やまとside
艦橋
「
僚艦との距離、30kmを維持せよ。」
航海長が指示を出す。
「了解、
航海士の声は少し固い。
「いつも通りにやれ。
訓練通りにな。」
航海長はそう言った。
「了解。」
機関室
「今度は何処だって?」
「黄海の中国領海らしいぞ。」
「何ボサッとしとんじゃ、働かんかい。」
若い隊員の雑談を、機関長は一喝する。
機関科員は、全員でガスタービンエンジンのご機嫌取りに奔走していた。
「報告します。
1番、2番異常無し。
これより、3番及び4番に取り掛かります。」
先任機関士が報告した。
「分かった。
頼むぞ。」
「砲雷長、戻った。
明日に備え、休め。」
先程から1時間ほど上条は休息を取っていた。
そこから
「いえ、大丈夫です。」
「いや、戦闘指揮序列第2位の砲雷長に倒れられるわけにはいかない。
艦長代理命令だ、休め。
異議は認めない。」
戦闘指揮序列とは戦闘中に艦長等が負傷した場合、誰が指揮権を継承するかの決まりである。
単純に階級順に決まっているが、砲雷科士官の方が優先される。
「了解。」
砲雷長は敬礼をして退出する。
「この時間までに、報告することはあるか?」
戦闘部署発動中ではあるが、三直体制を敷いている。
夕方に言ったことは、まあ上条の気分だと思う。
「特にはありません。
ただし、時折レーダーに小型船のエコーが見られます。
排水量は10tも無いのですが、警戒が必要かと思われます。」
「分かった。」
やまとside out
日本政府side
「もう終わります。
彼らに任せておけば大丈夫でしょう。」
直木総理はそう言った。
日本政府side out
北京軍区side
「沿岸防備を固めろ。
地対艦ミサイル部隊は配置に着いたか?」
「はい。」
「ならば良い。
いいか奴らには絶対に指示あるまで待機。
これを徹底させろ。
以上だ。」
北京軍区side out
中国政府side
「核の封印を解け。
弾道ミサイルも発射態勢に移れ。
情勢が悪化した場合、即座に発射しろ。」
「しかし、その場合米国の介入を招く可能性もあります。
どうしますか?」
「どうせ負けるのなら、日帝に一撃加えた方がいい。」
「ですが……」
「くどいぞ。
私が、発射と言ったら、発射だ。」
これが、中国軍上層部や革命第3世代の長老を力で黙らせた宝主席の怒号である。
恐怖を感じない方がおかしい。
「それに、これは中央軍事委員会の決定事項である。
今更の変更は認められない。」
中国政府side out