百花繚乱のお狐様   作:お狐コンコン

37 / 40
キサキだ!シュンだ!リコレクトだ!石ねぇぞアロナァァァァァァァァ!!!!!!!


双狐、現実での再会

調印式がアリウスの襲撃により中断されスクワッドとアズサの対立、ヒフミのブルアカ宣言を遠目ながらに見届け一時的に自分の事務所へ戻っていた

 

「遠目とはいえ生で覆面水着団見れたなぁ…なんか黄緑増えてた気がするけど」カチャカチャ

 

「私は見ていないがそれは梔子ユメじゃないのかい?」

 

あれ生で見るとヒフミが本当の主人公に見えるよなぁ…宣言と同時に曇り空が晴れてくんだからカチャカチャ

 

「む、聞いているのかい?」

 

次は先生達がアリウスに乗り込むから私もその準備をしているんだけど…カチャカチャ

 

「いい加減私をスルーするのはやめてくれないかい?」

 

「なんであんたがここにいるんだよ。セイア」

 

「何故ここに…か。そうだな結論からいえばアリウスへ行こうとしてる君に着いていこうと思ってね」

 

「………………はい?」

 

「つい先日だが、ミカと話している時にね…」

 

────────────────────

 

「セイアちゃん…セイアちゃんはあの子が何しようとしてるか知ってるの?」

 

「あの子…と言うのは妖狐の事かい?」

 

「うん、私が今こうして自由に動けてるのはあの子のお陰でもあるし直接聞きたかったんだけど、調印式でも邪魔されて見失っちゃって」

 

「………知っているかどうかで言えば知っているとも言えるし知らないとも言えるね」

 

「それ結局どっちなの?」

 

「彼女の動く道理は知っているが何をしようとしてるかは知らないという事さ」

 

(ミカの罪を背負い指名手配犯となり、先生が撃たれるという危機を防ぐ…トリニティとアリウスから恨まれようとも止まらない。それが彼女の覚悟なのだろうね)

 

(どれだけの恨みを向けられようともあの最悪の未来を回避する為により良い方向へと導こうとする覚悟が…)

 

「セイアちゃん?」

 

「む、あぁすまなi」

 

(な、なんだ…意識が)

 

「セイアちゃん!?」

 

「……ここは?」

 

気がつくとトリニティとは違ってボロボロの建物の中に私はいた

 

「この建築様式……まさか、アリウス自治区の……?」

 

「ええ──アリウスの「バシリカ」と呼ばれるところです」

 

「!!」

 

ガッ!グググ…

 

「うっ……」

 

「覗き見をしているネズミがいると思ったら、やはりあなたでしたか──まさかこの至聖所まで追いかけてくるなんて」

 

「夢の中だと思って油断していたのですか?予言の大天使……いえ、百合園セイア」

 

(いや急に意識が揺らいで気づいたらここにいたのだが!?)

 

グググッ

 

自身を掴むベアトリーチェの腕の力が強くなり苦しくなってくるも少しでも情報を得ようと辺りを見ると…

 

(あれは……一体……)

 

(視界に収めるだけでも……不吉な気配が……)

 

(まさか!……彼女が見せた未来はこの…)

 

「妖狐といいあなたといい…私の計画の邪魔をしないで欲しいものですね」

 

「くっ……」

 

「夢でも殺せば現実のあなたにも何かしら影響があるかもしれませんね」

 

グググッッ!!!

 

「くっっっっ…………」

 

(いくら夢とはいえ……このままでは…)

 

必死に抵抗するも最近まで寝込んでいたせいか抵抗も虚しく無駄な足掻きとベアトリーチェが薄ら笑いを浮かべていると…

 

ボワッ!!!

 

「な!?なんですかこれは!?」

 

(これは……まさか?)

 

突如セイアの危機に反応したのかセイア自身が炎に包まれ思わずベアトリーチェも手を離しセイアを解放してしまった

 

(燃えているはずなのに全然熱くない…もしかしてあの時…)

 

セイアが真っ先に思い浮かべたのは初めて会った妖狐に頭を撫でられた時に感じた自身に暖かい何かが入ってきたような感覚だった

 

(彼女はこの事を予測していた?ならばこれは彼女の…)

 

「この…小癪な…」

 

「セイアちゃん!」

 

「!!!……ミカ?」

 

(ミカの声が聞こえる……ということは、意識を取り戻しつつあるということか……なら)

 

「ミカ!!!聞こえてるなら私を軽くど突いてもいい!目を覚ますような事をしてくれ!」

 

「セイアちゃん!?……分かった!」

 

ドンッ!!!

