「バリアが破れたってことはもう先生達が箱舟に到着するって事だよ……急がなきゃな」
急がないと間に合わなくなる…資料室でもあると助かるんだが…
揺れる箱舟の中を走りながら使われてない空き部屋の扉を開け続けるとひとつだけ使われていたであろう部屋があった
「……ここは」
自分が居た部屋と似ているが机の上にあるノートと同じようなノートが入った棚の違いがありこの箱舟において自分以外の誰の部屋かは考えずともわかった
「……シロコの部屋か」
乙女の部屋を探るのは少し良心がはばかられるが時間がないし少しでも手がかりが欲しいのでノートを見せてもらうとしよう
〇月〇日
シャーレから先生が来て借金も前よりは何とかなりそう
「これは……シロコの日記か」
〇月〇日
最近トリニティで大きな事件があったらしい。
白い亡霊が出たとか飛行船が墜落したとか…ヒフミが無事だといいけど
「向こうでもエデン条約はベアトリーチェによって妨害されたのか…」
〇月〇日
久しぶりに姉さんに会えた。
だけど何かあったのかすごくやつれたような声がしてた…大丈夫かな?
「エデン条約……もしかしてバッドスチルの方になったのか?」
〇月〇日
シャーレで爆発があったらしい。
先生が意識不明の重体という事でキヴォトス中が大混乱になってる。
「確かこの爆発は地下生活者によるものだったよな?確かプラナもいてやっと防げるものだったか?プレ先世界線だと片方しかいないから重傷を負うんだよな」
〇月〇日
セリカが行方不明になった。
先日のシャーレ爆発と関係があるのかな。
無事でいて
「そうか…セリカが失踪したのは爆発の翌日か」
〇月〇日
先生が意識不明になって〇〇日…
ホシノ先輩の様子も変だし姉さんも忙しいらしいしこれからどうなるんだろう…
「……アビドス3章、ユメ先輩も居ないみたいだしやっぱり起きたのか」
〇月〇日
ホ⬛︎ノ先⬛︎⬛︎ヘイ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎した。
⬛︎⬛︎ノ先輩を止⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎だけ⬛︎⬛︎に
どうしてこうなっちゃったの。
「………」
〇月〇日
ノノ⬛︎がネフ⬛︎⬛︎⬛︎に⬛︎⬛︎て⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
アヤ⬛︎も生命⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎でなん⬛︎⬛︎生き⬛︎⬛︎でるだけ。
「ノノミもアヤネも居なくなってシロコだけになった……ほぼ原作通りだな…」
それにしても所々文字が潰れて読めないな…原作を多少知ってるから分かるが…
〇月〇日
私1人⬛︎⬛︎に⬛︎⬛︎⬛︎。
とに⬛︎⬛︎借⬛︎を返⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
「……」
読み進めていく事に徐々に文からも一人で苦しんでいく様子が分かり心臓が締め付けられるような感覚がする…
「……向こうの私は何をしているんだ」
めくっていくと割と最近書かれたのか文字も潰れてなくちゃんと読める文が出てきた
〇月〇日
姉さんが私の傍に居ることが増えた。
みんな居なくなって私の唯一の心の支え。
でもこれからどうすればよいのだろう…
「……」
〇月〇日
姉さんが居なくなった。
姉さんを探しに行ったがどこにもいなかった。
「………」
〇月〇日
姉さんを探していると不思議な光の柱が昇ったのを見つけた。
柱の方に行くと姉さんの羽織りと銃があった。
姉さんも消えてしまった。
だけどあの光はなんだったのだろう…
「……光の柱?」
なんだ?光の柱って…
「柱の場所に私の遺品(仮)があったってことだからおそらくは私が何かしたのだろうが…」
私の能力に柱が立つほどのものは無い……だとすれば
「……なるほどな、そういう事か」
やっぱり向こうの私も最後には次に繋ぐ事をした…と思おう。絶対と断言出来る確証はないが私の考えることだ、私が思い付いたこれ以外にするとは思えない
「なら……するべき事は決まったな」
だがこれを他の人に見られる訳にはいかないな…見られたら厄介事になるのは確実だしわざわざ説明するのもめんどくさい
「とりあえずは原作通りに進んでもらうとしよう…私が変えるのはまだ先だ」
それに準備しなきゃいけないものがまだあるしな
「マスター!」
「ルナ、首尾は?」
「問題なく本船に侵入して脱出シークエンスのコピーに成功しました!」
「そう…ならルナ」
「はい?」
「そのコピー…もう二人分追加してくれるかな」
「二人分……ですか?」
「あぁ…偉大な英雄の分だ」
さぁ…少しでもハッピーエンドになれるようにするとしますか。その為ならたとえ自然の摂理にさえ牙を向いてやろう
「託されたからにはきちんと役目を果たさなきゃなぁ」
あの白軍団のすまし顔が歪むのを楽しみにしておいてやろう…待ってろよ、無名の司祭そして
「プレナパテス先生」