしますね、姉さん?」
「マスター!私もいますよ!」
「ルナは妹って言うよりは……娘?」
「つまり私の姪ですか?」
「ケイなんか性格変わってない?」
「気のせいです」
「いやいy「気のせいです」…はい」
これから大事な場面だってのに出鼻くじかれたよ…もう
「とりあえず行くよ2人とも」
「はい!」
「行きましょう」
パンパカパーン [ケイが妹になりました。]
感想欄がケイちゃん可愛いでいっぱいですねぇ。それではせーの!
ケイちゃん可愛い!