百花繚乱のお狐様   作:お狐コンコン

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カルバノグ編1章
束の間の休息と狐の友人


「うーん」

 

エデン条約編も終わりついに最終編もあと一歩手前となったのだが…

 

(カルバノグで私が関われることってほとんどないんだよなぁ…)

 

今までと違ってカルバノグは最終編の前だと重要なのは先生とRabbit小隊の信頼関係が結ばれる事であってアビドスのホシノやユメ先輩を助けたりパヴァーヌのアリスだったりエデンのあれこれのように世界が滅ぶ要因になりかけるってのが無いんだよなぁ…

 

(今回はストーリーの本筋に関わるんじゃなくて今後重要になってくる部分の根回しとかするか…)

 

「となればどこから手をつけるか…」

 

「ボス…」

 

「ん?アツコどうした?」

 

「これどこに片付ければいいの?」

 

「ん〜?あぁそれはAの棚の右上とDの棚の真ん中に入れておけばいいぞ」

 

「ありがとうボス」

 

スクワッドが住み込みで働くようになってから傭兵の依頼で居ないメンバー以外は基本的に私の手伝いをしてくれるので前に比べて大分暇が増えた…気がする

 

何故か気づいたら秘書のアツコ・会計のミサキ・現場のサオリ・書記のヒヨリと各自でいつの間にか役職を付けていた…いやほんとにいつの間に?

 

役職あっても情報仕入れたり傭兵の仕事しに行ったりを全員するからあってないような役職だが雰囲気が大事なのだとアツコの意見らしい…姫だからって事で3人が振り回されている気もするが…

 

「なんか便利屋と同じ感じになったなぁ…」

 

元々私一人で全部回してたから最初に比べて随分と賑やかになったよなぁ…最初は一部の限られた人しか場所を知らないはずだったのに気づけば事務所の一角を私物で占領してサボりに来る鷹や狼*1だったり偉い役職についてるはずの狐や姫さん*2やら…

 

「本来は1人ひっそり悪役する予定だったのに…」

 

「あ、そういえばボス」

 

「ん?」

 

「言われてた物買ってきてあるよ」

 

「おお助かる…んじゃちょっと出掛けてくるからゆっくりしててくれ」

 

「分かった、行ってらっしゃい」

 

「おう、行ってきます」

 

「……なんか家族みたいだね」

 

「ばーか言ってんじゃないよ」

 

さて…久しぶりに外で変化も使わず堂々とこのお面を外すな…最後に外したのはアリスと初めて会った時だったか…それまでは買い物とかでも変化使ったりしてたからな

 

────────────────────

 

コポポポポ

 

「どうぞ、エメラルドマウンテンです」

 

「ズズズ……コーヒー淹れるのは本当に美味いねカヤ」

 

「コーヒー好きですからね、当然です」

 

「私は緑茶派だからね…緑茶なら美味しいの淹れれるけどコーヒーは上手くいかないや」

 

「リンドウさんの持ってきてくれた豆がいいのもありますよ」

 

私が今どこにいるか分からないそこのあなた!私は今連邦生徒会の防衛室長室に来ています!珍しく!妖狐じゃなくて!リンドウとして!キヴォトス歩いてます!

 

まぁカルバノグ始まるもしくはもう始まってるでしょって事で連邦生徒会の内情くらい聞ければラッキーかなってくらいで来てるんですけどね

 

ウィーーン

 

「すみません、遅くなりましたカヤ、お久しぶりですねリンドウさん」

 

「久しぶりだねリンちゃん」

 

「どうせまた仕事にいっぱいいっぱいなのでしょう?少しはこっちにも仕事を回したらどうです?」

 

「代行としてやるべき事ですからね…ですがそうですね、次からはそうするようにします」

 

「リンちゃんはもう少し頭柔らかくしてもいいと思うぞ?それこさあのバカみたいに」

 

「あの人みたいに柔らかすぎてもダメだとは思いますけど」

 

「会長のように柔らかすぎてサボられても困りますよ」

 

「確かに…」

 

 

 

「ヘクチッ!」

 

「"アロナ?大丈夫?"」

 

「はい!問題ありません!」

 

(誰か私の噂してるのかな?)

 

 

 

なぜ私がリンちゃんとカヤと仲良さそうに談笑しているか気になるでしょう…それは!

 

簡単に言えばシエルの完璧超人像がハリボテだった事を私たち3人が知っているからです!

 

シエルとモモトークを交換してから毎日のように連絡してくるのをこのふたりが不思議に思ったのかふたりで共闘して探りを入れたようで連邦生徒会でもこのふたりだけが超人じゃないおバカシエルの事を知っているという訳です

 

「そういえばカヤってまだあのバカみたいな超人目指してるの?」

 

「あの人の事を知る前ほどではないですが目標にはしていますよ」

 

「以前は超人のあの人のようにって言っていましたからね」

 

「超人と言われたあの人も見えないところではサボったり愚痴を言って完璧では無い事を知りましたからね…今でも超人は目標ですがあの人1人に任せていたような超人ではなく周りも頼れる超人を目指しますよ」

 

「だからリン…あなたも周りを少しは頼りなさい、少なくとも私は手伝ってあげますから」

 

「ええ…覚えておきます」

 

「そういうカヤも少し大変なんじゃないの?SRTが廃校になるって噂聞いたよ?」

 

「……本当にあなたはどこで知ったのか聞きたいくらいですね」

 

「あの人が居なくなったことで犯罪率も上がり連邦生徒会にも戦力が必要だと言うのに連邦生徒会でも保有できる戦力のはずのSRTをあの人以外が動かせないことで大半の室長や幹部が廃校に賛成している状況ですからね…私は断固反対ですが」

 

「私もカヤの主張は筋が通っているものとして廃校には反対していますが如何せん反対しているのは少数ですから…」

 

「さらには先程もSRTの1部の生徒がデモを起こしたようで…」

 

(となればカルバノグはもう始まったのか…)

 

「そういえばあの子らは今どうしてるの?」

 

「FOX小隊ですか?あの子達は今は近くの借り宿で生活していますよ?後で場所を示したものを渡すので会いに行ってみては?」

 

「そうだね…後で顔だしてみるよ」

 

「………あなたが連邦生徒会に入ってくれたら私たちも多少は楽になると思うと未だに思いますよ」

 

「それに関してはずっと断ってるでしょ。私は百花繚乱として過ごすのが一番性に合っているんだよ」

 

「いつ気が変わっても大丈夫ですよ。私たちは大歓迎ですしあなたならすぐに室長の座に座れるでしょうから」

 

「買いかぶりすぎだっての」

 

((割と本心なんですけどね))

 

「それじゃあ私はそろそろお暇するよ。この後FOX小隊にも会いに行こうと思ってるし」

 

「ええ、またいつでも来てくださいね」

 

「いつでもコーヒーは淹れますよ」

 

────────────────────

 

「さーて、FOX小隊に会いに行くとしようかね〜」

 

ワカモ姉の件以降たまに喋るようになって仲良くなったけど先生着任する少し前くらいから連絡も取れてないからな〜急に行ってびっくりするかもな〜

 

「なにかお土産くらいは持って行った方がいいかな?」

 

 

 

「ふふふ…………ついに見つけましたよ」

*1
「うへ〜」「ん」

*2
「わ〜お☆」「セクシーセイアですまない」




カルバノグはほとんどメインストーリーを絡めない気がする…それを知るのは未来の私だけ…未来の私よ!あとは任せた!
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