やまとside
「P-3C及びP-1Aで対潜哨戒を行ってください。
なにぃ、制空権が無いから出来ない?
お前らそれでも専門職かよ。
タンカーに被害が出たらどうすんだ?
お前らの責任だぞ。
それでこっちにどうしろって?
じゃあそれが専門の空自は何て言ってるんだ?
えッ、人員や機材を派遣する余裕が無い?
無理矢理でもこっちでやれ?
無茶なこと言ってんじゃねぇ。
航空優勢は、こっちが握ってんじゃなかったのかよ。
中国空軍の数による攻撃による消耗が激しい?
知ったことか、本土からの部隊はどうしたんだ?
防空戦闘で忙しい?
こっちも忙しいんだ。」
いらついた様子で通信を終えた上条は荒れていた。
それは、自衛艦隊司令部からの緊急通報が大元の原因であった。
自衛艦隊司令部の緊急通報は敵潜水艦多数が周辺海域に潜伏している可能性大との内容であった。
やまとは那覇基地の第5航空群と共同でこれに対処せよ、との命令も同時に発せられた。
そのため上条は第5航空群司令との協議のため通信回線を開いたのだが、相手の消極的なこと限りがなかった。
なんだかんだ理由をつけて出動を行わない第5航空群司令側に苛立ちを隠さなかった。
(万が一シーレーンが打撃を受けたらどうするんだ。
しかし、時既に遅し。
日本のタンカーを中心としたシーレーンが中国海軍
上条にその情報が入るのは、第2護衛隊群がやまとに合流してからだった。
やまとside out
中国政府side
「宝主席、何を考えておられるのですか?
宣戦布告もせずに、日本に対し攻撃を加えるとは。」
けわしい表情で詰め寄る外交部長を宝主席はキラリと光るサングラスで見つめ返す。
「フッ、問題ない。」
「大ありです。」
「先制攻撃を加えてきたのは、あちらからだろうが。」
「大量の飛行機を送り込んだのはこちらでしょう。
無線の故障か何か知りませんが、3度の警告を無視したのも。
世界中で反中デモが起こっておるのです。
我々外交官の苦労を分かっていただきたい。
また先程日本政府より最後通牒が通達されました。
先制攻撃を受けた側としては、とても寛大な条件でした。
どうか対応をお考え直しください。」
懇願する外交部長を一瞥した後、決定を下した。
「これから日帝共に鉄槌を下すのだ。
そのために日本政府を孤立させるための外交戦略を練る外交部長がそんな弱気ではいかんな。
朱外交部長、君を解任する。
職務は副部長に引き継がせたまえ。
我が民族の裏切り者の顔など見たくない。
出て行きたまえ。」
外交部長は一礼すると、去って行った。
中国政府side out