百花繚乱のお狐様   作:お狐コンコン

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1年アビドス編
いざ!アビドスへLET'S GO!!


「……百花繚乱紛争調停委員会1年、御陵ナグサ」

「同じく百花繚乱紛争調停委員会1年、七稜アヤメ」

「両者とも、前へ」

「古来より伝わる百花繚乱のしきたりに従い」

「いざ尋常に」

「勝負!」

 

「……そこ」

 

「なんの!」

 

「ぐっ…」

 

「1本!そこまで!」

 

「これで173戦173勝……」

 

「ナグサ!今日もありがと!いい試合だったよ。」

 

「うっ…うぅっ…」

 

「な、ナグサ?」

 

「またアヤメに負けた…」

 

「ちょ、ナグサ泣かないで!」

 

「あ〜アヤメがナグサ泣かせた〜!いけないんだ〜!」

 

「リ〜ン〜ド〜ウ〜?」

 

「キャー!アヤメが怒った〜!」

 

「待て〜!」

 

あれから無事高等部に上がり百花繚乱の一員として過ごす事半年程。

裏で動く為の準備も整いつつある今日この頃。

時期的には夏中盤を過ぎた頃であり、もう少しすると葉に赤みがかかり秋の訪れを感じる季節になりつつある。

 

「にしてもほんとアヤメ強いよね〜同じ1年の中ではトップでしょ?」

 

「え〜?そんな事ないよ。先輩達に比べれば大したことないでしょ?」

 

「それだとリンドウも私ももっと大したことない事になるけど…」

 

「おう一緒にするな。ナグサに勝ててない私が惨めになる」

 

「そ、そんなつもりじゃ…」

 

「あ〜今度はナグサがリンドウいじめてる〜」

 

「いや自分を大したことないって言ってるアヤメもだからね?」

 

「なんの事かな〜?」

 

「こんにゃろ〜!ほっぺもちもちしてやろうか〜!」

 

「きゃ〜!リンドウに襲われる〜!」

 

「誤解を招く言い方やめろぉ!」

 

「あ、そういえば明日私お休み貰ってるから明日居ないから」

 

「え?珍しいね」

 

「どこか行くの?」

 

「うん最近までずっと忙しかったから少し自治区外ブラブラしてみようと思ってね」

 

「それじゃあお土産よろしくね!」

 

「なんでだよ」

 

「楽しみにしてるね」

 

「おいコラ」

 

まぁ嘘だけどね。そろそろ時期的にいつポスタービリビリ事件が起きても不思議じゃないから1度アビドスに行って千里眼の条件を達成する事と少しでもアビドスの地理を覚えて素早く動ける為の準備をしとかないといけないからね。

 

顔隠す用のお面も用意出来たし準備はOK!

狐のお面だけどワカモと被らないように黒ベースのお面だから識別化は出来るはず。

偽名の方も「妖狐」を名乗るって決めたし大丈夫だよね。

え?安直だって?うるせぇやい!

 

さぁユメ先輩を救う下準備はほぼ完了!

不確定要素はどのタイミングでユメ先輩がピンチになるかと砂漠にいる以上ビナーに会う可能性が常にある事、そしてホシノを観察してる黒服の存在かな。

 

まぁ不確定を心配して動けないのが1番ダメだから早く動いちゃおう。

「それではアビドスでしゅっぱーつ!」

 

【アビドス】

 

「アビドスに無事到着しましたけども………」

 

「景色一緒すぎて迷子になる!!!!!!!」

 

なにこれ砂だらけで目印になるものがほとんどない!

水大量に持ってきて良かった!本編で先生が街中で遭難しかけるのに納得する砂の量だし、正直今もマッピングアプリ使いながら記録しておかないと正直当日確実に迷子になる予感しかしない!

 

「ひとまず千里眼の為に学校の方に行きたいけど何処だろ?」

できるだけ2人に鉢合わせるのは避けたい!何故なら明らかに警戒されるから!ユメ先輩なら大丈夫かもしれないけどホシノは確実に怪しむし警戒度MAXになるだろうから!

とりあえず隠密とは言わないけど騒ぎに関わらないように動こう!

 

ユメ先輩救出作戦の下準備開始〜!

 

「そういやこの頃って柴関ラーメンってあるのかな?」

店持つ前は確か屋台でやってたんだっけ?

