Rabbit小隊とのドンパチを終えて事務所にもどると
「お前ら〜弁当買ってきたぞ〜」
「ボスおかえりなさい」
「わぁ〜いお弁当です〜」
「全員分あるから焦んなくていいぞ〜」
「……ボス」
「ん?どうしたミサキ」
「さっき仕入れた情報で気になるやつあって…」
「どんな情報だ?」
「カイザー系列の会社がなんか不穏な動きしてるって噂あるらしくて」
「カイザーが不穏なのはいつもの事じゃないか?」
「私も最初はそう思ったよ…でも」
「でも?」
「どうやら取引相手がヴァルキューレや…連邦生徒会って話らしい…」
「連邦生徒会にヴァルキューレか…」
順当に考えればカルバノグ関連だろうけどヴァルキューレはともかく今のカヤだと癒着してまでトップになろうとはしてないはず…
「なにか企んでるな…」
周りを頼れる超人になると言っていたんだから誰かしらに話しているだろうけど…リンちゃんは忙しそうだったから除外……となると
「FOX小隊か…」
SRTの維持に必要性を感じさせる為の実績作り…もしくは何らかの事情があってカイザーと取引をしているけどそれを隠していると言ったところか…
「ヴァルキューレが武器なんかの備品が足りてないと言う情報は以前に仕入れた事がある…もしかするとカイザーとヴァルキューレの間に繋がりがあって連邦生徒会はその延長線か?」
「カイザーコンストラクションが子ウサギタウン再開発に集中してるという話もある…どうも偶然とは思えないな…」
「なら次の仕事はその調査?」
「………いや、不穏と言えど子ウサギタウン再開発は正規の物だ。ヴァルキューレの方も正規の可能性は十分にある」
「下手に手を出すとカイザーとヴァルキューレ、連邦生徒会を敵に回すことになる…それはあまり宜しくない…」
「ゲヘナにトリニティそしてアリウスを敵に回した人と同一人物とは思えない言葉だな…ボス」
「以前とは違って追われるのが私だけじゃなくなったからな。社員の安全を考えるのもボスとしては大事って事だ」
「ボス…」
「だから今回はまだ動くのは止めておくとしよう…それにこっちでも仕入れた情報だが先生がなにやら動いているらしい」
「先生が…ですか?」
「あぁ、なら下手に動かず静観に徹するのも情報屋としては大事だ」
それに最終編に向けて準備をしなければいけないからな…
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静観に徹するとスクワッドに伝えてから数日…テレビにはヴァルキューレとカイザーの癒着があったとの話がクロノスニュースにて報道されていた。
「ヴァルキューレとカイザーの癒着か…信用信頼が大事なヴァルキューレが市民からの信用を失うというのは滑稽だな…」
「ボスは普段から言っていたもんね、『裏でも表でも信用を失えば仕事も居場所も失う』って」
「それだけ信用と言うのは大事って事だよ。特に情報屋ってのは信用がないとまず仕事にならない」
「信用と信頼…難しい話だな」
「だが大事な事だ、生きていく上では何事もな…」
そう…何事も信用出来るというものはあるという事だ
「あまり関わりたくは無いけど…背に腹はかえられないか…」
「ボス?今何か言った?」
「いや、なんでもないよ……少し出掛けてくる」
「うん、気をつけてね」
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「………カルバノグも終わるとなるといよいよあれが始まる」
そうなると今の私の状態を細かく調べている時間がほとんどない…ならば使いたくはないが使えるものは使うしかないだろう…
「はぁ、乗り気はしないが「ついに見つけましたわ」………は?」
「ここ最近あの方の周りをうろちょろしている不届き者がいるようでなかなかしっぽを掴むことができませんでしたが…ついに見つけましたよ」
「………そのお面、災厄の狐だな?」
「ええ、そうですよ。貴方のことも知っておりますわ。妖狐」
「それで私になんの用かな?」
妖狐がワカモに目をつけられるような事はしてないはずだが…敵対するような事はあれど直接怪我を負わせたとかもしていないはずだが…
「あの方に近づく不届き者、それにあの子に悪影響を与えかねない…そして私と狐の面というキャラが被っていますので」
「ここで始末しておこうかと」
「…………はぁ?」
「ですので抵抗はしないでくださるとこちらとしても大変助かりますので」ガチャッ
「そう言われて抵抗しないやつがいると思うか?」
「ええ、ですのでせいぜい愉快に踊ってくださいますか?」
「はっ…言ってくれるじゃねぇか!」
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ドカァァァァァァァン!!!!!!