 

ちゃんとミカに聞こえたのか自身が夢から覚める時のような感覚が身を襲った

 

(起きた時に私の体が無事だといいが…)

 

「!!!待ちなさい!このまま逃がすとでも!」

 

「残念だがここまでのようだねベアトリーチェ」

 

そういうと気づけば目の前には先程まで居たトリニティの部屋と自身を起こしてくれたミカがいた

 

「セイアちゃん大丈夫!?」

 

「あぁ…ありがとう、助かったよ」

 

(それにしてもさっきの炎は…話を聞かねばならないね)

 

────────────────────

 

「という事があってだね」

 

たしかにあの時自分の神秘をセイアに少し移したけどそんな効果があったのか?

 

「なるほど…いくつか質問していいか?」

 

「あぁ構わないよ」

 

「まず……なんでここを知ってる」

 

「君がブラックマーケット付近で活動してるのは知っていたからね、後は勘だ」

 

「勘かぁ…じゃあ2つ目あんた最近まで救護騎士団の団長と一緒にいただろ…それはどうした」

 

「ふむ……こっそり抜け出してきたね」

 

「抜け出してくんな帰れ」

 

「帰ったら着いて行けなくなるじゃないか」

 

「なんで着いてくるんだよ」

 

「それは私もあの女に少し仕返ししたいからね」

 

(わんぱくFOXの顔出してるじゃねぇか!!!)

 

わんぱくになるのはExpoの時で今じゃないだろう!今はまだ病弱FOXのはずだろうが!

 

「はぁ……どれだけ私が言っても帰る気は無いんだな?」

 

「そうだね、ここまで来たら意地でも着いていくよ」

 

(話の通りにベアトリーチェに遭遇してるならあの時点で色彩と少し接触しているはず…こっちだと違うのか?)

 

「セイア…今の体調は問題ないのか?」

 

「体調かい?たしかに全快とは言えないが動くこと自体は問題ないよ」

 

私の神秘を身代わりにできないかと思って移したがさすがに全部引き受けることは出来なかったか…だが1部は引き受けた事で症状自体は軽いもので済んでいるのか

 

「…………………………………分かった、着いてくるのはいい」

 

「ふむ…他に何かあるのかな?」

 

「身の安全は保証できない…自分の身は自分で守ること、いいな?」

 

「無理を言っているのはこちら側だからね問題ないよ」

 

「よし、ならすぐ出れるがセイアはどうだ?」

 

「問題ないよ、こうなると予想して準備していたからね」

 

「なら向かうとするか」

 

「場所は分かっているのかい?」

 

「スクワッドに発信機をつけてある、ログを辿れば入口はわかる…問題はその後だ」

 

「その後?」

 

「アリウスへはカタコンベから行けるんだが、道順が変わるらしくてな…発信機のログ通りに進んでも辿り着けない可能性があるんだ」

 

「なるほど…ならわたしに任せてみたまえ」

 

「どういう事だ?」

 

「私は予知夢の影響もあってか勘が良くてね、直感を信じて進めば辿り着けるはずさ」

 

「…………大丈夫か?それ」

 

「私を信じてみるといいさ!」

 

「ならそうするか…」

 

「そういえば気になったのだが…」

 

「なんだ?」

 

「さっき君がカチャカチャしていたのはなんだい?」

 

「あぁ…クソババア用の秘密兵器だよ」

 

「???」

 

────────────────────

 

【カタコンベ突入から数十分後】

 

「すまない、迷ってしまった」

 

「ふざけんなよおい」

 

 

 

「ミカさん!セイアさんが消えました!」

 

「え!?セイアちゃんどこ行ったの!?」

 

「ナギサ様!セイア様の書き置きらしきものが!」

 

「見せてください!」

 

[妖狐と一緒にアリウスに突撃してくるよ。そのうち戻るから安心したまえ!]

 

「…………」

 

「ナギちゃん?なんて書いてあったの?」

 

「ミカさん!急いでアリウスに向かってください!」

 

「えぇ!?何が書いてあったの!?」

 

ティーパーティーセイア行方不明で大混乱・ダブルFOXカタコンベにて絶賛迷子中!

 

「手遅れになるって事は勘弁してくれよ?」

 

「ちょ、直感を信じれば大丈夫さ」

 

「その直感で迷子になってるんだが?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。