「なるほど、事情はすべて把握した」
ボスのナジェンダさんは、ボクとタツミに緑色の義手を出して言った。
「タツミ、ユウキ、ナイトレイドに加わる気は無いか?」
しかしタツミは、
「断ったら、あの世行きなんだろ」
と冷たく返した。するとナジェンダは、
「いや、それは無い。だが、帰すわけにもいかないからな。我々の工房で働いてもらう事になる。とにかく死には
しない。それを踏まえた上で、どうだ?」
[命の大切さは前世でイヤというほど教えられた。それを考えると…]
ボクは迷った挙句、聞いてみた。
「ねえ、ナイトレイドはただの人殺し集団?それとも、何かの依頼でやってるの?」
ナジェンダはそれを聞いて、
「帝都の遥か南に、反帝国勢力である革命軍のアジトがある」
「ああ、そういう事か」
ボクは納得したが、タツミはまだ何が何だか分かっていない様子だった。ナジェンダは話を続けた。
「初めは小さかった革命軍も、今や大規模な組織になった。すると必然的に、情報の収集や暗殺などの日の当たら
ない仕事をこなす部隊が作られた。それが、我々ナイトレイドだ!」
「革命が成功すれば、この国は大きく変わるのか?」
「ああ」
「そうなれば、民達の税も軽くなるのか?」
「無論だ」
タツミは笑顔を見せながら言った。
「すげぇ、じゃあ今の殺しも、悪い奴を狙ってゴミを排除しているだけで、いわゆる[正義の殺し屋]って奴じゃ
ねぇか!」
その言葉を聞いた皆は、アカメとボクとナジェンダさんを除いて、笑い出した。
「タツミ、どんだけ綺麗ごとを言おうがやっていることは、殺しだ!」
レオーネさんは、不敵な笑みを浮かべて言った。
「そこに正義なんてあるわけがありませんよ」
「ここにいる全員、何時酬いを受けて死んでもおかしくないんだぜ」
そこにブラートさんとシェーレさんが追い打ちをかける様に言った。そこにナジェンダが言った。
「戦う理由は人それぞれだが、皆覚悟は出来ている。お前にその覚悟はあるか?」
タツミは何かを決心したように言った。
「報酬は貰えるんだろうな」
「ああ、しっかり働けば故郷の一つは救えるだろう」
「だったらやってやる。俺をナイトレイドに入れてくれ」
そこにマインが、最後の忠告のように言った。
「村には大手を振って帰れなくなるかもよ」
しかしタツミは、
「良いさ、それで村の皆が幸せになるんだったら」
「決まりだな、ところでお前はどうする、ユウキ」
「今の話を聞いたかぎり、ボクは革命軍に行った方が良いと思うんだけど」
これを聞いたナジェンダは興味を持ったように言った。
「ほう、ちなみに聞くが、どうしてだ?やっぱり殺しはイヤか」
「全部話さないとダメ?」
「「「「ダメだ!」」」
全員ハモった!!!
「さて、何処から話そうかな。まず最初に、ボクはこの世界の住人じゃないんだよ」
「「「「は、はあ!?」」」」
は、早めに出そうか。次回も。それにしても、アカメのヤンデレ難!!!