在日米軍side
「沖縄空襲の際の我が軍の対応に対して日本国内では批判の声が出ています。
沖縄空襲の際、
金髪のアメリカ空軍准将は報告する。
「実際に我が基地は今デモ隊に包囲されております。
現在沖縄県警機動隊が派遣され、
今後どうなるか見当が付きません
例えば、デモ隊がなだれ込んできた場合、我々と機動隊だけでは対応できません。
それにともない士気の低下が著しく目立っています。
どうか命令の再考をお願いしたい。
我々の参戦を認めてください。
お願いします。」
頭を下げる男を、テレビ画面に映る金髪の女。
アメリカ空軍の中将として第5空軍司令官そして在日米軍司令官を兼務している。
そして男の言葉を最後まで聞くと、ヒステリックに罵倒し始めた。
「嘉手納飛行場司令官、ケインズ准将。
命令は変更しないわ。
何故って?
だってそんな権限私にも無いもの。
そうねぇ、太平洋空軍司令官に頼み込んでみたら?
まぁダメだろうけどね。
考えてることがどうして分かったみたいな顔してるわよ。
アンタ。
士気の低下?
そんなこととっくの昔にわかってたんでしょうが、それをどうにかするのがアンタの仕事でしょう。
アンタそんなことも出来ないクズなの?
そうクズなのね。
それでも男?
あれ付いてんの?
私は、最初からアンタのことが気に入らなかったの。
何故か分かる?
男って何?
女って何?
男女同権って何?
自分はエリート風を吹かせて自分じゃ何も出来ないんでしょ。
そんな奴が私は嫌いなのよ。
誰だか分かる?
アンタよ、アンタ。
アンタなんかクビよ クビ。
明日を楽しみにしてなさい。
アンタをクビにしてやるんだから。」
もう言ってることが支離滅裂だった。
しかしケインズ准将はF-15パイロットとして、湾岸戦争、イラク戦争等に参加し空軍勲功章を2度、部隊表彰を6度受けた。
最後の空戦で被弾、負傷し事務職に転職。
苦労の末に、嘉手納飛行場司令官に任命された。
罵倒するだけ罵倒して、映像は消えた。
ケインズ准将は黒い液晶ディスプレイの前でずっと立ち尽くしていた。
(告発してやる。
絶対に告発してやる。
何が、何も出来ないだ。
お前が出世の階段を上がっているときに、こっちは前線で命張ってたんだ。
前線の恐怖も知らないくそ女が何も知らずに言いやがって。)
「司令官?」
近くにいた副官が声をかけてきた。
「副官、あの女を告発したい。
どうしたら良いと思う?」
「第390情報隊に情報収集させましょう。
空軍参謀総長を除いてあの女は嫌われていますから、上層部は司令官を支持するでしょう。
噂では参謀総長の愛人だとか、言われてますからね。
今の言動もバッチリ録音されています。
すぐにでも査問委員会に突き出せますが、まず外堀を埋めましょう。
在日米軍内での評判もかなり悪いですし。」
副官はそう提案する。
こうして静かに米軍が分裂する事態の種が蒔かれた。
在日米軍side out