百花繚乱のお狐様   作:お狐コンコン

46 / 46
汝の覚悟とは如何程か

Rabbit小隊とのドンパチを終えて事務所にもどると

 

「お前ら〜弁当買ってきたぞ〜」

 

「ボスおかえりなさい」

 

「わぁ〜いお弁当です〜」

 

「全員分あるから焦んなくていいぞ〜」

 

「……ボス」

 

「ん?どうしたミサキ」

 

「さっき仕入れた情報で気になるやつあって…」

 

「どんな情報だ?」

 

「カイザー系列の会社がなんか不穏な動きしてるって噂あるらしくて」

 

「カイザーが不穏なのはいつもの事じゃないか?」

 

「私も最初はそう思ったよ…でも」

 

「でも?」

 

「どうやら取引相手がヴァルキューレや…連邦生徒会って話らしい…」

 

「連邦生徒会にヴァルキューレか…」

 

順当に考えればカルバノグ関連だろうけどヴァルキューレはともかく今のカヤだと癒着してまでトップになろうとはしてないはず…

 

「なにか企んでるな…」

 

周りを頼れる超人になると言っていたんだから誰かしらに話しているだろうけど…リンちゃんは忙しそうだったから除外……となると

 

「FOX小隊か…」

 

SRTの維持に必要性を感じさせる為の実績作り…もしくは何らかの事情があってカイザーと取引をしているけどそれを隠していると言ったところか…

 

「ヴァルキューレが武器なんかの備品が足りてないと言う情報は以前に仕入れた事がある…もしかするとカイザーとヴァルキューレの間に繋がりがあって連邦生徒会はその延長線か?」

 

「カイザーコンストラクションが子ウサギタウン再開発に集中してるという話もある…どうも偶然とは思えないな…」

 

「なら次の仕事はその調査?」

 

「………いや、不穏と言えど子ウサギタウン再開発は正規の物だ。ヴァルキューレの方も正規の可能性は十分にある」

 

「下手に手を出すとカイザーとヴァルキューレ、連邦生徒会を敵に回すことになる…それはあまり宜しくない…」

 

「ゲヘナにトリニティそしてアリウスを敵に回した人と同一人物とは思えない言葉だな…ボス」

 

「以前とは違って追われるのが私だけじゃなくなったからな。社員の安全を考えるのもボスとしては大事って事だ」

 

「ボス…」

 

「だから今回はまだ動くのは止めておくとしよう…それにこっちでも仕入れた情報だが先生がなにやら動いているらしい」

 

「先生が…ですか?」

 

「あぁ、なら下手に動かず静観に徹するのも情報屋としては大事だ」

 

それに最終編に向けて準備をしなければいけないからな…

 

────────────────────

 

静観に徹するとスクワッドに伝えてから数日…テレビにはヴァルキューレとカイザーの癒着があったとの話がクロノスニュースにて報道されていた。

 

「ヴァルキューレとカイザーの癒着か…信用信頼が大事なヴァルキューレが市民からの信用を失うというのは滑稽だな…」

 

「ボスは普段から言っていたもんね、『裏でも表でも信用を失えば仕事も居場所も失う』って」

 

「それだけ信用と言うのは大事って事だよ。特に情報屋ってのは信用がないとまず仕事にならない」

 

「信用と信頼…難しい話だな」

 

「だが大事な事だ、生きていく上では何事もな…」

 

そう…何事も信用出来るというものはあるという事だ

 

「あまり関わりたくは無いけど…背に腹はかえられないか…」

 

「ボス?今何か言った?」

 

「いや、なんでもないよ……少し出掛けてくる」

 

「うん、気をつけてね」

 

────────────────────

 

「………カルバノグも終わるとなるといよいよあれが始まる」

 

そうなると今の私の状態を細かく調べている時間がほとんどない…ならば使いたくはないが使えるものは使うしかないだろう…

 

「はぁ、乗り気はしないが「ついに見つけましたわ」………は?」

 

「ここ最近あの方の周りをうろちょろしている不届き者がいるようでなかなかしっぽを掴むことができませんでしたが…ついに見つけましたよ」

 

「………そのお面、災厄の狐だな?」

 

「ええ、そうですよ。貴方のことも知っておりますわ。妖狐」

 

