やまと復活 鬼神の護衛艦   作:佐藤五十六

40 / 74
第37話

やまとside

「今回の紛争は、早くも最終局面を迎えている。

最後の賭けに出るかも知れん。

各員は、BMDシステムの最終チェックに入れ。」

「了解。」

中国政府が、核の封印を解いたことを、知らない自衛隊はいつも通りの対応を心掛けていた。

というか実際のところ、核・生物・化学(NBC)弾頭、通常弾頭、どれが飛んできても陸上自衛隊救援部隊の活動は変わらないのである。

「自衛隊法第82条3項に基づき、自衛隊に対し破壊措置及び着弾地点に対する救援措置命令が発令されました。

これより、全護衛艦はBMD対応態勢に移行せよ、とのことであります。」

通信長が直々に報告に来た。

上条は、通信長に頷きを返し、戦闘情報センター(CIC)内の全員の顔を見る、全員がこちらに頷きを返して来る。

そこに、砲雷長が言葉を付け加える。

「我々は、艦長を信じておりますから。」

やまとside out

 

日本政府side

「弾道ミサイル対処のため、総理は陸海空自衛隊に対し防衛大臣を通して、破壊措置及び着弾地点に対する救援命令を発令しました。

これは、国民の生命及び財産を守るためでありまして、万が一着弾しましたら陸上自衛隊員の指示に従い、避難してください。

決して、パニックを起こさないでください。

日本政府及び自衛隊は、あなた方国民を全力で守ります。」

官房長官はそう言って、水を一口飲む。

「また、衛星監視網増強のため、防衛省は、気象庁より気象衛星ひまわりを全て徴発しました。

明日からの天気予報に支障が出る可能性があります。

私からは以上だが、何か質問はありますか?」

「この紛争について、よろしいですか?」

「構いませんよ。

無論、国家機密もありますから答えられる範囲は限られていますが。」

「では、この紛争はいつ終わるか、分かっていますか?」

「そう長くは続かないと思いますよ。

そうですね、あと三日ぐらいでしょうか。」

「それは、政府としての見解ですか?

それとも個人としての見解ですか?」

「勿論、政府としての公式の統一見解と考えていただいて構いません。」

「そう言える根拠は何ですか?」

今度は、別の記者から質問が飛ぶ。

「現在、中国国内にて内戦の発生が確認されています。

少なくとも、中国政府でも二正面作戦はきついでしょうし、遠からず、休戦講和を求めて来るでしょう。」

「他にはありませんか?

無いようでありましたら、これにて会見を終了させていただきます。」

官房長官はそう言って、記者会見場から退室していった。

日本政府side out

 

情報本部side

「衛星監視網は、ひまわり8号機を加えて、21基。

うち早期警戒衛星は、7基。

少ないな。

米軍のやつは、使えないのか?」

「正規ルート、非正規ルート、どちらも試みていますが、使えませんねぇ。

米国からの反応はありません。」

「だろうとは思ってたが、そうか無理か。

仕方ないな。

手持ちの衛星でむらなく監視できる割り当てを考えてくれ。」

情報本部side out




ここでは、気象衛星ひまわり8号機に監視衛星としての能力を付与されているという設定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。