第56話
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(日中紛争の勃発に伴い、本日は予定を変更して、報道特別番組をお送りしています。
現在までの防衛省大臣官房広報課の発表によると、陸海空自衛隊はBMD対応のために部隊を展開させたとの発表がありました。
さらには、これまでに、弾道ミサイルが多数発射されたものの全弾迎撃に成功したと発表されました。
しかし、現段階でも自衛隊に発令された破壊措置命令は解除されておりません。
繰り返し、政府からのお知らせとお願いです。
現在も弾道ミサイルが落下して来る可能性が残っています。
不要な外出は、お控えください。
以上が政府から国民の皆様へのお願いでした。
次に北京にいる清水さんに伝えてもらいましょう。)
(はい、清水です。
今、私はクーデター政権の樹立された北京の中心地、天安門広場にいます。
現在、クーデター政権よりの記者会見が開かれるとの話でした。
非公式の情報ではありますが、中華民国の毛総統が中国国内に入ったとの情報がありますが、真実かは微妙です。
あっ、あれは、クーデター政権の朱臨時主席です。
隣には、中華民国総統の毛氏の姿も見て取れます。
どうやら会見が始まるようです。)
(これは、皆さん良く集まっていただきました。
最初に前置きとして言っておきますが、これよりあなた方は歴史の目撃者となるでしょう。)
(では、始めます。
我々、中華民国と中華人民共和国は併合条約に調印しました。
この条約は調印後、即刻発効するものです。)
(これにより、今後10年の移行期間を持って、中華人民共和国は中華民国に吸収されます。
長い57年という分断の歴史に終止符が打たれたのです。)
(以上で会見を終わりますが、何か質問はありますか?
日本の記者さんですか、そこの白い服を着た女の方。)
(日本放送北京支局の清水と言います。
朱臨時主席にお尋ねしたい。
何故、せっかく掴んだ権力を手放すような真似をするんですか?)
(私は、前外交部長として中華人民共和国の裏も表も見てきました。
そこで見たのは、腐ったこの国でした。
しかし、台湾の中華民国を見てみると、同じ中国人が運営している国とは思えない豊かさというか、何と言えばいいのか、分からないのですが、そう言うものを見たんです。
それを見た私は、中国を任せられるのは彼らだけだと思いました。
理由はそれだけです。)
(なるほど、ありがとうございます。)
(他に質問はありませんか?
無いようであれば、これにて会見を終了とさせていただきます。)
(北京、天安門広場からは以上です。)
(ありがとうございました、清水さん。
官房長官が記者会見を開くようです。
首相官邸にいる沢田さんに伝えてもらいましょう。)
(はい、沢田です。
現在、官房長官が入室し、もうすぐ会見が始まるようです。)
(ええと、あっはい。
我々、日本政府としましては、東アジアの火種の一つであった中台問題が円満にそして解決されたことを、嬉しく思っております。
また、先程、中国政府担当者と接触し、休戦講和に関する交渉が開始されたことを、ご不便をかけました国民の皆様にお知らせしたいと思います。
以上で会見を終了としますが、何か質問等ございますか?)
(日本新聞の吉川といいます。
中国軍は、核を使用したとの情報も入っていますが事実ですか?
もし事実である場合、日本への影響は?)
(確かに、そのような情報は日本政府としても確認しています。
しかし、実際に使用されたのか確認できていない上で、いくつかの状況証拠は集まっていますが、決定的な証拠が見当たりません。
したがって、現段階では日本への影響は無いとしか言えません。)
(そうですか、ありがとうございます。)
(他に質問はありませんか?
ありませんね、では以上で記者会見を終了させていただきます。)
(政府関係筋によると、総理はクーデターの報告を受けても、特に驚いた様子が見られなかったと聞きます。
このことからも、総理とその周辺は何か情報を得ていたのではないかと思われます。
首相官邸からは以上です。)
(沢田さん、ありがとうございました。
また、新しい情報が入り次第お知らせします。)
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