「うーんポスタービリビリ事件起きないねぇ」
アビドス訪れてから3週間…あれから2日に1回は千里眼で様子を見てるけど一向に喧嘩になる様子もない。
「でもポスター自体はもうあるみたいだしいつ起きても不思議じゃない」
私が動くのは事件が起きてからでいいとして問題はユメ先輩の死因がなんなのか確定していないこと。
まあ考えられるとしたら…
1.ただユメ先輩がコンパスと水を忘れて遭難して衰弱死
2.砂漠で何か(おそらくはビナー)と戦い敗北死
3.1と2の両方
4.何者かに殺され砂漠に放棄された
多分この4つのどれか……
4は1番無さそうだけど。
他の3つは全部有り得るんだよなぁ
そもそもユメ先輩が砂漠に行ったとしてもなんでコンパスも水も忘れたかが謎なんだよ。いくらユメ先輩が抜けてるとしても両方忘れることなんてある訳…………あるかも。
うーんだとしたらまずユメ先輩助ける為には自分の武器と脱水症状だろうし経口補水液も持って行って後ゼリー飲料もいるか。多めに持っていかないとね。
事件が起きたのをすぐ確認してから休みを申請したとしたら探しに行けるのは3日後それまではユメ先輩もさすがに衰弱してはいても手遅れではないはずだし準備は万端にしておくか。
「リンドウ?いる?」
「ん?アヤメにナグサどうしたの?」
「いや今日から3日間の合宿なの忘れたの?」
「あれ?今日からだっけ?」
「そうだよ?」
「…………やばい何も準備してない。」
「何してんの!?早く準備して!私達も手伝うから!」
「あざます!」
合宿中は千里眼使ってもそもそも抜け出せないしこの間に事件起きたらどうしようもないけど仕方ないよな。
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いや〜まさかの合宿を忘れるとは不覚…
3日間見れなかったけどひとまずアビドスの様子を覗くとしますか。このまま事件が起きなければいいんだけどね〜。
「ん?いるのはホシノだけ?………テープで直されたボロボロのポスター………まずい!」
まさか本当に合宿中に事件起きるなんて!早く休暇申請出してアビドス行かないと!
ドタドタドタドタ
バン!
「委員長!3日ほど休暇頂きたいんですけど!」
「うわっびっくりした!え?休暇?それはいいけど急だね?」
「ちょっと野暮用でして。」
「そっか…申請通って休めるの明後日ぐらいだけど大丈夫?」
「大丈夫です。ホント急に申請してしまってすみません。」
「全然いいって、リンドウは入ってきてからずっと頑張ってるしもっと休暇取りな?いつも一緒にいるアヤメやナグサだって休み取ってるんだし」
「まぁそれは考えときます。それでは失礼します。」
「はいよ、じゃあ予定では明後日から3日間休みね。」
「はい、お願いします。」
ひとまず休みの申請は終わったから明後日からアビドスで動くし明日は準備に専念しよう。
……ビナーは1度は見てみたいけど会いたくない。少なくともユメ先輩を救うまでは……いや、出来れば諸々の事件が終わってから。
だからビナー出てくるなよ〜頼んだぞ〜!
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「クソ……ユメ先輩何処だよ…」
休みを貰ってアビドスでユメ先輩を探して2日目…砂漠を探してもユメ先輩のユの字もない。
「そもそも砂漠だからなんの手がかりもないからなぁ…かろうじて廃墟を目印にできるけどここら辺にも居なさそうだなぁ。」
次は向こう側を探してみるか…もう暗くなりそうだし。今日はここまでかなぁ…全然見つからない。
「だ…だれか……たす…け…て…」
「え?今誰か……もしかして!」
「み…みず…」
いたァァァァァァ!!!!!!!ユメ先輩居たァ!
とりあえず『妖狐』として仮面とフード被って……よし!
「おい!あんた大丈夫か!?」
「だ、誰?助…けて」
「分かったからひとまずこれ飲め!経口補水液だ!焦らずゆっくり飲むんだ」
「ゴク…ゴク…あ、ありが…とう……」
「おい!しっかりしろ!おい!」
「スゥ…スゥ…」
「……………寝てる。助かって安心したのか?」
ユメ先輩の死因は1の衰弱死だったか…なら安全なとこに連れて行ってホシノを呼べばユメ先輩の死は回避できるか。
「とりあえずどこか休める所に運ぼう。」
…………これおんぶ?抱っこ?どっちがいいんだ?……おんぶでいいか。
「ちょっと失礼しますよっと……」
ひとまずさっさとここを離れよう。街の方へ行けば安全でしょ。
【街の廃ビル】
「ここならひとまず大丈夫かな。どうやってホシノにここの場所知らせよう。………ユメ先輩ちょっと失礼しますね〜?」ガサゴソ
「あ、あったスマホ…充電は……やっぱり無いか。バッテリー持ってきて良かった〜充電充電〜」
「………ユメ先輩」
ユメ先輩が居なくなってからもうすぐ1週間…どこを探しても見つからない…もう会えないとしたら……私は…………
ピロン
「?………誰から……ユメ先輩!?」
これは…座標?しかもここって街の廃ビルじゃ?
「分からないけど…この座標にユメ先輩がいるかもしれない。………行かなきゃ」
「送信したしすぐ来るかな?」
ユメ先輩まだ起きそうに無いし私も少し休憩しよう。ホシノが来たら『妖狐』として『悪役』を演じなきゃいけないからね。
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「………ここだ。この廃ビルにユメ先輩が。」
カツン カツン
「…誰かいる。……ユメ先輩?」
いや違う。ユメ先輩のぽわぽわした雰囲気じゃない。
「…………誰?」
「おや、やっと来ましたか。」
「お前は何者だ。ユメ先輩は何処にいる。」
「私が何者か……そうだな。私の名は……『妖狐』とでも名乗っておこうか。」
「妖狐?もしかしてお前黒服の男の仲間か?」
「黒服?誰の事だい?私に今仲間はいないが?」
「……知らないなら別にいい。ユメ先輩は何処にいる。」
「ユメ?……あぁあの少女の事かな?彼女なら向こうで眠っているよ」
「お前!ユメ先輩に何をした!」ジャキッ
「さぁね…私が何しようが君には関係ないのでは無いかい?私は私の目的の為についでに彼女を拾っただけさ」
「お前!」ギリィ
「まぁ無駄な雑談はここまでにしよう。私にはやるべきことがあるのでね。ここで失礼しよう。」
「ッ!まて!」
「私を追うのは勝手だが彼女を置いてまで追ってくる気かね?早めに病院に連れて行くことを私は進めるがね…それでは暁のホルスよ。いずれまた…会うだろう。さらばだ」
「ッ……ユメ先輩!」
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「………………怖かったぁ」
マジで暁のホルス状態のホシノと対峙するとか心臓いくつあっても足りないよ!演技変じゃなかったよね!?
「でもひとまずユメ先輩は救えた…これで原作とは違う世界になった。ここからは完全オリジナルストーリー…ならみんなが笑える世界にしてやろうじゃないか。」
今後のイベントで1番近いのはシロコが拾われる事だけどそこもちゃんと誘導しないとね。ユメ先輩を救った事で今後どうストーリーが変わるかは未知数だから
私一人でどこまでやれるかは分からないけど…それでもやり切ってみせる。
「クックック……なかなか興味深い人物がいるようですね。」