やまと復活 鬼神の護衛艦   作:佐藤五十六

43 / 74
第40話

やまとside

「そうか、瀋陽軍区からの攻撃はありえるのか。」

上条のつぶやきに、戦闘情報センター(CIC)内は、騒然となる。

やまとの乗員は完全に油断していた。

そこを突くように、敵の攻撃部隊が現れる。

「護衛艦"たにかぜ"より通報。

低空より敵部隊飛来。

これより、防空戦闘に入る。」

「いや、それは有り得ない。

奴らの兵器は動かないはずだ。

おそらく済南軍区からの部隊だろうが、取り敢えずは落ち着け。

これは済南軍区からの部隊だ。

昨日、瀋陽軍区の部隊は自滅したじゃないか?」

「ああ、そうでした。

今のあそこでまともに動けるのは、歩兵だけでしたね。」

砲雷長が同意する。

トップ二人が冷静になると、驚くほど動揺していた艦内が、特に戦闘情報センター(CIC)は、一転冷静になる。

「防空戦闘は、たにかぜ、あしがら、きりしまに一任する。

本艦はBMD態勢を維持しろ。」

上条が、指示を怒鳴って伝える。

「衛星より通報。

再び莱芺基地にて熱源を確認。」

「迎撃を開始しろ。」

上条の指示が飛ぶ。

「レーダーでも捕捉しました。

数、50。」

「SM-3発射用意。

数、40。

諸元(データ)入力。」

諸元(データ)入力完了。」

撃てぇ(テェー)

前回と同様にVLSから撃ち出されたSM-3(スタンダードミサイル)は、弾道ミサイルに殺到した。

前回と同じく撃破率は、発射数の八割に留まった。

そのため、二回目の迎撃は日本海に展開中の第三護衛隊群に託されたのだった。

やまとside out

 

みょうこうside

黄海(ホワンハイ)での戦闘の状況は、戦術データ・リンクシステム(Link16)を通じて、リアルタイム転送されていた。

「お客さんが、すぐ来るらしいな。

対空戦闘。」

「アイ・サー。

対空戦闘。」

みょうこう搭載のSM-3の数は、やまとほど多くはない。

VLSに15発も積んであればいいところである。

これはあたごも同じである。

「レーダーでも捕捉しました。

数、18。」

「あたごと共同で対処する。

SM-3発射用意。

数、9発。

諸元(データ)入力。」

諸元(データ)入力完了。」

「よしっ、撃てぇ(テェー)。」

みょうこうの後部VLSは、対空ミサイル専用となっている。

そこからSM-3(スタンダードミサイル)が撃ち出された。

みるみる白煙を残し、空を駆け昇っていく。

「全弾に命中しました。

その全てに核弾頭の搭載はありませんでした。」

「そうか、よくやった。」

みょうこうside out

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。