アリスを巡ったエリドゥ攻防戦から数日後、妖狐の事務所では
「パリパリ」
「…………ねぇ」
「はい?」
「なんでトキさんがうちの事務所でポテチ食ってんの?」
「まぁパーフェクトメイドですので」(⩌-⩌)v
「関係ないよね?」
「まぁまぁそんな事いいじゃないですか」
「そうかな…まぁいいや。」
「それで?ミレニアムはあれからどう?」
「ほとんどいつもと変わらずです。ですが……」
「調月リオの失踪か」
原作でもリオは騒動の後に失踪……ミレニアムの隠れ家で唐揚げ弁当食べてたりしてる訳だけど、この世界でもリオは失踪した。
まぁそうしないと何ヶ所か危ない場面があるから仕方ないのだが…
「はい、私達の力が足りなかったから…」
「私達が負けたから…じゃないな」
「え?」
「あいつは元からこの騒動が終わったら失踪するつもりだったんだろうよ」
「何故?」
「簡単な話だよ。たとえ私達が勝っていたとしても1人のヘイローを破壊しておいて私達は正しい事をしました。はい終わりって訳にはいかないだろ?」
「1人の命を奪ったのなら責任をとらなければならない、それに騒動を起こした責任もあるしね」
「だから調月リオは成功しようが失敗しようが全ての責任を負ってセミナーの会長を辞退した後に失踪つもりだったんだよ」
「………」
「まぁ彼女にはもう少し頭を整理する時間が必要なんだよ。だから無理に探そうとせず向こうが帰ってくるのを待ってればいいさ」
「ですがセミナーが大変なのでは?」
「まぁそれはそうなんだが……調月リオもずっといる訳じゃない。早めの引き継ぎ準備って思えばいいんじゃないかな」
「トキさんがここに来たのはセミナーからの指示で調月リオの捜索の依頼ってとこなんじゃないのかい?」
「気づいていたのですね」
「そりゃ特に理由もないのにこんな所に来る必要もないからね」
まぁ1部の例外は居るけどね。事務所の一部を自分のもので占拠してるホルスやそれをずるいとか言って引っ付いてくる狼とか*1
「ま、そういう事だから今回は依頼を断らせてもらうよ。」
「そうですか。分かりました」
「まぁまた何か依頼があったら来たらいいさ。うちは情報と人手を売っているからね」
「はい、そうさせてもらいます」
トキはそう言うと残りのポテチを平らげて事務所の冷蔵庫からジュースを取り出し帰っていった。
「………さらっと人のジュース盗っていきやがったな」
「…………………それで、騒動を起こした会長さんは今どんなお気持ちで?」
誰かに話しかけるようにリンドウが声を出すと扉の奥からリオが現れさっきまでトキが寝転んでいたソファーに座った。
「運が良かったな。先に来たのがトキさんだったら私はあんたを探す側になってたよ。」
「私は…騒動を起こした責任とアリスのヘイローを破壊しようとした事による罪を背負わなければいけないわ」
「だから会長の座を降り姿をくらましたと…」
「ええ、それが私に下せる罰だから」
「だがそれは逃げてるとも言えるんじゃないか?」
「え?」
「あんたは確かに1人のヘイローを壊そうとした、その事実は揺るがない。」
「………」
「だがあんたは己の信念を持って今回動いた。まぁ先生達に阻止されてしまった訳だが……ならその信念が本当に間違っていたのか見届けなければいけない」
「己が奪おうとした1人の少女の選択を、己が守ろうとしたものの未来を」
「選択…未来…」
原作でもシエルは先生に言っていた。大事なのは『経験』ではなく『選択』だと…
「まぁすぐに答えを出そうとしなくていいさ。時間はたっぷりあるんだ、今は自分と向き合ってこれからどうすればいいか悩むといいさ」
「…………そうね、そうするわ」
そう言うとリオは立ち上がり
「貴方が味方で良かったわ……ありがとう」
「私は仕事をしただけさ。それはずっとそばに居てくれたトキさんにでも言ってあげな」
「そうだとしてもよ。戦ってくれた味方に感謝を述べさせてちょうだい」
「………分かったよ。なら素直に受け取るとしよう」
「ええ、そうしてくれると助かるわ」
そう言うとリオも事務所から少しは迷いが晴れたのか最初よりも明るい表情して帰っていった。
「さて…」
次はついにエデン条約だ……気合いを入れ直さないとな
「マスター!新しい仕事が来てます!」
「ブラックマーケットに流れているレア物のモモフレンズの情報が欲しいとの事です」
「あぁ分かったよ。ありがとねルナ、ケイ」
というかそれ依頼主ヒフミじゃね?エデン条約近いんだから大人しくしてなよ…まぁ補習授業部がないと詰むんだけど。
「そういえばケイはなんで最初アリスの体使って暴れたの?」
「えっと…それは」
「…………生身の体で姉さんに触れれると思って………少しはしゃぎました////」
「…………」
私の妹可愛すぎんか?
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「では貴女達は妖狐の居場所を探し接触しなさい。抵抗するのであれば多少痛めつけても構いません。」
「はい……マダム」
「情報屋「妖狐」……もしかしたら裏切り者についても、何か知っているかもしれませんね。」
「あれ?妖狐ちゃん今日も居ないのかな?」
「ん、ココ最近ずっと居ない」
「リンドウ…元気にしてるかな?」
「まぁリンドウならなんとかやってそうだけどね」
「あぁ…リンドウ、どこにいるんでしょうか。お姉ちゃんは早くリンドウを抱きしめたいですわ」
「ぶえっくしゅん……誰か噂でもしてんのかな?」
あらゆる陣営から狙わている*2事をリンドウは知る由も無かった。これが後に起こる様々な事件に関わって来る事になるとは今は誰も知らない。