百花繚乱のお狐様   作:お狐コンコン

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GWがあっという間に終わってしまった…ばにたすばにたす



異物と人形

コポポポポ

 

なんの音だ?それにこの匂いは…

 

「くっ……私はさっきまで…」

 

「ん……あれ、私たちなんで寝て…」

 

「うわぁん…このまま私たち拷問されて終わりなんですぅ!」

 

確か私たちはマダムの指示で妖狐という人物の接触、及び確保の任務に就いていたはず…

 

「目が覚めたか」

 

「「「!!!!」」」

 

声がする方を見るとそこには指示にあった黒い狐の面を着けた人物、妖狐と思われる人がいた。

 

そうだ…私たちはついさっきここに戻ってきたこいつに気絶させられて…

 

「お前達と今は戦う気はない。座りな、お茶淹れてるから」

 

「戦う気は無いだと?そんなのどう信用しろと」

 

「お前達の姫さんが既に戦う意思は無いそうだが……それでもやるのか?」

 

「姫が?」

 

「ほらそこで座ってるだろ」

 

妖狐が指を指した先にはソファーに座りお茶菓子を食べている少女が居た。

 

特に目立った怪我は見当たらないので気絶させられたのは私たち3人だけなのだろう。

 

「ほら、いつまでそこに突っ立ってんだ。話し合いに応じる気もないのか?」

 

「…………分かった」

 

私たちは従い、姫が座っているソファーに並んで座ると人数分のお茶を出され妖狐は向かいの椅子に座った。

 

「さて、お前達が何者かは聞くまでもないな…アリウス分校がうちに何の用だ。」

 

「………答えないと言ったら?」

 

「今の状況でそれを言えるんなら大した度胸だ。お前達の銃はこちらで回収済み、その上で先程近接戦で負けたお前達に抵抗する手段があるのか?」

 

「くっ…」

 

「誰の指示…いや多方察しはつく、ベアトリーチェ…お前達で言うマダムの指示だろ?」

 

「!?」

 

何故こいつマダムの事を!?アリウスの事を知っている事と言いこいつは一体…

 

「私の事は……黒服辺りが教えたか。めんどくせぇことしやがって」

 

「お前は…お前は一体どこまで知っているんだ」

 

「どこまで…そうだな。」

 

「お前達がエデン条約を利用して何をしようとしているかは知っているぞ?」

 

「!?」

 

「まぁ別にお前達を大きく邪魔しようとは思っていないさ」

 

エデン条約そのものを潰してしまうとベアトリーチェが色彩を呼ぶ儀式を中断して最終編以降のストーリーが大きく変わるかもしれないからな

 

あくまで私が変えるのは大まかなストーリー以外の要素だ。大きく変えすぎると世界の強制力により無理やりストーリーが進みかねないのはアビドスで確認出来ているんだ。不確定要素になり得るのは出来る限り増やしたくない。

 

どうしても救いたい人達の場合はそんなの関係無しに救うけど…

 

「邪魔はしないだと?それをどう信用しろと」

 

「そもそもお前達の動機自体くだらないんだよ。私にとっちゃどうでもいいんだ」

 

「くだらないだと?私達がどれだけのおもいで!」

 

「くだらないだろ」

 

「なっ!?」

 

「お前達の過去は知っているがお前達の今の思想はベアトリーチェに植え付けられたものだろう?お前達自身の本心で動いてないのならやっている事はただの傀儡でしかない」

 

「Vanitas Vanitatum Omnia Vanitasだったか?全てが虚しいというのなら行動や思考をめぐらす事さえ虚しいものだ。ならば何も考えず何も思わず何もしない…ただの屍の如く過ごしていればいいはずだ。だがお前達は恨みという建前をベアトリーチェに上手く利用されているだけに過ぎん」

 

「……言わせておけば!」

 

「お前達はエデン条約を利用しえ何がしたいんだ?ただトリニティに復讐したいのか?復讐した先には何がある、面子を潰されたゲヘナとトリニティを敵に回しアリウスを今度こそ完全に潰したいのか?」

 

「それは…」

 

「まぁ別にお前達が何を思おうが私には関係ない…私のする事を邪魔しなければな」

 

「だが覚えておけ、大きい行動には責任が伴う。その責任を放棄する事を世間は許しはしない」

 

「……………」

 

「だがな…その責任を勝手に一緒に背負おうなんて言う物好きも世界にいることを覚えておくんだな」

 

「今回は見逃してやる。そしてベアトリーチェに伝えろ…正規の手順を踏むのであれば情報ぐらいは売ってやると」

 

「…………いいだろう、だが次は私たちも油断したりしない…覚悟しておけ」

 

「あぁ、肝に銘じておくとしよう」

 

そういうと4人はそそくさと出ていき部屋には私一人だけとなった。ひとりは喋っている間ずっとお茶菓子食べていたが…

 

「これで先生を頼りやすくなってくれていればいいが…」

 

「……姉さん」

 

「ん?ケイどうしたの?」

 

「あの人達も…姉さんなら私のように導けたりしないんですか?」

 

「それは分からないな…受け入れるかどうかはあの子達次第だから」

 

自身の使命とは違う道を選ぶという選択肢を見つけたケイだからこそあの子達のことは人一倍気になるのかもしれないな

 

アリウスが襲撃してきたのならいよいよ本腰入れなきゃいけないな…一人でならどこまでできるか分からないがけど

 

「「???」」

 

私には相棒のルナと妹のケイが居てくれるんだ。大抵の事なら乗り切れるはずだ。

 

「さて…さっきので汚れた場所とか掃除しないとな」

 

「あ、姉さんのセキュリティの甘さについてお話したいので後ほど覚悟しておいて下さいね?」

 

「ひぃん…ケイちゃんお慈悲を〜」




リンドウの淹れるお茶はとても美味しいらしい
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