「それで私になんの用かな?」

 

妖狐がワカモに目をつけられるような事はしてないはずだが…敵対するような事はあれど直接怪我を負わせたとかもしていないはずだが…

 

「あの方に近づく不届き者、それにあの子に悪影響を与えかねない…そして私と狐の面というキャラが被っていますので」

 

「ここで始末しておこうかと」

 

「…………はぁ?」

 

「ですので抵抗はしないでくださるとこちらとしても大変助かりますので」ガチャッ

 

「そう言われて抵抗しないやつがいると思うか?」

 

「ええ、ですのでせいぜい愉快に踊ってくださいますか?」

 

「はっ…言ってくれるじゃねぇか!」

 

────────────────────

 

ドカァァァァァァァン!!!!!!

 

ダダダダダ!!!!!

 

ダァン!!!!ダァン!!!!

 

「チッ…しぶとい」

 

「口悪くなってんぞ災厄の狐ェ!!!!」

 

「あなたの方こそ口が悪いですよ!」

 

結果としては私とワカモは押して押されての五分五分の戦いをしている

 

だがこちらは纏雷を使い身体能力をあげて千里眼で死角をカバーしてやっと五分五分だ…

 

「このままじゃジリ貧だな…」

 

能力も以前に比べれば使える時間が増えたがずっと使い続けれる訳じゃない。そうなるとこのままではいずれ体力切れでそのまま負ける…

 

ワカモに負けるのは初めてじゃないが……いつまでも負け続けるのはこちらとしても良いものではないからな…

 

ならあまりやりたくはないが…

 

「隙を作るとしたらこれしかないか…」

 

「考え事できる余裕があると思いですか!」

 

「あぁ、余裕ってのは作り出すものだからな……ワカモ姉

 

「は?」

 

(お面を外せば私の正体がどこでバレるか分からないが…このまま負けるのは私も嫌だ)

 

だから私はお面を取った…たとえ正体がバレてでもこのまま負けるのは悔しいから…私の予想通りにワカモの動きは固まった…まさか襲った相手が従姉妹だなんて夢にも思わなかっただろう

 

「隙あり!」

 

「しまっダァン!!!ぐっ…」

 

「………初めてワカモ姉に膝をつかせることができた気がするよ」

 

「………なぜ」

 

「ん?」

 

「なぜ!どうしてあなたが妖狐なのですか!リンドウ!」

 

「あなたは百花繚乱に居たはずでしょう!なのになぜ……妖狐としてここにいるのです!」

 

「………私にもやらなきゃいけない事があるんだよ」

 

「やらなきゃいけない事…ですって?」

 

「あぁ、私にしかできない…私でなければいけない事だよ」

 

「それが…妖狐なのですか…リンドウ」

 

「そうだよ、私は妖狐としてやるべきことを成す…だからワカモ姉」

 

「私のやる事を邪魔するならワカモ姉さえ倒してその先へ進む」

 

「リンドウ…」

 

「今日はこれでお別れだよワカモ姉………ごめん」

 

「リンドウ!」

 

ボフンッ!!!!!

 

そう言うとたちまちに煙幕が立ち上り煙が晴れた頃にはリンドウの姿はなくワカモだけが取り残されていた…

 

「…………リンドウ」

 

「あなたは…あなただけは…」

 

「楽しく平和な生活を過ごして欲しかったのに…」

 

「リンドウ……あなたのやらなきゃいけない事とは一体…」

 

────────────────────

 

「はぁ…はぁ…何とか逃げきれた」

 

まさかの予想だにしなかったワカモとの交戦……そして自分からやったとはいえ初めて妖狐=リンドウである事がバレた…

 

「元々どこかでバレる覚悟はしていたからな…」

 

むしろ今までよくバレずに済んだものだ…運が良かったと思っておこう

 

「はぁ…さて、じゃあやるとするか…」

 

私から連絡する事なんてあるはずないと思っていた…そもそも向こうも私から連絡が来るなんて思ってもいないだろう…

 

「……貴方から連絡してくるとは思いもしませんでしたよ」

 

「あぁ…私も連絡するなんて思ってもいなかったよ」

 

「クックック……それで、なんのご要件ですか?」

 

「そうだな…単刀直入に言おう」

 

「黒服、アビドスでの貸しを返せ」

 