ダダダダダ!!!!!
ダァン!!!!ダァン!!!!
「チッ…しぶとい」
「口悪くなってんぞ災厄の狐ェ!!!!」
「あなたの方こそ口が悪いですよ!」
結果としては私とワカモは押して押されての五分五分の戦いをしている
だがこちらは纏雷を使い身体能力をあげて千里眼で死角をカバーしてやっと五分五分だ…
「このままじゃジリ貧だな…」
能力も以前に比べれば使える時間が増えたがずっと使い続けれる訳じゃない。そうなるとこのままではいずれ体力切れでそのまま負ける…
ワカモに負けるのは初めてじゃないが……いつまでも負け続けるのはこちらとしても良いものではないからな…
ならあまりやりたくはないが…
「隙を作るとしたらこれしかないか…」
「考え事できる余裕があると思いですか!」
「あぁ、余裕ってのは作り出すものだからな……ワカモ姉」
「は?」
(お面を外せば私の正体がどこでバレるか分からないが…このまま負けるのは私も嫌だ)
だから私はお面を取った…たとえ正体がバレてでもこのまま負けるのは悔しいから…私の予想通りにワカモの動きは固まった…まさか襲った相手が従姉妹だなんて夢にも思わなかっただろう
「隙あり!」
「しまっダァン!!!ぐっ…」
「………初めてワカモ姉に膝をつかせることができた気がするよ」
「………なぜ」
「ん?」
「なぜ!どうしてあなたが妖狐なのですか!リンドウ!」
「あなたは百花繚乱に居たはずでしょう!なのになぜ……妖狐としてここにいるのです!」
「………私にもやらなきゃいけない事があるんだよ」
「やらなきゃいけない事…ですって?」
「あぁ、私にしかできない…私でなければいけない事だよ」
「それが…妖狐なのですか…リンドウ」
「そうだよ、私は妖狐としてやるべきことを成す…だからワカモ姉」
「私のやる事を邪魔するならワカモ姉さえ倒してその先へ進む」
「リンドウ…」
「今日はこれでお別れだよワカモ姉………ごめん」
「リンドウ!」
ボフンッ!!!!!
そう言うとたちまちに煙幕が立ち上り煙が晴れた頃にはリンドウの姿はなくワカモだけが取り残されていた…
「…………リンドウ」
「あなたは…あなただけは…」
「楽しく平和な生活を過ごして欲しかったのに…」
「リンドウ……あなたのやらなきゃいけない事とは一体…」
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「はぁ…はぁ…何とか逃げきれた」
まさかの予想だにしなかったワカモとの交戦……そして自分からやったとはいえ初めて妖狐=リンドウである事がバレた…
「元々どこかでバレる覚悟はしていたからな…」
むしろ今までよくバレずに済んだものだ…運が良かったと思っておこう
「はぁ…さて、じゃあやるとするか…」
私から連絡する事なんてあるはずないと思っていた…そもそも向こうも私から連絡が来るなんて思ってもいないだろう…
「……貴方から連絡してくるとは思いもしませんでしたよ」
「あぁ…私も連絡するなんて思ってもいなかったよ」
「クックック……それで、なんのご要件ですか?」
「そうだな…単刀直入に言おう」
「黒服、アビドスでの貸しを返せ」
「クックック、それで私に何をさせようと?」
「私の身に起きた変化を調べさせてやる……そしてお前たちの持っているミメシスの技術を私に寄越せ」
「ほう…変化ですか」
「アリウスでベアトリーチェと対峙して以降私に何らかの変化が起きたらしくてな、それを調べてくれ」
「………分かりました。では後ほど住所と日時を送ります。そこで待ち合わせしましょう」
「あぁ…分かった」
「それでは…」
「あぁ…また後ほど」
「…………これで何か分かればいいんだが」
使えるものは全て使う…ワカモと対峙して覚悟も決まった…もう止まれないなら進むしかない
「…………これが正しいかは分からないけど……やるしかないよな、シエル」
カルバノグなのにほとんどストーリーに関係なくて申し訳ない…次からは最終編となります