あるなら食ってみたいな〜山盛り二郎系みたいな量はさすがに無理だけど普通に食べてみたい。

 

「それにしても本当に砂ばっかだな。多分ここはまだマシな方な気もするけど」

 

確か砂で家が埋もれてる場所もあったはずだしまだ地面が見えてるここら辺は被害は少なめの場所なのかな?

 

「ここは割と街中っぽいけど校舎はここら辺じゃないのかな?」

 

さすがに人が通らなさそうな方に校舎は無いだろうし砂が比較的少なそうな方面を探してみるか。

 

「しっかりしてください!」

「ひぃん」

 

「………………………今聞こえたの……まさか?」

確かこっちから聞こえてきたよね?ソローリ

 

「………………ユメ先輩とホシノだ。」

 

うわぁ!生ユメ先輩と生ホシノだ!ホシノちっさ!いやユメ先輩がデカイのか?

あれ(ツンツンホシノ)が…あれ(うへ〜)になるのか…

でもあれ確かユメ先輩エミュしてるからだったはずだしこの世界線だとならないのかな?

いやでもなんかしそうだな。そんな予感がする。

 

「そしてふたりがここに居るってことは校舎もこの近くかな?」

 

少し辺りを散策してみよう見つかるといいけど…

 

 

 

「……………あった。ここかな?」

 

割とすぐ近くにあったな。入っていいかな?でもふたりが帰ってきて鉢合わせになったら大変だし千里眼の条件はもう達成したから早く離れた方が良さそうかな?

 

「まぁまだ会うべきでもないしね。怪しまれて私への好感度がマイナスになる前に去るとしましょ」スタコラサッサー

 

「あれ?」

 

「ユメ先輩どうしたんですか?」

 

「今誰か校門の前に居たような?」

 

「え?……誰も居ないじゃないですか。しっかりしてくださいよ」

 

「ひぃん…ホシノちゃんが厳しい」

 

─────────────────────

 

「さて、当初の目的とユメ先輩がまだ生存してる事を確認出来たしこれからどうしよう。」

 

アビドスでの用は終わったし貴重な生ツンツンホシノも見れたからさっさと帰るかな〜

 

「ん?あれは屋台?………もしや?」

 

「お客さんかい?いらっしゃい!」

 

柴大将だぁ!これ柴関ラーメンの屋台だ!

 

「えーっとおすすめってありますか?」

 

「うちのおすすめは柴関ラーメンだな!それにするかい?」

 

「じゃあそれでお願いします。」

 

「おうよ!ちょっと待っててくれ!」

 

マジか見つかるか分からなかった柴関ラーメン見つけちゃったよ!

 

「お待ちどう!」

 

「いただきます!ズゾゾ…………美味っ!」

デカい!多い!美味い!

すげぇ!これが噂の柴関ラーメン!すげぇ美味い!ちぢれ麺に濃厚スープが絡んでめちゃくちゃ美味い!!野菜も食感を残して心地いいし肉厚チャーシューも食いごたえ抜群!味玉もしっかり味が染みてて半熟!全部が素晴らしい完成度!こんなの近くにあったら通っちゃうよ!

ズゾゾゾゾモグモグ…ゴクゴク…

 

「ふぅ…ご馳走様でした……すごい美味しかったです!」

 

「おう!嬢ちゃんすげぇ食いっぷりだな!見てるこっちも気持ちよかったぞ!」

 

「こんなに美味しいラーメン初めて食べましたよ!お会計いくらですか?」

 

「580円だ」

 

「え!?安すぎません!?」

 

「お客さんに喜んでもらうことが一番だからな!どうって事ねぇよ!」

 

「そうですか…すごい美味しかったです!また来ますね!」

 

「おう!また来るの楽しみにしとくよ!」

 

────────────────────

 

いや〜柴関ラーメン美味かったなぁ…絶対また行こう。

さて、アビドスでやる事はもうないしアヤメ達にお土産でも買って戻ろうかな。

 

次アビドスに来るのはユメ先輩を助ける時……ユメ先輩を助けた時点でこの世界は本編とは違う世界線になる。

でももし先生……まだ見ぬこの世界の主人公の貴方ならきっと同じ選択をするよね?

連邦生徒会長も言ってたもんね。

大事なのは経験ではなく選択。

先生…貴方が救えなかった生徒を私が変わりに救ってみせるよ。

もしかしたら初めて会う時は敵として顔合わせするかもしれないけど…この世界の生徒の笑顔の為に

 

『俺』は『悪役』として『妖狐』を演じきる。

 

あ、どうせなら連邦生徒会長が失踪する前に本物見てみたいな〜

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