「クックック、それで私に何をさせようと?」

 

「私の身に起きた変化を調べさせてやる……そしてお前たちの持っているミメシスの技術を私に寄越せ」

 

「ほう…変化ですか」

 

「アリウスでベアトリーチェと対峙して以降私に何らかの変化が起きたらしくてな、それを調べてくれ」

 

「………分かりました。では後ほど住所と日時を送ります。そこで待ち合わせしましょう」

 

「あぁ…分かった」

 

「それでは…」

 

「あぁ…また後ほど」

 

「…………これで何か分かればいいんだが」

 

使えるものは全て使う…ワカモと対峙して覚悟も決まった…もう止まれないなら進むしかない

 

「…………これが正しいかは分からないけど……やるしかないよな、シエル」

 




カルバノグなのにほとんどストーリーに関係なくて申し訳ない…次からは最終編となります
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

シャーレの決戦兵器(作者:わんぱくフォックスですまない)(原作:ブルーアーカイブ)

ベアトリーチェによる、非人道的な人体実験の果てに莫大な神秘を体に宿した百合園サエカ▼しかし外付けの神秘ゆえ扱いきれず制御の利かない危険な爆弾のようなものと化し黒服に押し付ける形で売り払う。▼他のゲマトリア協力のもと、制作したオーパーツにより周囲に大きな被害を出しつつ、辛うじて制御に成功する。▼ゲマトリアに拉致られて神秘をこねこね実験された挙句、失敗作として破…


総合評価:1562/評価:6.86/連載:61話/更新日時:2026年08月21日(金) 20:47 小説情報

ブルアカの世界にTS転生したので日記を書く(作者:TS百合好きの名無し)(原作:ブルーアーカイブ)

ブルアカの世界にTS転生した元プレイヤーがほのぼのとした日常生活を送るだけの話。なお、記憶持ちの生徒もいる模様。


総合評価:16165/評価:8.83/短編:23話/更新日時:2025年12月27日(土) 14:30 小説情報

前世の記憶が戻ったので、シャーレでハッピーエンドを手に入れたい(作者:うどんそば)(原作:ブルーアーカイブ)

前世の記憶が戻ったトリニティ生徒が、廻りの脳を焼きながら、楽しく、精一杯生きていく話。▼──ビクビクして正しい歴史を眺めるよりも、少しでもいい未来に、手を伸ばしてみたい▼先生の相棒枠に、子供っぽさも大人っぽさも兼ね備えた、相性最高の不思議な生徒を生やしたらどうなるのか。▼きっと、先生のみならず、生徒の脳も焼いてくれるはず!▼独自解釈や独自設定ご注意ください。


総合評価:8891/評価:8.48/連載:69話/更新日時:2026年07月30日(木) 21:25 小説情報

トリニティキツネモドキはエデン条約を破壊したい(作者:ウガツホ村)(原作:ブルーアーカイブ)

あらすじ(表)▼百合園セイアの妹になってしまった自認曇らせ隊のオリ主が、エデン条約編で曇らせを振りまく話▼あらすじ(裏)▼曇らせ隊として振る舞うことに執心していないと、うっかりトリニティ&ゲヘナを丸ごと滅ぼしちゃいそうなオリ主の話▼ある程度原作を知っている前提で執筆しています▼n番煎じのエデン条約編ですが、独自要素を出せるように頑張ります▼現在エデン3章の執…


総合評価:1810/評価:7.26/連載:22話/更新日時:2026年05月31日(日) 00:00 小説情報

生徒(黄昏接触済)に転生したけど何とか原作以上の結末を目指します。(作者:冴月冴月)(原作:ブルーアーカイブ)

▼ 目が覚めたら目の前にシュロが居た。▼ 絶叫から始まった二度目の人生はキヴォトス、それも目覚めた時点で自分は普通の生徒ではない状態だった。▼「なんで私黄昏に接触してるの? アヤメは??」▼ 脳内を疑問符で占領されつつも、折角転生出来たならと百花繚乱編に限らず、先生を助けるべく奔走することを決める。▼「私が皆の『吉兆』になれるように」▼ そんな思いを抱いて。…


総合評価:1910/評価:8.05/連載:10話/更新日時:2026年08月16日(日) 10:30 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>