やまとside
「敵機接近。
方位315、距離30000、高度2000m、数200。
機体の種類の確認完了。
中国空軍のJ-7及びJ-8です。」
「多いな。
迎撃行動は、砲雷長に一任する。
全機迎撃せよ。」
「了解。
SM-2発射用意。
数40。
舷側のVLSから撃ち出されたSM-2は敵の編隊に殺到した。
照準をロックされていた機体はさらに周辺の機体を道連れにして墜ちていく。
「撃墜確認。
数48。」
「距離12000。
敵機より多数の高速飛行目標接近。
多過ぎて計測不能。
対艦ミサイルと思われます。」
「目標変更。
CIWS及びSeaRAM、
ESSM発射用意。
こちらも舷側のVLSから五月雨式に撃ち出される。
「続いて主砲及び副砲
チャフ、フレアー展開。」
次々撃ち出されるESSMの網を抜け出たミサイルに砲火が集中した。
それでも数が多過ぎる。
やまとの処理能力を大きく超えていたのだ。
墜とされなかった152機のJ-7及びJ-8から各2発発射されたとして304発である。
仮に200発墜としたとしてもまだ100発以上残っているのである。
そのミサイルの大半がチャフやフレアーにも引っ掛からなかった。
やまとの船体や上構に大量に命中した。
「艦内各所より負傷者多数との報告あり。
ヘリ格納庫にて火災発生。
現在消火作業中。
1番から29番までのVLS炎上中。」
「延焼及び誘爆の危険性が高い。
炎上中のVLSをパージしろ。」
「了解。
パージします。」
砲雷士がレバーを回してボタンを押すと炎上中のVLSがやまとから次々切り離され海中に投棄された。
火災の消火作業が艦内各所で続けられている。
「敵船団を捕捉しました。」
レーダー員の報告に上条はすぐに確認する。
「距離は?」
「45000mです。」
「少し遠いな。」
「44000mです。」
「副長。
主砲のぎりぎりではありますが射程内です。
砲撃を進言します。」
砲雷長は言った。
「分かった。
改めてミサイル戦及び砲撃戦用意。
対艦用トマホーク準備及びSSM-1B準備。
目標071型揚陸艦。
数は砲雷長に任せる。」
「了解。」
「右舷砲撃戦用意。」
やまとside out