A.ワカモ「小さい頃リンドウと山で遊んだ時たまに食べてましたよ?リンドウは狩るの上手でしたねぇ♪」
セイア「なにそれ知らない…怖」
「うーん特に何も無い…」
合宿が始まったはいいものの3日目になってもこれといったアクシデントなんかは起きていないので監視する側からするとものすごく退屈なのだ。
「暇すぎて食べた蛇の骨で標本モドキ作ってるもんなぁ…頭は潰しちゃったからブサイクだけど」
これ綺麗に作れたらワイルドハント辺りに売れたりしないかな?標本とか買い取ってくれそうだけど…
「確かミカが来るのが明日の朝にだったはずだから…」
バレないようにプールに盗聴器仕込んでおきたいんだけどなぁ…前仕込むときは掃除で手一杯でプールに仕込む暇なかったんだよなぁ
「………最悪バレないように隠れて盗み聞きでもいいんだけどもあんまりしたくないなぁ」
下手に近くまで行って私が補習授業部を監視してるのがバレるのは避けたいんだよなぁ…バレるとナギサとの繋がりを疑われかねないし
「さてさてさ〜て……どうするかな」
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「……先生、ナギちゃから取引とか提案されなかった?」
目の前にいる少女はアイスブレイクを挟まず本題を切り出した。最初にティーパーティーのテラスでアイスブレイクとか要らないの?と言っていたとは思えないほどなにやら少し焦っている様子だった。
「"取引?"」
「例えば、そうだなぁ……「トリニティの裏切り者」を探してほしい、とか?」
「"…………"」
「ふぅ、やっぱり。もうナギちゃんったら、予想通りなんだから。」
何も言っていないのだが幼馴染だからこそナギサのする事を予測できたのだろう。呆れているようにもぷりぷと怒っているようにも見えるような口調でこちらがどれだけ知っているか矢継ぎ早に聞いてきたが何も知らない事、ナギサの提案を断った事を伝えた。
「それじゃあ先生は、誰の味方?」
「もしトリニティの味方じゃないんだとしたら……ゲヘナの味方?連邦生徒会の味方?それとも、誰の味方でもない……とか?」
「"私は、生徒たちの味方だよ。"」
「…………」
「なら、先生は一応、私の味方である……って考えてもいいのかな?私も一応この立場とはいえ、生徒に変わりはないんだけど……」
「"もちろん、ミカの味方でもあるよ。"」
「……わーお」
「わーお…」
あ、どうも現在盗聴中のリンドウです。生わーお聞いて思わずこちらもわーおが出しまいました。
それにしても先生はちゃんと先生してるね。
ストーリーも今のところは何の問題もなく進行しているし。
『先生は、知ってる?』
「おん?」
確かこの後はミカにアズサが裏切り者だって教えてもらうはずだしそれかな?
「先生は、知ってる?最近巷を騒がせている情報屋の事」
「"……妖狐の事?"」
「そう、近頃色んな所に現れてその度に何かしら暴れてるって話…」
「"…………"」
「最近だとミレニアムや、前にアビドスに屋外授業かなんかで行った子がカイザーの人を軒並み埋めてったって話だし」
「ナギちゃんがエデン条約を進めてるのは…妖狐を警戒しているのもあるの…」
「それにキヴォトスの情報をなんでも知ってるなんて…変だと思わない?」
「"変って?"」
「だってひとりでキヴォトス全土の情報を持ってるなんてありえない話だと思わない?多分ナギちゃんは各学園に妖狐の手先というか…内通者が居ると思ってるんじゃないかな?」
「……………マジ?」
エデン条約を締結させる理由に私入ってんの?私に内通者なんて居ないんですけど…全部私が変化利用して各学園に侵入して情報集めてるだけだし*1
「それでも……この状況は利用出来るかもしれないな」
上手く行けば私がトリニティとアリウスの共通の敵として立ち塞がるという状況に持って行けるかもしれないな…
そうすれば私が『悪役』として振る舞う事が自然に見えるかもしれないし
「そうとなれば今後の計画を少し練り直しかな〜先生達も解散するみたいだし私もバレないうちに退散退散っと」
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こうして後の準備を進めつつナギサへ補習の様子を報告しつつ監視をしながらサバイバルを続けていると第二時特別学力試験の前日となった
「確か次の試験場所がゲヘナになるんだっけか?それで爆発で試験用紙無くなって不合格だったか…」
ピピピピ
「ナギサからか……」
ナギサから送られてきたものの中には次の試験会場の場所と時間が書かれていた。
場所は当然ゲヘナ、時間も深夜の3時と書かれている。
こうして逐一連絡してくるのはちゃんと報告している事で多少信頼を得ているのかそれとも利用できるものとして多少優先度が上にあるのか…
「まぁこの後すること考えれば後者の方がナギサ的にはダメージ少ないかもな」
「まぁとりあえずゲヘナに向かう準備しなきゃな」
美食研は先日の深夜徘徊の件もあって先生達に協力するだろう…問題は
「温泉開発部がやり過ぎで原作より被害が大きくなるのは防いだ方がいいよな」
ナギサが情報を流した事でありもしない…もしかしたらあったかもしれない温泉を発掘するためにゲヘナで騒動を起こす事になったのだがこれでヒナの苦労が増えるのは友人としてはよく思わないのも事実なのだ
「となれば補習授業部とは関係ない場所の開発部を止めるか……めんどくせぇな、あいつらの頭叩けば騒動収まるか」
カスミをヒェらせばすぐ撤退するだろ…多分
「補習授業部も出発したみたいだし…私もゲヘナへ向かうか」
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【ゲヘナのとある騒動の中心】
「ハーッハッハッハー!風紀委員会も空崎ヒナが来ていないと私たちで十分対処可能のようだなぁ!」
「ぶ、部長!」
「ん?どうしたんだ?」
「なんか狐の面付けたやつがすごい勢いでこっち攻めてきてる!」
「狐の面?どこかで聞いたことあるような…」
「そうかそうか……じゃあ挨拶は要らないなぁ」
「!?!?!?」
声のする方を見てみるとそこには空崎ヒナに匹敵するオーラを纏った狐の面の少女が1人立っていた…
「お前たちには別に恨みは特に無いんだがなぁ…友人が過労で倒れるってのはあまりいい気がしなくてなぁ」
「ちょ、ちょっと待ちたまえ…は、話をしようじゃないか…」
「悪いがあんたの場合は話を聞く前に叩けって言われてんだ」
「ま、待って…待ちたまえ!」
「問答無用!」
「ひ、ひ、ひえええぇっっ!!!」
この後カスミのトラウマがヒナともう一人に増えた事は言うまでもないだろう…
「さて、温泉開発部はこれでいいとして…補習授業部はどうなったかな」
ドカァァァァァァン!!!
「………確かあっちの方角だったよな。なら用紙は燃えてなくなったか」
こうして第二時特別学力試験も原作と変わること無く終わった……温泉開発部の部長のトラウマが増えたこと以外は…